IOS-XR の便利コマンド
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ハイエンド Cisco ルータの IOS-XR 搭載機は、一般的なルータや Catalyst Switch の IOS-XE とは別に便利なコマンドがあります。
IOS-XE で実装されていないコマンドを中心に紹介します。
show コマンド
show running-config formal
running-config を 1 行形式で表示できるコマンド。Juniper でいう show configuration | display set と同じ。
IOS-XE と IOS-XR では以下の動作が異なっている。
現在の階層で適用できないコンフィグを投入した場合、別階層に移動するか ? | 注意点 | |
---|---|---|
IOS-XE | グローバル コンフィグの階層に移動して、投入コンフィグが適用される | 基本的に現在の階層にかかわらず、投入したコンフィグが正しければ適用される |
IOS-XR | 現在の階層のコンフィグに対して、投入コンフィグが適用される
現階層で適用できないコンフィグの場合、グローバル コンフィギュレーション モードに対して投入コンフィグが適用される |
現在のコンフィギュレーション モードにより、同じコマンドでも挙動が異なる |
IOS-XR の場合はコンフィグ階層により動作が異なるため、show running-config をそのまま投入するのは危険。
show running-config formal で設定を取得し、1 行形式で投入するのが推奨です。
IOS-XE の例
(config)#router ospf 1 (config-router)#interface GigabitEthernet1/0/1 (config-if)#
- router ospf 設定時でも、interface コマンドを投入すると、interface コンフィギュレーション モードに変更される
IOS-XR の例
(config)# interface TenGigE0/0/2/0 (config-if)# ipv4 address 1.1.1.1/24
- グローバル コンフィギュレーション モードで interface コマンドを投入すると、interface コンフィギュレーション モードに変更される
(config)# router ospf 1 (config-ospf-ar)# area 0.0.0.0 (config-ospf-ar-if)# interface TenGigE0/0/2/0
- router ospf のエリア設定時は、interface コマンドを投入しても、モードが切り替わらない
- OSPF エリア設定時は、そのエリアに interface を所属されることになる