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[[Category:アーキテクチャ]]
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このドキュメントは、hkatou Lab が [https://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/switches/catalyst-9000/white-paper-c11-742388.html#AppendixBUADPASICscale Cisco Catalyst 9000 Switching Platforms: QoS and Queuing White Paper] を非公式に翻訳したものです。
 
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このドキュメントは、hkatou Lab が Cisco Catalyst 9500 Architecture White Paper を非公式に翻訳したものです。
      
原文・画像の著作権は Cisco Systems にあります。
 
原文・画像の著作権は Cisco Systems にあります。
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==== 輻輳のタイプ ====
 
==== 輻輳のタイプ ====
[[ファイル:C90-QoS-01.png|なし|フレーム|画像 1. 輻輳のタイプ]]2 つのタイプの輻輳は画像 1. に示しています :
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[[ファイル:C90-QoS-01.png|なし|画像 1. 輻輳のタイプ|代替文=|フレーム]]2 つのタイプの輻輳は画像 1. に示しています :
    
* '''複数ポートから単一ポートへ :''' 複数の送信元ポートから単一の宛先ポートへ同時に送信するとき、複数の送信元から合計されたトラフィックが届いてしまい、宛先ポートが服装します
 
* '''複数ポートから単一ポートへ :''' 複数の送信元ポートから単一の宛先ポートへ同時に送信するとき、複数の送信元から合計されたトラフィックが届いてしまい、宛先ポートが服装します
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=== Cisco Catalyst 9000 ファミリにおける ASIC の QoS の統合 ===
 
=== Cisco Catalyst 9000 ファミリにおける ASIC の QoS の統合 ===
 
Cisco Catalyst 9000 スイッチング プラットフォームは、エンタープライズ LAN アクセス、ディストリビューション、コアスイッチにおける次世代の Cisco ファミリです。Cisco ユニファイド・アクセス・データ・プレーン (UADP) アプリケーション・スペシフィック・インテグレーテッド・サーキット (ASIC) はこのプラットフォームはより高速なパフォーマンス、多くの新機能と動作を提供します。
 
Cisco Catalyst 9000 スイッチング プラットフォームは、エンタープライズ LAN アクセス、ディストリビューション、コアスイッチにおける次世代の Cisco ファミリです。Cisco ユニファイド・アクセス・データ・プレーン (UADP) アプリケーション・スペシフィック・インテグレーテッド・サーキット (ASIC) はこのプラットフォームはより高速なパフォーマンス、多くの新機能と動作を提供します。
[[ファイル:C90-QoS-02.png|なし|フレーム|画像 2. Cisco Catalyst 9000 ファミリ スイッチ]]
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[[ファイル:C90-QoS-02.png|なし|画像 2. Cisco Catalyst 9000 ファミリ スイッチ|代替文=|フレーム]]
    
Cisco Catalyst 9000 スイッチング プラットフォームは、一般的で強力なハードウェアとソフトウェア基盤で成り立っています。その性質と一貫性は、ネットワークエンジニアと管理者にシンプルさと運用のしやすさをもたらし、トータルで運用コストの削減とよりよい体験を創出します。
 
Cisco Catalyst 9000 スイッチング プラットフォームは、一般的で強力なハードウェアとソフトウェア基盤で成り立っています。その性質と一貫性は、ネットワークエンジニアと管理者にシンプルさと運用のしやすさをもたらし、トータルで運用コストの削減とよりよい体験を創出します。
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例 2. のポリシーの結果として、すべてのキューがトラフィックの送信を有効化するためのバッファを持ちます。
 
例 2. のポリシーの結果として、すべてのキューがトラフィックの送信を有効化するためのバッファを持ちます。
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もう一つ重要なコマンドとして、バッファ使用率がポート キューごとにどのように変化するか、リアルタイムで示します。このコマンドは、ASIC から値を読み取ります。
 
もう一つ重要なコマンドとして、バッファ使用率がポート キューごとにどのように変化するか、リアルタイムで示します。このコマンドは、ASIC から値を読み取ります。
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   queue-limit dscp values af11 percent 100
 
   queue-limit dscp values af11 percent 100
 
</syntaxhighlight>ASIC で設定されたしきい値を見るためには、以下のコマンドを使用します。
 
</syntaxhighlight>ASIC で設定されたしきい値を見るためには、以下のコマンドを使用します。
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'''ステップ 2.''' ラベルの値がキューかしきい値に該当させるために、次のコマンドを使用します。
 
'''ステップ 2.''' ラベルの値がキューかしきい値に該当させるために、次のコマンドを使用します。
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* ウェイテッド・ランダム・アーリー・ディスカード (WRED)
 
* ウェイテッド・ランダム・アーリー・ディスカード (WRED)
 
<blockquote>WRED はキューがいっぱいになるために、帯域を超過したポートのキューで、ランダムにフレームを廃棄するためのアルゴリズムです。WRED はランダム・アーリー・ディスカード (RED) アルゴリズムがベースになっています。</blockquote><blockquote>RED と WRED を見る前に、TCP フロー管理を簡単に振り返ってみましょう。フロー管理は、TCP 送信側がネットワークを埋め尽くさないようにします。"TCP スロー スタート" アルゴリズム (RFC2001 で定義) はこれに対処するための解決策の一部です。それはフローを開始する時に指示し、1 つのパケットが送信されると、次に確認応答 (ACK) を待ちます。ACK が受信されると、TCP エンドポイントは 2 つのパケットを送信し、さらにデータを送る前に、次の ACK を待ちます。パケットの数を段々と増加させて送信します。これはフローが送信レベル (パケットを x 個送信) に達するまで継続し、ネットワークに混雑を伴う負荷を発生させないように、管理します。混雑が発生した場合、スロースタート アルゴリズムは、ウィンドウ サイズ (ACK を待つ前に送信したパケットの数) を抑制します。これによりネットワークがそれらをドロップせずに処理できる数に、送信が正規化されます。
 
<blockquote>WRED はキューがいっぱいになるために、帯域を超過したポートのキューで、ランダムにフレームを廃棄するためのアルゴリズムです。WRED はランダム・アーリー・ディスカード (RED) アルゴリズムがベースになっています。</blockquote><blockquote>RED と WRED を見る前に、TCP フロー管理を簡単に振り返ってみましょう。フロー管理は、TCP 送信側がネットワークを埋め尽くさないようにします。"TCP スロー スタート" アルゴリズム (RFC2001 で定義) はこれに対処するための解決策の一部です。それはフローを開始する時に指示し、1 つのパケットが送信されると、次に確認応答 (ACK) を待ちます。ACK が受信されると、TCP エンドポイントは 2 つのパケットを送信し、さらにデータを送る前に、次の ACK を待ちます。パケットの数を段々と増加させて送信します。これはフローが送信レベル (パケットを x 個送信) に達するまで継続し、ネットワークに混雑を伴う負荷を発生させないように、管理します。混雑が発生した場合、スロースタート アルゴリズムは、ウィンドウ サイズ (ACK を待つ前に送信したパケットの数) を抑制します。これによりネットワークがそれらをドロップせずに処理できる数に、送信が正規化されます。
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以下のようにコマンドでマッピングを確認でき、フロント パネル ポートをインスタンスにマッピングできます
 
以下のようにコマンドでマッピングを確認でき、フロント パネル ポートをインスタンスにマッピングできます
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[[ファイル:C90-QoS-0d.png|フレームなし]]
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[[ファイル:C90-QoS-0d.png|代替文=]]
    
* "qos queue-softmax-multiplier <100-1200>" コマンドを使用します  このコマンドは、DTS セクションで説明したものです  マイクロ バーストを吸収するために、PBC の能力を増加させるには、1200 に近い値を使用します
 
* "qos queue-softmax-multiplier <100-1200>" コマンドを使用します  このコマンドは、DTS セクションで説明したものです  マイクロ バーストを吸収するために、PBC の能力を増加させるには、1200 に近い値を使用します
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===== 2 ステージ リマーキング =====
 
===== 2 ステージ リマーキング =====
 
以下は 2 ステージ リマーキングを設定するための MQC ポリシーの例です :
 
以下は 2 ステージ リマーキングを設定するための MQC ポリシーの例です :
 
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[[ファイル:C90-QoS-0e.png|代替文=|なし|フレーム]]
[[ファイル:C90-QoS-0e.png|フレームなし]]
   
まとめ : 出力クラシフィケーション、ポリシング、マーキングは、QoS に関する UADP ASIC の機能を更に拡張します。それらは複数の送信元ポートから、パケットを取り出すためのオプションを提供し、1 つの出力 MQC ポリシーのみを適用する選択肢を提供します。さらに 2 ステージ リマーキング or ポリシングのオプションも提供します。
 
まとめ : 出力クラシフィケーション、ポリシング、マーキングは、QoS に関する UADP ASIC の機能を更に拡張します。それらは複数の送信元ポートから、パケットを取り出すためのオプションを提供し、1 つの出力 MQC ポリシーのみを適用する選択肢を提供します。さらに 2 ステージ リマーキング or ポリシングのオプションも提供します。
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画像 44. に、インターフェース信頼モデルの推奨を示します。
 
画像 44. に、インターフェース信頼モデルの推奨を示します。
 
[[ファイル:C90-QoS-44.png|なし|フレーム|画像 44. 推奨のオート QoS 信頼モデル]]
 
[[ファイル:C90-QoS-44.png|なし|フレーム|画像 44. 推奨のオート QoS 信頼モデル]]
The conditional trust model configures the interface to dynamically accept markings from endpoints that have met a specific condition, such as a successful Cisco Discovery Protocol negotiation (switch ports set to conditional trust are shown as green circles in Figure 44).
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This model is suitable for switch ports connecting to:
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条件付き信頼モデルは、エンド ポイントの機器からマーキングを動的に受け入れるモデルです。シスコ・ディスカバリー・プロトコル (CDP) ネゴシエーションのように特定の条件に合致すると、インターフェースを信頼に設定します。
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条件付き信頼モデルは、エンド ポイントの機器からマーキングを動的に受け入れるモデルです。シスコ・ディスカバリー・プロトコル (CDP) ネゴシエーションのように特定の条件に合致すると、画像 44. の緑丸に示すように、インターフェースを信頼に設定します。
 +
 
 +
このモデルは以下を接続するスイッチポートに適しています。:
    
* Cisco IP フォン : trust device cisco-phone
 
* Cisco IP フォン : trust device cisco-phone
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# もしトラフィックを CPU に届けたくない場合、トラフィックを拒否するために入力 ACL が使用可能です  このステップはオプションです  ポート、VLAN , ルーテッド ACL のように、異なる ACL タイプがサポートされています
 
# もしトラフィックを CPU に届けたくない場合、トラフィックを拒否するために入力 ACL が使用可能です  このステップはオプションです  ポート、VLAN , ルーテッド ACL のように、異なる ACL タイプがサポートされています
 
# パケットは CoPP ポリシーをベースに分類され、CPU キューに入ります  このステップで最初に優先トラフィックを届けます
 
# パケットは CoPP ポリシーをベースに分類され、CPU キューに入ります  このステップで最初に優先トラフィックを届けます
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# 特定の 1 つめのレベルのポリシング レートごとに、トラフィックは削減されます  いくつかのポリサーは共有されます
 +
# 最後に高レベルと低レベルのポリサーが追加されます  2 レベルめの集約された 1 つめのクラスは、レートを追加で削減できます  2 レベル目のポリサーは、Cisco IOS XE 16.9 以降で追加されました
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CoPP は以下の制限があります。:
 +
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* CoPP は入力方向のみサポートされます system-cpp-policy ポリシー マップは、入力方向のコントロール プレーン インターフェースのみで有効です
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* system-cpp-policy マップと、システムで定義された17 個のクラスは、変更や削除ができません
 +
* police アクションは、system-cpp-policy ポリシー マップの下で有効です さらに、police レートはパケット・パー・セカンド (pps) でのみ設定可能です
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* CPU キューの有効化 or 無効化 :
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** system-cpp-policy ポリシー マップ内で対応する、クラス マップの下で policer アクションを pps で設定することで、CPU キューを有効にできます
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** system-cpp-policy ポリシー マップ内で対応する、クラス マップの下で policer アクション削除することで、CPU キューを無効にできます
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* cpp system-default コマンドをグローバル コンフィギュレーション モードで入力することで、これらの値をデフォルト値に戻すことが可能です
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* CoPP は 2 レベルの階層型を使用します (Cisco IOS XR 16.9 以降で導入されました)
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* カスタム CoPP プロファイル or カスタム クラスは、サポートされません
    
[[ファイル:C90-QoS-47.png|なし|フレーム|画像 47. CoPP ポリシーの出力を確認]]
 
[[ファイル:C90-QoS-47.png|なし|フレーム|画像 47. CoPP ポリシーの出力を確認]]
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==== CPU から出るパケット ====
 
==== CPU から出るパケット ====
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パケットは CPU によって生成され、ダイレクトに出力キューへ送信されます。
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ポートにキューイング ポリシーを定義したとき、コントロール パケットは以下の順番にキューへマッピングされます。:
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# 最高レベルの優先キューは、常に最初に選ばれます
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# 優先キューが無いとき、キュー 0 が選択されます
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2 つめのケースではキュー 0 が選択され、CPU で生成されたトラフィックに最適な QoS 処理を適用するために、このキュ0-へ最大の帯域幅を割り当てる必要があります。
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次に、優先度が組み込まれていないパケットタイプである、LACP PDU について説明します。
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 +
サンプル ポリシー : <syntaxhighlight lang="c">
 +
First case:
 +
policy-map <name>
 +
class <name>
 +
  priority level 1
 +
  => LACP パケットはこのキューに入ります
 +
 +
Second case:
 +
policy-map <name>
 +
class <name associated with queue 0>
 +
=> LACP パケットは優先キューが定義されていないため、キュー 0 に入ります
 +
</syntaxhighlight>
 +
 +
 +
最後に、パケットが CPU から生成されると、レイヤ 2 ポートやルーテッド インターフェースに適用された ACL 分類で、出力 QoS ポリシーが動作し、ポリシーはこれらのパケットをリマークすることが可能です。しかし CPU から生成されたパケットで DSCP , CoS , トラフィック クラスが使用されると、QoS ポリシーはこれらのパケットをリマークしません。
    
=== 結論 ===
 
=== 結論 ===
 +
Cisco Catalyst 9000 ファミリ スイッチは、QoS とキューイング用に、柔軟にハードウェア リソースを変更・調整するための、技術を提供します。これらの技術は、時間の経過による変化に適応するための、様々なオプションを提供します。
    
=== 参照 ===
 
=== 参照 ===
 +
Cisco Catalyst 9000 ファミリの概要 :
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https://www.cisco.com/c/en/us/products/switches/catalyst-9000.html
 +
 +
 +
モデルごと :
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 +
https://www.cisco.com/c/en/us/products/switches/catalyst-9200-series-switches/index.html
 +
 +
https://www.cisco.com/c/en/us/products/switches/catalyst-9300-series-switches/index.html
 +
 +
https://www.cisco.com/c/en/us/products/switches/catalyst-9400-series-switches/index.html
 +
 +
https://www.cisco.com/c/en/us/products/switches/catalyst-9500-series-switches/index.html
 +
 +
https://www.cisco.com/c/en/us/products/switches/catalyst-9600-series-switches/index.html
 +
 +
=== 付録 A : TCAM のクラシフィケーション (分類) ===
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このセクションでは、QoS ポリシーに対応する ASIC 内部のハードウェア プログラミングを記載します。
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==== TCAM テーブルとは何ですか ? VCUs とはなにですか ? ====
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===== TCAM (ターナリー・コンテント・アドレッサブル・メモリ) =====
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1 回のクロック サイクルでコンテンツ全体を検索できる、特別なタイプの高速メモリです。"ターナリー (3 値)" という用語は、0 , 1 , X と異なる入力を使用してデータを保存したり呼び出したりする、メモリの機能を挿しています。
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===== VCUs (バリュー・コンペアリング・ユニット) =====
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TCAM でレイヤ 4 処理をスケールするために使用される、特別なレジスタです。それらは TCAM からリンクされ、複数の TCAM エントリ間で共有できます。レイヤ 4 処理は VCU レジスタを使用し、より少ない (Less Than = LT) , より多い (Greater Than = GT) , 範囲指定 , イコールでない (NOR) , イコール (EQ) は、VCU を使用するレイヤ 4 処理とはみなされません。
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その分類処理は、TCAM のテーブルを使用します。TCAM テーブルは MQC ポリシーをベースに事前プログラムされます。テーブルは必要とされるすべての分類に一致する、エントリが含まれています。
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[[ファイル:C90-QoS-48.png|なし|フレーム|画像 48. TCAM ルックアップ (ステップ 1)]]
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スイッチはパケット ヘッダやマーカーを使用してハッシュキーを生成することで、ポリサーやリマークされた値を得ることができ、エントリと照合できます。
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[[ファイル:C90-QoS-49.png|なし|画像 49. TCAM ルックアップ (ステップ 2)|代替文=|フレーム]]
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 +
 +
 +
 +
結果が得られると、スイッチは必要とされるアクションを取ります。:
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 +
* ポリサー
 +
* マーキング
 +
* マークダウン
 +
* ミューテーション
 +
 +
QoS ACL は異なる数の VCUs を使用し、レイヤ 4 処理によって、:
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 +
* イコールでない (NE=Not Equal) は、1 つの VCU を消費
 +
* 範囲指定は、2 つの VCUs を消費し、小さい値と高い値を持ちます
 +
* より大きい (GT) とより小さい (LT) は、1 つの VCU を消費します
 +
* 送信元と宛先レイヤ 4 処理は、別々の VCUs を消費します
 +
[[ファイル:C90-QoS-50.png|なし|フレーム|画像 50. VCU 使用率]]
 +
 +
 +
VCU エントリは、ACL が複数の TCAM エントリ (アクセス リスト エントリ = ACE) で同じ範囲のポートを使用した場合、削減されます。
 +
=== 付録 B : UADP ASIC スケール ===
 +
表 4. に UADP ASICs スケールの情報をリストアップします。
 +
{| class="wikitable"
 +
|+
 +
!クオリティ・オブ・サービス
 +
UADP スケール
 +
!UADP
 +
Mini
 +
!UADP
 +
2.0
 +
!UADP
 +
2.0 XL
 +
!UADP 3.0
 +
|-
 +
|Catalyst スイッチで使用されている
 +
|Cat9200
 +
|Cat
 +
9300
 +
|Cat9300 ,
 +
9400 , 9500
 +
|Cat9500 High ,
 +
9600
 +
|-
 +
|ポリシーごとの入力クラスマップ
 +
|256
 +
|256
 +
|256
 +
|256
 +
|-
 +
|ポリシーごとの出力クラスマップ
 +
|256
 +
|256
 +
|256
 +
|256
 +
|-
 +
|ポリシーごとの入力ポリサー
 +
|63
 +
|63
 +
|63
 +
|63
 +
|-
 +
|ポリシーごとの出力ポリサー
 +
|63
 +
|63
 +
|63
 +
|63
 +
|-
 +
|スイッチごとの全体ポリシーマップ
 +
|1599
 +
|1599
 +
|1599
 +
|1599
 +
|-
 +
|コアごとの集約ポリサー 1R2C
 +
|1024
 +
|4096
 +
|4096
 +
|4096
 +
|-
 +
|コアごとの集約ポリサー 2R3C
 +
|512
 +
|2048
 +
|2048
 +
|2048
 +
|-
 +
|入力テーブルマップ
 +
|16
 +
|16
 +
|16
 +
|16
 +
|-
 +
|出力テーブルマップ
 +
|16
 +
|16
 +
|16
 +
|16
 +
|-
 +
|マークダウン テーブル (超過アクション)
 +
|8
 +
|8
 +
|8
 +
|8
 +
|-
 +
|マークダウン テーブル (違反アクション)
 +
|8
 +
|8
 +
|8
 +
|8
 +
|-
 +
|ポートごとの出力キュー
 +
|8
 +
|8
 +
|8
 +
|8
 +
|-
 +
|コアごとのバッファ (MB)
 +
|6
 +
|8
 +
|16
 +
|18
 +
|-
 +
|ASIC ごとのバッファ (MB)
 +
|6
 +
|16
 +
|32
 +
|36
 +
|-
 +
|コアごとの QoS ACLs
 +
|1000
 +
|5000
 +
|18000
 +
|16000
 +
|-
 +
|方向ごとの QoS ACLs
 +
|1000
 +
|5000
 +
|18000
 +
|8000
 +
|-
 +
|WRED (キューまで)
 +
|NA
 +
|4
 +
|4
 +
|8
 +
|-
 +
|入力 VCU
 +
|192
 +
|192
 +
|192
 +
|192
 +
|-
 +
|出力 VCU
 +
|96
 +
|96
 +
|96
 +
|96
 +
|}
 +
 +
==== QoS TCAM の消費ルール : ====
 +
 +
* UADP 2.0 , 2.0 XL , UADP Mini
 +
** IPv4 ACL は 1 つの ACE を消費
 +
** IPv6 ACL は 2 つの ACE を消費
 +
** もしクラスマップが DSCP でマッチすると、3 つの ACE をインストールされる : 1 つの IPv4 と 2 つの IPv6
 +
* UADP 3.0
 +
** IPv4 ACL は 1 つの ACE を消費
 +
** IPv6 ACL は 1 つの ACE を消費
 +
** もしクラスマップが DSCP でマッチすると、2 つの ACE をインストールされる : 1 つの IPv4 と 1 つの IPv6
 +
 +
=== 付録 C : パケット フォーマットの詳細 ===
 +
以下の画像 51. は、異なるキャプチャでパケットの中でマーカーを見つけて、どのように読み取るか示したものです。
 +
[[ファイル:C90-QoS-51.png|なし|フレーム|画像 51. レイヤ 2 CoS (ユーザー プライオリティ) パケット フォーマット]]
 +
 +
 +
[[ファイル:C90-QoS-52.png|なし|フレーム|画像 52. MPLS EXP パケットフォーマット]]
 +
 +
 +
タイプ・オブ・サービス (ToS) は 1 バイトのフィールドで、IPv4 ヘッダに存在します。IPv6 ヘッダでも似たフィールドがあり、トラフィック クラスと呼ばれます。
 +
[[ファイル:C90-QoS-53.png|なし|フレーム|画像 53. レイヤ 3 IP プレシデンス (ToS) と DSCP パケット フォーマット]]
 +
 +
 +
 +
ToS フィールドは 8 つのビットからなっており、最初の 3 ビットが IP パケットの優先度を示しています。これらの最初の 3 ビットは、IP プレシデンス ビットとして参照され、0 から 7 の値 (0 は低優先度で、7 が高優先度) を持ちます。Cisco IOS XE では IP プレシデンスによる設定を長年サポートしています。画像 54. は ToS ヘッダの IP プレシデンス ビットを説明しています。
 +
[[ファイル:C90-QoS-54.png|なし|フレーム|画像 54. IP プレシデンスとして ToS バイトを読む方法]]
 +
 +
 +
 +
 +
 +
ToS バイトは DSCP やトラフィック クラス フォーマットとして読むことができ、6 ビットを持っています。
 +
[[ファイル:C90-QoS-55.png|なし|フレーム|画像 55. DSCP と IP プレシデンス間の比較]]
 +
 +
* ToS バイトの 3 つの最上位ビット (MSB) は、DSCP と互換性を持ち、IP プレシデンスとして、解釈されます
 +
* ToS バイトの 2 つの最下位ビット (LSB) は、明示的輻輳通知 (エクスプリシット・コンジェスチョン・ノーティフィケーション = ECN) です  ECN ビットは、Cisco Catalyst 9000 スイッチ ファミリでは使用されません
 +
 +
=== エキスパートの推奨するドキュメント ===
 +
 +
* [https://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/switches/catalyst-9000/nb-09-cat-9k-aag-cte-en.html Cisco Catalyst 9000 At-a-Glance]
 +
* [https://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/ios-nx-os-software/ios-xe/nb-06-cisco-ios-xe-faq-en.html Open IOS XE FAQ]
 +
 +
{{#seo:
 +
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 +
 +
[[Category:アーキテクチャ]]

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