Cisco Catalyst 9000 スイッチング プラットフォーム QoS and キューイング ホワイトペーパー

提供: hkatou_Lab
2021年3月22日 (月) 19:13時点におけるHkatou (トーク | 投稿記録)による版 (→‎輻輳のタイプ)
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イントロダクション

このドキュメントは、Cisco Catalyst 9000 ファミリ スイッチのクオリティ・オブ・サービス (QoS) とキューイング アーキテクチャについて記載します。バッファ、スケジューリング、ポリシング、リマーキングの機能についての説明です。それは複数のポート間でどのようにバッファを共有するか、オート QoS が簡潔に構築できるか、そしてアプリケーションの要求に応じて、カスタム QoS ポリシーをどのように設定するか、詳細を提供します。

QoS の事例

エンタープライズ ネットワークは、様々なプラットフォームを横断してネットワークに広がり、エンド・ツー・エンドで QoS ソリューションを提供する必要があります。多様なプラットフォームにソリューションを提供するには、多くの場合それぞれの技術において、異なる QoS コンフィギュレーション アプローチを採る必要があります。エンタープライズ ネットワークは、より複雑で、ミッション クリティカル アプリケーションや、日々増大するウェブのマルチメディア アプリケーション トラフィックを運んでおり、QoS はこれらのトラフィックを優先づけすることで、それぞれのアプリケーションが求めるサービス レベルを確実なものにします。

ネットワークは、複雑さが増大するビジネス アプリケーションを扱えなくてはなりません。QoS によりネットワークは差別化という難しいタスクを扱うことができ、ビジネス アプリケーションについて、最も効率的に機器間のリンクを使用します。

QoS は以下のテクニックを追加することにより、ネットワークに保障と予測されたネットワーク トラフィックの選択を助けます。

  • スケジューリングによる、帯域幅の保障
  • 特定のトラフィックの損失の削減
  • ネットワーク輻輳の管理と回避
  • ネットワーク トラフィックのシェーピング
  • ネットワークを横断するトラフィックに、優先順位の設定

上記のテクニックを用いてあなたのネットワークに QoS を実装することで、以下の優位点を得られるでしょう。

  • 帯域幅、レート制限のように、リソースを超えたもののコントロール 例えば、重要なデータベース アクセスを優先するために優先度を与え、FTP 転送はリンク上で消費する帯域幅を制限したりできます。
  • ミッション クリティカル アプリケーションとの共存
    • 時間に敏感なマルチメディアと音声アプリケーションに、要求される帯域幅と最小遅延が提供できます
    • FTP , メール、HTTP , 取引のような他のアプリケーションがリンクを利用するとき、音声のようなミッション クリティカル トラフィックに干渉させず、公平なレベルのサービスを使用できます

さらにネットワークに QoS 機能を実装することで、将来にすべてが統合されたネットワークとなる基盤を手に入れて、輻輳を管理する効率的なテクニックを使用できます

輻輳とは何ですか ?

輻輳は宛先ポートがすべてのパケットを外部へ送信できないときに発生し、いくつかのパケットは想定よりもドロップや遅延が発生します。画像 1. は 2 つのタイプの輻輳で、QoS とキューイングが必要とされるイラストです。

輻輳のタイプ

画像 1. 輻輳のタイプ

2 つのタイプの輻輳は画像 1. に示しています :

  • 複数ポートから単一ポートへ : 複数の送信元ポートから単一の宛先ポートへ同時に送信するとき、複数の送信元から合計されたトラフィックが届いてしまい、宛先ポートが服装します
  • スピード ミスマッチ : 高速なポートで受信して低速なポート (例えば 10Gbps から 1Gbps) で送信するとき、パケットは出力ポートから流れるのに時間がかかるため、結果としてパケットのドロップや遅延となります

なぜ輻輳に配慮しなくてはなりませんか ?

輻輳が発生したときに、輻輳管理機能が適切に設定されていない場合、パケットはドロップされます。パケットがドロップされると、上位プロトコルによっては再送が発生、もしくはネットワークの再収束が必要になる場合があります。これはネットワークの パフォーマンスに影響を与える可能性があります。すでにネットワークが輻輳していると、これが既存のパフォーマンスの問題に追加されてしまい、ネットワーク全体のパフォーマンスがさらに低下する可能性があります。それは ボーダー・ゲートウェイ・プロトコル (BGP) , オープン・ショーテスト・パス・ファースト (OSPF) , リンク・アグリゲーション・コントロール・プロトコル (LACP) のようなプロトコルの場合、一時的もしくは完全に接続が切れてしまう結果になりえます。このようなコントロール プレーン プロトコルのパケットが、輻輳によりドロップすることで、それらのキープ アライブ メッセージが、受信できなくなることで発生します。