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原文・画像の著作権は Cisco Systems にあります。
 
原文・画像の著作権は Cisco Systems にあります。
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
エンタープライズ キャンパスのネットワーク アクセスモデルは、一般的なユーザ接続から、インテリジェントで強力な高速性で構成されるように大幅に発展しています。エンタープライズ ネットワークにおいて、セキュリティ、クラウド、モビリティ、IoT はネットワークの重要なイノベーションに向けて発展してきました。Cisco Catalyst 9000 のソフトウェアとハードウェアは、これらと未来の要求に答えられるようにデザインされました。
 
エンタープライズ キャンパスのネットワーク アクセスモデルは、一般的なユーザ接続から、インテリジェントで強力な高速性で構成されるように大幅に発展しています。エンタープライズ ネットワークにおいて、セキュリティ、クラウド、モビリティ、IoT はネットワークの重要なイノベーションに向けて発展してきました。Cisco Catalyst 9000 のソフトウェアとハードウェアは、これらと未来の要求に答えられるようにデザインされました。
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Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチの Cisco StackWise-480 と StackWise-320 は、アクセスレイヤにおいてプラットフォーム、ソフトウェア、ネットワークの回復性を提供します。9300 シリーズは、柔軟なアップリンク アーキテクチャによる市場で最も高密度なスタッキング帯域幅があります。このホワイトペーパーではその詳細と利点、StackWise-480 と StackWise-320 のアーキテクチャについて話します。
 
Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチの Cisco StackWise-480 と StackWise-320 は、アクセスレイヤにおいてプラットフォーム、ソフトウェア、ネットワークの回復性を提供します。9300 シリーズは、柔軟なアップリンク アーキテクチャによる市場で最も高密度なスタッキング帯域幅があります。このホワイトペーパーではその詳細と利点、StackWise-480 と StackWise-320 のアーキテクチャについて話します。
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== StackWise-480 / 320 入門 ==
 
== StackWise-480 / 320 入門 ==
 
StackWise-480 / 320 アーキテクチャは、480G もしくは 320G のスタック帯域幅のどちらかを実現するために、リング トポロジーで 8 台までのスイッチをスタッキング可能とします。スタッキング アーキテクチャは、フォームファクター、スイッチング容量、ポート密度、冗長化を拡張子、単一のコントロール プレーンを提供します。このアーキテクチャは、回復性、スケーラビリティ、中央管理を提供します。
 
StackWise-480 / 320 アーキテクチャは、480G もしくは 320G のスタック帯域幅のどちらかを実現するために、リング トポロジーで 8 台までのスイッチをスタッキング可能とします。スタッキング アーキテクチャは、フォームファクター、スイッチング容量、ポート密度、冗長化を拡張子、単一のコントロール プレーンを提供します。このアーキテクチャは、回復性、スケーラビリティ、中央管理を提供します。
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画像 1 はスタックを 4 台のスイッチで構成したときの StackWise-480 / 320 テクノロジーを表しています。
 
画像 1 はスタックを 4 台のスイッチで構成したときの StackWise-480 / 320 テクノロジーを表しています。
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画像 2 は、スタックの単純化された物理と論理を表しています。[[ファイル:White-paper-c11-741468 0.webp|代替文=Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 テクノロジー|なし|フレーム|画像 1. Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 テクノロジー|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_0.webp]][[ファイル:White-paper-c11-741468 1.webp|代替文=画像 2. 簡略化された Cisco Catalyst 9300 シリーズの物理と論理ビュー|なし|フレーム|画像 2. 簡略化された Cisco Catalyst 9300 シリーズの物理と論理ビュー|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_1.webp]]
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画像 2 は、スタックの単純化された物理と論理を表しています。
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== スタッキング コンポーネント ==
 
== スタッキング コンポーネント ==
 
スタッキング ケーブルはスタッキング アーキテクチャに必須です。スタッキング ケーブルは Cisco Catalyst 3850 シリーズ スイッチをサポートし、9300 モジュラー アップリンク モデルでも使用可能であり、後方互換性を備えています。ラックなどインフラの物理構成に依存し、異なる長さのスタッキング ケーブルが必要とされます。
 
スタッキング ケーブルはスタッキング アーキテクチャに必須です。スタッキング ケーブルは Cisco Catalyst 3850 シリーズ スイッチをサポートし、9300 モジュラー アップリンク モデルでも使用可能であり、後方互換性を備えています。ラックなどインフラの物理構成に依存し、異なる長さのスタッキング ケーブルが必要とされます。
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=== スタックポート ===
 
=== スタックポート ===
Cisco Catalyst 9300 スイッチ モジュラー アップリンク モデルは、StackWise-480 アーキテクチャをサポートするために、スイッチの背面パネルに 2 つのデータ スタック ポートを備えています。画像 3. に 9300 シリーズ スイッチのスタックポートの位置を示します。[[ファイル:White-paper-c11-741468 2.webp|なし|フレーム|画像 3. 9300 モジュラー アップリンク モデルのスタックケーブルとスタック ケーブル スロット|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_2.webp]]
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Cisco Catalyst 9300 スイッチ モジュラー アップリンク モデルは、StackWise-480 アーキテクチャをサポートするために、スイッチの背面パネルに 2 つのデータ スタック ポートを備えています。画像 3. に 9300 シリーズ スイッチのスタックポートの位置を示します。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 2.webp|なし|フレーム|画像 3. 9300 モジュラー アップリンク モデルのスタックケーブルとスタック ケーブル スロット]]
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Cisco Catalyst 9300 スイッチの固定 アップリンク モデルは、2 つのスタック アダプタと 1 つのスタック ケーブルを含む、スタックキットを注文する必要があります。[[ファイル:White-paper-c11-741468 3.webp|なし|フレーム|画像 4. 9300 固定アップリンクモデルのスタック アダプタ|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_3.webp]]
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Cisco Catalyst 9300 スイッチの固定 アップリンク モデルは、2 つのスタック アダプタと 1 つのスタック ケーブルを含む、スタックキットを注文する必要があります。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 3.webp|なし|フレーム|画像 4. 9300 固定アップリンクモデルのスタック アダプタ]]
    
=== スタック コネクタ ===
 
=== スタック コネクタ ===
画像 5 は Catalyst 9300 スイッチのモジュラー アップリンク モデルのスタック コネクタを表しています。すべてのスタック ポートは、Cisco Catalyst 9300 シリーズ モジュラー アップリンク モデルで同一です。スタック ケーブルのどちらの側も、スタック ポートのどちら側にも接続できます。ネジが完全に締められて、接続がセキュアであることを確実にしてください。[[ファイル:White-paper-c11-741468 4.webp|代替文=画像 5. 9300 モジュラー アップリンク モデルのスタック コネクタ|なし|フレーム|画像 5. 9300 モジュラー アップリンク モデルのスタック コネクタ|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_4.webp]]画像 6 は Catalyst 9300 スイッチの固定アップリンク モデルのスタック コネクタを表しています。すべてのスタック ポートは、Cisco Catalyst 9300 シリーズ 固定アップリンク モデルで同一です。スタック ケーブルのどちらの側も、スタック ポートのどちら側にも接続できます。ネジが完全に締められて、接続がセキュアであることを確実にしてください。[[ファイル:White-paper-c11-741468 5.webp|なし|フレーム|画像 6. 9300 固定アップリンク モデルのスタック コネクタ|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_5.webp]]
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画像 5 は Catalyst 9300 スイッチのモジュラー アップリンク モデルのスタック コネクタを表しています。すべてのスタック ポートは、Cisco Catalyst 9300 シリーズ モジュラー アップリンク モデルで同一です。スタック ケーブルのどちらの側も、スタック ポートのどちら側にも接続できます。ネジが完全に締められて、接続がセキュアであることを確実にしてください。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 4.webp|代替文=画像 5. 9300 モジュラー アップリンク モデルのスタック コネクタ|なし|フレーム|画像 5. 9300 モジュラー アップリンク モデルのスタック コネクタ]]
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画像 6 は Catalyst 9300 スイッチの固定アップリンク モデルのスタック コネクタを表しています。すべてのスタック ポートは、Cisco Catalyst 9300 シリーズ 固定アップリンク モデルで同一です。スタック ケーブルのどちらの側も、スタック ポートのどちら側にも接続できます。ネジが完全に締められて、接続がセキュアであることを確実にしてください。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 5.webp|なし|フレーム|画像 6. 9300 固定アップリンク モデルのスタック コネクタ]]
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== スタッキング アーキテクチャ ==
 
== スタッキング アーキテクチャ ==
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=== リング アーキテクチャ ===
 
=== リング アーキテクチャ ===
 
スタックがフル リングで動作している時、それぞれのスタック メンバースイッチによって、480 / 320 Gbps のスループットでハイスピード パフォーマンスを提供できます。この数倍のパフォーマンスの向上は、新しい内部 UADP ASIC と 2 つのスタックポートの組み合わせにより可能となります。
 
スタックがフル リングで動作している時、それぞれのスタック メンバースイッチによって、480 / 320 Gbps のスループットでハイスピード パフォーマンスを提供できます。この数倍のパフォーマンスの向上は、新しい内部 UADP ASIC と 2 つのスタックポートの組み合わせにより可能となります。
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Cisco スタック ファブリックは 6 つの単方向データ転送リングによって成り立っています。
 
Cisco スタック ファブリックは 6 つの単方向データ転送リングによって成り立っています。
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画像 7 と 8 に 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 の内部フォワーディング アーキテクチャの説明図を示します。[[ファイル:White-paper-c11-741468 6.webp|代替文=画像 7. Cisco Catalyst 9300 StackWise-480 内部フォワーディング アーキテクチャ (モジュラー アップリンク モデル)|なし|フレーム|画像 7. Cisco Catalyst 9300 StackWise-480 内部フォワーディング アーキテクチャ (モジュラー アップリンク モデル)|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_6.webp]][[ファイル:White-paper-c11-741468 7.webp|代替文=画像 8. Cisco Catalyst 9300 StackWise-320 内部フォワーディング アーキテクチャ (固定アップリンク モデル)|なし|フレーム|画像 8. Cisco Catalyst 9300 StackWise-320 内部フォワーディング アーキテクチャ (固定アップリンク モデル)|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_7.webp]]
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画像 7 と 8 に 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 の内部フォワーディング アーキテクチャの説明図を示します。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 6.webp|代替文=画像 7. Cisco Catalyst 9300 StackWise-480 内部フォワーディング アーキテクチャ (モジュラー アップリンク モデル)|なし|フレーム|画像 7. Cisco Catalyst 9300 StackWise-480 内部フォワーディング アーキテクチャ (モジュラー アップリンク モデル)]]
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 7.webp|代替文=画像 8. Cisco Catalyst 9300 StackWise-320 内部フォワーディング アーキテクチャ (固定アップリンク モデル)|なし|フレーム|画像 8. Cisco Catalyst 9300 StackWise-320 内部フォワーディング アーキテクチャ (固定アップリンク モデル)]]
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表 3 にスタックリング アーキテクチャの主な詳細を説明します。
 
表 3 にスタックリング アーキテクチャの主な詳細を説明します。
 
{| class="wikitable"
 
{| class="wikitable"
|+表 3. Cisco StackWise アーキテクチャの詳細
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表 3. Cisco StackWise アーキテクチャの詳細
 
!
 
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!Catalyst 9300
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!Catalyst 9300  
 
モジュラー アップリンク
 
モジュラー アップリンク
    
モデル (StackWise-480)
 
モデル (StackWise-480)
!Catalyst 9300
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!Catalyst 9300  
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固定アップリンク
 
固定アップリンク
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|-
 
|-
 
|スタックごとのスループット
 
|スタックごとのスループット
 +
 
(フル リング)
 
(フル リング)
 
|240 Gbps
 
|240 Gbps
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|-
 
|-
 
|スタックごとのスループット
 
|スタックごとのスループット
 +
 
(フル リング) + SRP
 
(フル リング) + SRP
 
|480 Gbps
 
|480 Gbps
 
|320 Gbps
 
|320 Gbps
 
|}
 
|}
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=== スタック ディスカバリ (発見) ===
 
=== スタック ディスカバリ (発見) ===
 
すべてのスイッチに電源が入ってスタック インターフェースが Up になるとすぐに、スタック ディスカバリ プロトコル (SDP) がブロードキャストを使用して、スタックのトポロジを検出します。隣接機器の情報は、スタック内で他のすべてのスイッチと共有されます。
 
すべてのスイッチに電源が入ってスタック インターフェースが Up になるとすぐに、スタック ディスカバリ プロトコル (SDP) がブロードキャストを使用して、スタックのトポロジを検出します。隣接機器の情報は、スタック内で他のすべてのスイッチと共有されます。
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以下のコマンドがスタック ケーブルのステータス チェックに使用可能で、スタック ケーブル経由で検出された隣接機器を特定できます。
 
以下のコマンドがスタック ケーブルのステータス チェックに使用可能で、スタック ケーブル経由で検出された隣接機器を特定できます。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 8.webp|フレームなし|670x670px|代替文=|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_8.webp]]
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 8.webp|フレームなし|670x670px|代替文=]]
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=== アクティブ選出 ===
 
=== アクティブ選出 ===
 
スタックの再起動処理か初期起動が完了する時、ACTIVE と STANDBY の役割のスイッチを 1つずつ決定するために、すべてのスイッチは選出処理を経る必要があります。すべてのメンバー スイッチは、120 秒以内に起動した場合、スタックで ACTIVE の選出に参加します。
 
スタックの再起動処理か初期起動が完了する時、ACTIVE と STANDBY の役割のスイッチを 1つずつ決定するために、すべてのスイッチは選出処理を経る必要があります。すべてのメンバー スイッチは、120 秒以内に起動した場合、スタックで ACTIVE の選出に参加します。
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スタックで特定のスイッチへ影響を与えて ACTIVE スイッチの役割を持つためには、2 つの方法があります。
 
スタックで特定のスイッチへ影響を与えて ACTIVE スイッチの役割を持つためには、2 つの方法があります。
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* スイッチを高優先度に (最大 15) 設定し、ACTIVE スイッチの役割を引き受けます
 
* スイッチを高優先度に (最大 15) 設定し、ACTIVE スイッチの役割を引き受けます
 
* もしスタックで特定のスイッチを ACTIVE にしたいときには、ACTIVE の役割になるように最初に電源を入れます
 
* もしスタックで特定のスイッチを ACTIVE にしたいときには、ACTIVE の役割になるように最初に電源を入れます
    
StackWise-480 / 320 で構築する時、スイッチにはいくつかの条件があります。
 
StackWise-480 / 320 で構築する時、スイッチにはいくつかの条件があります。
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* Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチで、1 から 8 の正しいスイッチ番号を持たせること  そのメンバースイッチのポート番号は Gi1/0/1 , Te1/1/1 , Fo1/1/1 のようにスイッチ番号から始まり、それぞれギガビット イーサネット (GE) , 10GE , 40GE といったポート速度に基づきます
 
* Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチで、1 から 8 の正しいスイッチ番号を持たせること  そのメンバースイッチのポート番号は Gi1/0/1 , Te1/1/1 , Fo1/1/1 のようにスイッチ番号から始まり、それぞれギガビット イーサネット (GE) , 10GE , 40GE といったポート速度に基づきます
 
** 例 : スイッチ 3 は Gi3/0/1 , Te3/1/1 , Fo3/1/1 を持ちます
 
** 例 : スイッチ 3 は Gi3/0/1 , Te3/1/1 , Fo3/1/1 を持ちます
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その後新しい STANDBY スイッチが有効なメンバースイッチから選出され、HOT-STANDBY に移行します。
 
その後新しい STANDBY スイッチが有効なメンバースイッチから選出され、HOT-STANDBY に移行します。
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画像 9 は StackWise-480 / 320 アーキテクチャで、スイッチの役割と動作を表したものです。[[ファイル:White-paper-c11-741468 9.webp|代替文=画像 9. StackWise-480 / 320 の役割と動作|なし|フレーム|画像 9. StackWise-480 / 320 の役割と動作|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_9.webp]]
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画像 9 は StackWise-480 / 320 アーキテクチャで、スイッチの役割と動作を表したものです。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 9.webp|代替文=画像 9. StackWise-480 / 320 の役割と動作|なし|フレーム|画像 9. StackWise-480 / 320 の役割と動作]]
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=== StackWise-480 / 320 アーキテクチャ ===
 
=== StackWise-480 / 320 アーキテクチャ ===
 
Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチのフォワーディング アーキテクチャは、480G / 320G のスタック帯域幅を提供するためにデザインされています。
 
Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチのフォワーディング アーキテクチャは、480G / 320G のスタック帯域幅を提供するためにデザインされています。
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ブロードキャストとマルチキャスト パケットは送信元で (リングを 1 周した後に) パケットを剥ぎ取ることが必要とされ、宛先に位置する機器が知られており、スタックリングに複数のマルチキャスト リスナーの機器が存在する可能性があるためです。
 
ブロードキャストとマルチキャスト パケットは送信元で (リングを 1 周した後に) パケットを剥ぎ取ることが必要とされ、宛先に位置する機器が知られており、スタックリングに複数のマルチキャスト リスナーの機器が存在する可能性があるためです。
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=== 分散フォワーディング アーキテクチャ ===
 
=== 分散フォワーディング アーキテクチャ ===
 
フォワーディング アーキテクチャは、分散モジュラー型の Cisco プラットフォームで実装されているように、スタックですべてのメンバースイッチ間で分散スイッチングを提供するためにデザインされています。それぞれの Cisco Catalyst 9300 シリーズ スタック メンバー スイッチからハードウェア リソースを使用することで、データ プレーン パフォーマンスを最適化し、QoS , セキュリティ ACLs やその他のネットワーク サービスは、完全に分散されネットワーク ポートでローカルに処理されます。
 
フォワーディング アーキテクチャは、分散モジュラー型の Cisco プラットフォームで実装されているように、スタックですべてのメンバースイッチ間で分散スイッチングを提供するためにデザインされています。それぞれの Cisco Catalyst 9300 シリーズ スタック メンバー スイッチからハードウェア リソースを使用することで、データ プレーン パフォーマンスを最適化し、QoS , セキュリティ ACLs やその他のネットワーク サービスは、完全に分散されネットワーク ポートでローカルに処理されます。
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独立した IOSd の動作状態において、ハードウェア フォワーディング インフォメーション ベース (FIB) は、スタック リングですべてのスタック メンバースイッチ間の ASIC でアクティブにプログラムされます。
 
独立した IOSd の動作状態において、ハードウェア フォワーディング インフォメーション ベース (FIB) は、スタック リングですべてのスタック メンバースイッチ間の ASIC でアクティブにプログラムされます。
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画像 10 に、Cisco Catalyst 9300 シリーズ システム アーキテクチャにおける、コントロール・管理機能・分散フォワーディングのための中央処理を示します。[[ファイル:White-paper-c11-741468 10.webp|代替文=画像 10. Cisco Catalyst 9300 シリーズと中央処理|なし|フレーム|画像 10. Cisco Catalyst 9300 シリーズと中央処理|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_10.webp]]
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画像 10 に、Cisco Catalyst 9300 シリーズ システム アーキテクチャにおける、コントロール・管理機能・分散フォワーディングのための中央処理を示します。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 10.webp|代替文=画像 10. Cisco Catalyst 9300 シリーズと中央処理|なし|フレーム|画像 10. Cisco Catalyst 9300 シリーズと中央処理]]
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=== SSO / NSF アーキテクチャ ===
 
=== SSO / NSF アーキテクチャ ===
 
高可用性のノンストップ フォワーディングとステートフル スイッチオーバー (NSF / SSO) テクノロジーは、ミッション クリティカル用途のソリューションとして、キャンパスとブランチ ネットワーク デザインで幅広く構築されています。
 
高可用性のノンストップ フォワーディングとステートフル スイッチオーバー (NSF / SSO) テクノロジーは、ミッション クリティカル用途のソリューションとして、キャンパスとブランチ ネットワーク デザインで幅広く構築されています。
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新しく選出された ACTIVE スイッチがルートを学習するまで、障害直前に学習していたフォワーディング インフォメーション ベース (FIB) データを使用して、転送を継続するために使用されます。
 
新しく選出された ACTIVE スイッチがルートを学習するまで、障害直前に学習していたフォワーディング インフォメーション ベース (FIB) データを使用して、転送を継続するために使用されます。
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画像 11 に Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 モードの NSF / SSO アーキテクチャを示します。[[ファイル:White-paper-c11-741468 11.webp|なし|フレーム|画像 11. Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 NSF / SSO アーキテクチャ|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_11.webp]]
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画像 11 に Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 モードの NSF / SSO アーキテクチャを示します。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 11.webp|なし|フレーム|画像 11. Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 NSF / SSO アーキテクチャ]]
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=== StackWise-480 / 320 における NSF / SSO の実装 ===
 
=== StackWise-480 / 320 における NSF / SSO の実装 ===
 
可用性を向上させるため、Cisco Catalyst 9300 シリーズスイッチが StackWise-480 / 320 モードで構築されたとき、SSO 機能はデフォルトで有効化されます。Cisco Catalyst 9300 シリーズのシステムで、ユーザが追加で介入することなく、SSO 機能を有効になっています。
 
可用性を向上させるため、Cisco Catalyst 9300 シリーズスイッチが StackWise-480 / 320 モードで構築されたとき、SSO 機能はデフォルトで有効化されます。Cisco Catalyst 9300 シリーズのシステムで、ユーザが追加で介入することなく、SSO 機能を有効になっています。
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     Router-ID: 172.168.2.
 
     Router-ID: 172.168.2.
 
</syntaxhighlight>
 
</syntaxhighlight>
 +
 
== スタックの運用 ==
 
== スタックの運用 ==
 +
 
=== スイッチの追加 ===
 
=== スイッチの追加 ===
 
スタックに新しいスイッチを追加したとき、スイッチの電源を入れる前に、スタックケーブルを適切に接続していなければいけません。新しく追加されたスイッチがメンバーとして検出されるまで、スタックは半分の帯域幅で動作します。
 
スタックに新しいスイッチを追加したとき、スイッチの電源を入れる前に、スタックケーブルを適切に接続していなければいけません。新しく追加されたスイッチがメンバーとして検出されるまで、スタックは半分の帯域幅で動作します。
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Stack Ring Protocol            : StackWise
 
Stack Ring Protocol            : StackWise
</syntaxhighlight>3 台のスイッチが StackWise-480 / 320 で動作するときの、スタック ケーブリングを以下に示します。[[ファイル:White-paper-c11-741468 12.webp|代替文=画像 12. 3 台のスイッチが StackWise-480 / 320 で動作するときの、スタック ケーブリング|なし|フレーム|画像 12. 3 台のスタック|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_12.webp]]画像 13 に、4 番目のスイッチを上記のスタックに追加したときのスタック ケーブル構造を示します。[[ファイル:White-paper-c11-741468 13.webp|代替文=画像 13. StackWise-480 /320 と 4 台のスイッチ|なし|フレーム|画像 13. StackWise-480 /320 と 4 台のスイッチ|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_13.webp]]
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</syntaxhighlight>3 台のスイッチが StackWise-480 / 320 で動作するときの、スタック ケーブリングを以下に示します。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 12.webp|代替文=画像 12. 3 台のスイッチが StackWise-480 / 320 で動作するときの、スタック ケーブリング|なし|フレーム|画像 12. 3 台のスタック]]
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画像 13 に、4 番目のスイッチを上記のスタックに追加したときのスタック ケーブル構造を示します。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 13.webp|代替文=画像 13. StackWise-480 /320 と 4 台のスイッチ|なし|フレーム|画像 13. StackWise-480 /320 と 4 台のスイッチ]]
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“Chassis 1 reloading, reason - stack merge”
 
“Chassis 1 reloading, reason - stack merge”
 
</syntaxhighlight>
 
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=== スイッチの削除 ===
 
=== スイッチの削除 ===
 
スタックからスイッチを削除するためには、削除するスイッチの電源を落とし、スイッチからスタックケーブルの接続を解除します。スタックはフル リング構成へスタックケーブルを再接続するまで、帯域幅が半分で動作します。
 
スタックからスイッチを削除するためには、削除するスイッチの電源を落とし、スイッチからスタックケーブルの接続を解除します。スタックはフル リング構成へスタックケーブルを再接続するまで、帯域幅が半分で動作します。
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画像 14 と 15 は、SW-4 を削除する前と後の、スタックケーブルの接続を示しています。[[ファイル:White-paper-c11-741468 14.webp|代替文=画像 14. 4 台スタックのスタック ケーブル接続|なし|フレーム|画像 14. 4 台スタックのスタック ケーブル接続|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_14.webp]]SW-4 が削除され、スタックケーブル接続が削除されてリングが "Full" ステートになりました。[[ファイル:White-paper-c11-741468 15.webp|代替文=画像 15. スタックからスイッチ 4 を削除した後のスタックケーブル接続|なし|フレーム|画像 15. スタックからスイッチ 4 を削除した後のスタックケーブル接続|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_15.webp]]
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画像 14 と 15 は、SW-4 を削除する前と後の、スタックケーブルの接続を示しています。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 14.webp|代替文=画像 14. 4 台スタックのスタック ケーブル接続|なし|フレーム|画像 14. 4 台スタックのスタック ケーブル接続]]
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SW-4 が削除され、スタックケーブル接続が削除されてリングが "Full" ステートになりました。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 15.webp|代替文=画像 15. スタックからスイッチ 4 を削除した後のスタックケーブル接続|なし|フレーム|画像 15. スタックからスイッチ 4 を削除した後のスタックケーブル接続]]
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=== スタックの分割 ===
 
=== スタックの分割 ===
画像 16. にスタックが分割されるシナリオを示します。[[ファイル:White-paper-c11-741468 16.webp|代替文=画像 16. スタック分割シナリオ|なし|フレーム|画像 16. スタック分割シナリオ|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_16.webp]]予期しない理由によりスタックの分割が発生したとき、メンバースイッチは ACTIVE と STANDBY スイッチの両方の接続が失われるため、再起動が発生する状況を画像 13. は示しています。
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画像 16. にスタックが分割されるシナリオを示します。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 16.webp|代替文=画像 16. スタック分割シナリオ|なし|フレーム|画像 16. スタック分割シナリオ]]
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予期しない理由によりスタックの分割が発生したとき、メンバースイッチは ACTIVE と STANDBY スイッチの両方の接続が失われるため、再起動が発生する状況を画像 13. は示しています。
    
'''シャーシ 3 が再起動する理由 - Active と Standby の両方に接続できないため'''
 
'''シャーシ 3 が再起動する理由 - Active と Standby の両方に接続できないため'''
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画像 17 にもうひとつのスタック分割シナリオを示します。
 
画像 17 にもうひとつのスタック分割シナリオを示します。
[[ファイル:White-paper-c11-741468 16.webp|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468%2016.webp|代替文=画像 17. もうひとつのスタック分割シナリオ|なし|フレーム|画像 17. もうひとつのスタック分割シナリオ]]
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 16.webp|代替文=画像 17. もうひとつのスタック分割シナリオ|なし|フレーム|画像 17. もうひとつのスタック分割シナリオ]]
 
画像 17 のシナリオでは、ACTIVE と STANDBY スイッチが分割される状況を示しています。このシナリオでは、スイッチの再起動は発生せず、右半分と左半分でそれぞれ ACTIVE か STANDBY スイッチを持ちます。
 
画像 17 のシナリオでは、ACTIVE と STANDBY スイッチが分割される状況を示しています。このシナリオでは、スイッチの再起動は発生せず、右半分と左半分でそれぞれ ACTIVE か STANDBY スイッチを持ちます。
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両方のトポロジはスタック リンクが復旧するまで、半分の帯域幅で動作します。
 
両方のトポロジはスタック リンクが復旧するまで、半分の帯域幅で動作します。
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=== スタックのマージ ===
 
=== スタックのマージ ===
スタックのマージが発生すると、画像 18 のようになり、スタックのペアで優先度の低い ACTIVE スイッチが再起動され、高い優先度を持つスタックペアに参加します。もし優先度が同じな場合、高い優先度を持つ ACTIVE スイッチも再起動されます。[[ファイル:White-paper-c11-741468 17.webp|代替文=画像 18. スタック マージ シナリオ|なし|フレーム|画像 18. スタック マージ シナリオ|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_17.webp]]画像 18 では、SW-1 の優先度が 15 , SW-2 が 14 , SW-3 が 13 , SW-4 が 12 を持つことを考慮され、スタックのマージは左側のスタック (SW-3 と SW-4) のスイッチがすべて再起動され、その後メンバーとして検出されます。
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スタックのマージが発生すると、画像 18 のようになり、スタックのペアで優先度の低い ACTIVE スイッチが再起動され、高い優先度を持つスタックペアに参加します。もし優先度が同じな場合、高い優先度を持つ ACTIVE スイッチも再起動されます。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 17.webp|代替文=画像 18. スタック マージ シナリオ|なし|フレーム|画像 18. スタック マージ シナリオ]]
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画像 18 では、SW-1 の優先度が 15 , SW-2 が 14 , SW-3 が 13 , SW-4 が 12 を持つことを考慮され、スタックのマージは左側のスタック (SW-3 と SW-4) のスイッチがすべて再起動され、その後メンバーとして検出されます。
    
もし優先度がすべてのスイッチで同一の場合、スタックで高い MAC アドレスを持つスイッチが再起動します。
 
もし優先度がすべてのスイッチで同一の場合、スタックで高い MAC アドレスを持つスイッチが再起動します。
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=== 自動アップグレード ===
 
=== 自動アップグレード ===
 
オプションの一つに、StackWise-480 / 320 アーキテクチャの強力な柔軟性があり、管理プレーンの設定を必要とせず、新しいスイッチを手動でインストールすることで、配線用のポートの数を増加させることができます。
 
オプションの一つに、StackWise-480 / 320 アーキテクチャの強力な柔軟性があり、管理プレーンの設定を必要とせず、新しいスイッチを手動でインストールすることで、配線用のポートの数を増加させることができます。
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</syntaxhighlight>
 
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|}
 
|}
 +
 
== ライセンス ==
 
== ライセンス ==
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=== 16.9 リリースのライセンス (スマート ライセンス) ===
 
=== 16.9 リリースのライセンス (スマート ライセンス) ===
 
16.9.1 でスマートライセンスが必須となり、スタックは新しく追加したスイッチでライセンスの不一致が発生した場合、で試用ライセンスが自動で有効になります。
 
16.9.1 でスマートライセンスが必須となり、スタックは新しく追加したスイッチでライセンスの不一致が発生した場合、で試用ライセンスが自動で有効になります。
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  Status: AUTHORIZED
 
  Status: AUTHORIZED
 
</syntaxhighlight>
 
</syntaxhighlight>
 +
 
=== 16.9 までのライセンス ===
 
=== 16.9 までのライセンス ===
 
16.9.1 までは、新しく追加されるスイッチが、スタックに参加するために同じライセンスを持つ必要がありました。
 
16.9.1 までは、新しく追加されるスイッチが、スタックに参加するために同じライセンスを持つ必要がありました。
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  4        Member  7001.b544.5700    12  V01      Lic-Mismatch
 
  4        Member  7001.b544.5700    12  V01      Lic-Mismatch
 
</syntaxhighlight>
 
</syntaxhighlight>
|}問題の解決には、手動での介入が必要です。これは ライト・トゥー・ユーズ (紳士協定) ライセンスを有効化することで修正が可能で、続けてスイッチを再起動します。<syntaxhighlight lang="diff">
+
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問題の解決には、手動での介入が必要です。これは ライト・トゥー・ユーズ (紳士協定) ライセンスを有効化することで修正が可能で、続けてスイッチを再起動します。<syntaxhighlight lang="diff">
 
c9300-1#license right-to-use activate network-advantage slot 4 acceptEULA
 
c9300-1#license right-to-use activate network-advantage slot 4 acceptEULA
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c9300-1#reload slot 4
 
c9300-1#reload slot 4
 
</syntaxhighlight>
 
</syntaxhighlight>
 +
 
== スタック デザイン ==
 
== スタック デザイン ==
 +
 
=== 簡潔化されたマルチレイヤ ネットワーク デザイン ===
 
=== 簡潔化されたマルチレイヤ ネットワーク デザイン ===
 
エンタープライズの顧客は、音声、ビデオ、その他のリアルタイム ビジネス アプリケーションに依存しています。
 
エンタープライズの顧客は、音声、ビデオ、その他のリアルタイム ビジネス アプリケーションに依存しています。
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それはアクセス層やディストリビューション層における Vlan 数の削減、STP インスタンス、サブネット、隣接関係の数など、運用上の課題を簡素化することです。
 
それはアクセス層やディストリビューション層における Vlan 数の削減、STP インスタンス、サブネット、隣接関係の数など、運用上の課題を簡素化することです。
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画像 19 は、スタンドアローン モードと StackWise-480 / 320 モード間で、簡素化されたネットワーク デザインと、運用データのポイントを示しています。[[ファイル:White-paper-c11-741468 18.webp|なし|フレーム|画像 18. Catalyst 9300 シリーズスイッチのスタンドアローン モードと StackWise-480 / 320 マルチレイヤの比較|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_18.webp]]
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画像 19 は、スタンドアローン モードと StackWise-480 / 320 モード間で、簡素化されたネットワーク デザインと、運用データのポイントを示しています。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 18.webp|なし|フレーム|画像 18. Catalyst 9300 シリーズスイッチのスタンドアローン モードと StackWise-480 / 320 マルチレイヤの比較]]
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=== スケーラブル StackWise-480 / 320 クロス スタック イーサチャネル デザイン ===
 
=== スケーラブル StackWise-480 / 320 クロス スタック イーサチャネル デザイン ===
 
StackWise-480 / 320 は 8 本の物理リンクまでバンドルすることで、1 つの EtherChannel アップリンクを作成することが可能で、すべてのスタック スイッチ間で平等に分散できます。
 
StackWise-480 / 320 は 8 本の物理リンクまでバンドルすることで、1 つの EtherChannel アップリンクを作成することが可能で、すべてのスタック スイッチ間で平等に分散できます。
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この推奨アップリンク ポート デザインは、アプリケーションのパフォーマンスからユーザの体験を最適化まで、様々な利点があります。いくつかの重要な利点は以下です。
 
この推奨アップリンク ポート デザインは、アプリケーションのパフォーマンスからユーザの体験を最適化まで、様々な利点があります。いくつかの重要な利点は以下です。
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* アプリケーション パフォーマンスの改善 : Cisco Catalyst スイッチのスタック メンバー間で、集約されたスタックのスイッチング キャパシティを増大、分散、高速化する 10Gbps / 40 Gbps アップリンク
 
* アプリケーション パフォーマンスの改善 : Cisco Catalyst スイッチのスタック メンバー間で、集約されたスタックのスイッチング キャパシティを増大、分散、高速化する 10Gbps / 40 Gbps アップリンク
 
* 拡張された双方向トラフィック エンジニアリング : スタック リングとすべての分散アップリンク物理ポート間のネットワーク データ負荷分散
 
* 拡張された双方向トラフィック エンジニアリング : スタック リングとすべての分散アップリンク物理ポート間のネットワーク データ負荷分散
 
* 改善されたシステムとアプリケーション パフォーマンス : バッファ、キュー、ターナリー・コンテント・アドレッサブル・メモリ (TCAM) など、ハードウェア リソースの分散フォワーディング アーキテクチャ
 
* 改善されたシステムとアプリケーション パフォーマンス : バッファ、キュー、ターナリー・コンテント・アドレッサブル・メモリ (TCAM) など、ハードウェア リソースの分散フォワーディング アーキテクチャ
 
* スタックとネットワーク レベル冗長化の保護 : アクセスやディストリビューション レイヤで、大規模停止中の分散集約システム間における輻輳の削減
 
* スタックとネットワーク レベル冗長化の保護 : アクセスやディストリビューション レイヤで、大規模停止中の分散集約システム間における輻輳の削減
画像 20 はディストリビューション レイヤ システムの Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 /320 アップリンク ネットワーク デザインのンプルをイラストにしたものです。[[ファイル:White-paper-c11-741468 19.webp|なし|フレーム|画像 20. Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 アップリンク デザイン ベスト プラクティス|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468_19.webp]]
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画像 20 はディストリビューション レイヤ システムの Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 /320 アップリンク ネットワーク デザインのンプルをイラストにしたものです。
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 19.webp|なし|フレーム|画像 20. Cisco Catalyst 9300 シリーズ StackWise-480 / 320 アップリンク デザイン ベスト プラクティス]]
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=== StackWise-480 / 320 クロス スタック フォワーディング イーサチャネル デザインの最適化 ===
 
=== StackWise-480 / 320 クロス スタック フォワーディング イーサチャネル デザインの最適化 ===
 
StackWise-480 / 320 から出力時のデータ負荷は、上位側ネットワークがどのようにデザインされたかにより決定されます。ループ フリー フォワーディング トポロジは、スイッチングするためにデータトラフィックをベースにした、事前計算済みの Cisco エクスプレス フォワーディングやイーサチャネル ハッシュの結果から、すべての有効なパスを使用します。
 
StackWise-480 / 320 から出力時のデータ負荷は、上位側ネットワークがどのようにデザインされたかにより決定されます。ループ フリー フォワーディング トポロジは、スイッチングするためにデータトラフィックをベースにした、事前計算済みの Cisco エクスプレス フォワーディングやイーサチャネル ハッシュの結果から、すべての有効なパスを使用します。
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src-dst-mixed-ip-port (推奨)
 
src-dst-mixed-ip-port (推奨)
|}ネットワーク管理者はグローバル コンフィギュレーション モードから、デフォルトのイーサチャネル ハッシュ アルゴリズムを調整できます。以下にサンプルを示します。
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|}
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ネットワーク管理者はグローバル コンフィギュレーション モードから、デフォルトのイーサチャネル ハッシュ アルゴリズムを調整できます。以下にサンプルを示します。
    
変更と確認方法 :<syntaxhighlight lang="diff">
 
変更と確認方法 :<syntaxhighlight lang="diff">
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   IPv6: Source XOR Destination IP address and TCP/UDP (layer-4) port number
 
   IPv6: Source XOR Destination IP address and TCP/UDP (layer-4) port number
 
</syntaxhighlight>
 
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=== StackWise-480 / 320 クロス スタック イーサチャネル フォワーディング デザインの信頼性 ===
 
=== StackWise-480 / 320 クロス スタック イーサチャネル フォワーディング デザインの信頼性 ===
 
リンク アグリゲーション プロトコルは 2 つのシステム間において、ステートフルで矛盾がなく信頼性のある、イーサチャネル通信を構築します。
 
リンク アグリゲーション プロトコルは 2 つのシステム間において、ステートフルで矛盾がなく信頼性のある、イーサチャネル通信を構築します。
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Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチは StackWise-480 / 320 で、両方のリンク アグリゲーション プロトコルをサポートします。(画像 21)
 
Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチは StackWise-480 / 320 で、両方のリンク アグリゲーション プロトコルをサポートします。(画像 21)
[[ファイル:White-paper-c11-741468 20.webp|リンク=http://hkatou.net/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:White-paper-c11-741468%2020.webp|なし|フレーム|画像 21. Cisco Catalyst 9300 シリーズ クロス スタック イーサチャネル デザイン]]
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[[ファイル:White-paper-c11-741468 20.webp|なし|フレーム|画像 21. Cisco Catalyst 9300 シリーズ クロス スタック イーサチャネル デザイン]]
    
== まとめ ==
 
== まとめ ==
834行目: 892行目:     
このドキュメントは Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチのために、StackWise アーキテクチャに重点をおいて書かれました。
 
このドキュメントは Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチのために、StackWise アーキテクチャに重点をおいて書かれました。
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[[カテゴリ:Catalyst]]
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[[カテゴリ:翻訳]]

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