65行目: |
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| | | |
| == 質問の仕方 == | | == 質問の仕方 == |
− | 人の回答はアドバイスに過ぎませんが、'''機械の回答は「答えそのもの」'''を教えてくれます。 | + | 人の回答はアドバイスに過ぎませんが、'''機械の回答 (設定投入や試験) は「答えそのもの」'''を教えてくれます。 |
| | | |
| 人に聞くのは、「方向性に迷った時」など、曖昧さが含まれる疑問があるときに効果が大きいです。 | | 人に聞くのは、「方向性に迷った時」など、曖昧さが含まれる疑問があるときに効果が大きいです。 |
82行目: |
82行目: |
| | | |
| 通常検証機であっても、人より精度が高いです。 | | 通常検証機であっても、人より精度が高いです。 |
| + | |
| + | 機械は検証の仕方などは教えてくれないため、自分が何がわかっていないか把握すると良いでしょう。 |
| | | |
| === 人に聞く === | | === 人に聞く === |
99行目: |
101行目: |
| | | |
| == コンフィグ投入 == | | == コンフィグ投入 == |
− | 投入するコマンドは、追加になりますか ? 削除になりますか ? 変更になりますか ?
| + | 投入するコンフィグは、追加になりますか ? 削除になりますか ? 変更になりますか ? |
| | | |
| === 追加 === | | === 追加 === |
114行目: |
116行目: |
| == コンフィグ変更の例 == | | == コンフィグ変更の例 == |
| 昨今 Ansible で出てくる、冪等性 (= 何度やっても同じ結果になる) を確保できる投入コンフィグを作成するのがおすすめです。 | | 昨今 Ansible で出てくる、冪等性 (= 何度やっても同じ結果になる) を確保できる投入コンフィグを作成するのがおすすめです。 |
| + | |
| + | 既存のコンフィグを把握していないと、正しいかどうかわからない投入コンフィグは、レビュー時のコストがかなり高くなってしまいます。 |
| | | |
| === バッドプラクティス === | | === バッドプラクティス === |
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| </syntaxhighlight>'''PACL , RACL などで使っている場合、障害になる可能性大'''です。 | | </syntaxhighlight>'''PACL , RACL などで使っている場合、障害になる可能性大'''です。 |
| | | |
− | '''通常 Access-list は行単位で削除できない'''ため、コンソール経由の設定変更や新規番号に入れ替えて設定変更を行います。 | + | '''通常 Access-list は行単位で削除できない'''ため、コンソール経由の設定変更や新規 ACL に入れ替えて設定変更を行います。 |
| | | |
| === 削除例 2 === | | === 削除例 2 === |
268行目: |
272行目: |
| access-list 100 permit ip host 10.0.0.1 host 192.168.0.1 | | access-list 100 permit ip host 10.0.0.1 host 192.168.0.1 |
| access-list 100 permit ip host 10.0.0.3 host 192.168.0.3 | | access-list 100 permit ip host 10.0.0.3 host 192.168.0.3 |
− | - .2 が正常に削除された | + | - .2 のエントリが正常に削除された |
| | | |
| | | |
293行目: |
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| 保守交換、コンフィグ流用時などには、よく確認する必要があります。 | | 保守交換、コンフィグ流用時などには、よく確認する必要があります。 |
| | | |
− | キャパシティ変更系・Stack 系・VSS 系のコマンドは、ROMMON に書き込まれるため、show running-config に出てこない場合が多いです。 | + | TCAM キャパシティ変更系・Stack 系・VSS 系のコマンドは、ROMMON に書き込まれるため、show running-config に出てこない場合が多いです。 |
| | | |
| === Catalyst 2k / 3k === | | === Catalyst 2k / 3k === |
326行目: |
330行目: |
| | | |
| コンフィギュレーション ガイドをよく確認する必要があります。 | | コンフィギュレーション ガイドをよく確認する必要があります。 |
| + | |
| + | 別途ページにまとめていますので、参照してみてください。 |
| + | |
| + | * 参考 : [[設定に再起動が必要なコンフィグまとめ]] |
| | | |
| === Catalyst 2k / 3k === | | === Catalyst 2k / 3k === |
343行目: |
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| | | |
| * show mls cef maximum-routes で確認 | | * show mls cef maximum-routes で確認 |
− |
| |
− | 参考 : [[設定に再起動が必要なコンフィグまとめ]]
| |
| | | |
| == 作成手段 == | | == 作成手段 == |
362行目: |
368行目: |
| * コマンドリファレンス | | * コマンドリファレンス |
| * リリースノート | | * リリースノート |
− |
| |
− | Google で検索したり、他の案件して見つかったコンフィグを、'''内容がわからないまま流用しない'''こと。
| |
− |
| |
− | * 障害になった時に、お客様へ説明できません
| |
− | * 機器のマニュアルくらい見ろよ・・・と思われてしまう
| |
− |
| |
− | * 「Google で調べた情報を設定しました」「他の案件のコンフィグからコピペしました」 -> 設定した人の責任になり、めちゃくちゃ怒られます
| |
− | * 「コンフィギュレーションガイドの通りに設定しましたが、S/W 不具合でトラフィックが失われました」 -> S/W 不具合の責任
| |
− |
| |
− | Google の検索結果はあくまで参考に、コンフィギュレーション ガイドを尊重します。
| |
| | | |
| == コピー & ペースト == | | == コピー & ペースト == |
379行目: |
375行目: |
| | | |
| * OS が同じなら良いですが、特に別メーカーだと使えません | | * OS が同じなら良いですが、特に別メーカーだと使えません |
| + | * 実装変更される機能は、投入できません |
| + | ** 例) NetFlow -> Flexible NetFlow |
| | | |
| === 新規機器のデフォルト コンフィグからコピペ === | | === 新規機器のデフォルト コンフィグからコピペ === |
| + | |
| + | * ポート番号などを把握するのに、デフォルト コンフィグが便利です |
| | | |
| === 実機・仮想環境で投入した結果のコンフィグからコピペ === | | === 実機・仮想環境で投入した結果のコンフィグからコピペ === |
| + | |
| + | * かなり精度の高いやり方です |
| | | |
| === コンフィギュレーション ガイドのコンフィグからコピペ === | | === コンフィギュレーション ガイドのコンフィグからコピペ === |
402行目: |
404行目: |
| | | |
| 1 回のレビューで 5 回以上必要ない差分が出るような人は、'''作業が雑だな'''、と筆者は判断します。 | | 1 回のレビューで 5 回以上必要ない差分が出るような人は、'''作業が雑だな'''、と筆者は判断します。 |
| + | |
| + | === 悪いコピペ === |
| + | Google で検索したり、他の案件して見つかったコンフィグを、'''内容がわからないまま流用してしまう'''。 |
| + | |
| + | * 障害になった時に、お客様へ説明できません / 障害を修正できません |
| + | * 機器のマニュアルくらい見ろよ・・・と思われてしまう |
| + | |
| + | * 「Google で調べた情報を設定しました」「他の案件のコンフィグからコピペしました」 -> 設定した人の責任になり、めちゃくちゃ怒られます |
| + | * 「コンフィギュレーションガイドの通りに設定しましたが、S/W 不具合でトラフィックが失われました」 -> S/W 不具合 (=Cisco) の責任 |
| + | |
| + | Google の検索結果はあくまで参考に、コンフィギュレーション ガイドを尊重します。 |
| | | |
| == ツール == | | == ツール == |
412行目: |
425行目: |
| * 記録した動作を繰り返し実施できる、'''マクロ'''機能 | | * 記録した動作を繰り返し実施できる、'''マクロ'''機能 |
| | | |
− | 筆者は MKEditor を使用しています。(マクロ機能は使っていません) | + | 筆者は MKEditor を使用しています。マクロ機能は使っていません。 |
| | | |
| 最近は Cisco IOS 用のシンタックス ハイライトが手軽にインストールできる、Visual Studio Code が良さそうです。 | | 最近は Cisco IOS 用のシンタックス ハイライトが手軽にインストールできる、Visual Studio Code が良さそうです。 |
424行目: |
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| STP の挙動をアニメーションで確認できます。 | | STP の挙動をアニメーションで確認できます。 |
| | | |
− | Java なので、最近はインストールしづらいですね。 | + | Java なので、最近はインストールしづらいです。 |
| | | |
| == 置換と正規表現 == | | == 置換と正規表現 == |
449行目: |
462行目: |
| | | |
| === ルータ === | | === ルータ === |
− | インターフェースはシャットダウンされています。
| + | インターフェースはデフォルトでシャットダウンされています。 |
| | | |
| === スイッチ === | | === スイッチ === |
| | | |
− | ==== Catalyst 2k / 3k / 4k : ==== | + | ==== Catalyst 2k / 3k / 4k / 9200 / 9300 <ref>Interface and Hardware Components Configuration Guide, Cisco IOS XE Bengaluru 17.6.x (Catalyst 9300 Switches) |
| + | |
| + | [https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/lan/catalyst9300/software/release/17-6/configuration_guide/int_hw/b_176_int_and_hw_9300_cg/configuring_interface_characteristics.html#concept_hhl_zbr_b1b Default Ethernet Interface Configuration] |
| + | |
| + | Port enable state |
| + | |
| + | All ports are enabled.</ref> : ==== |
| スイッチポートで Vlan1 が割り当てられています。 | | スイッチポートで Vlan1 が割り当てられています。 |
| | | |
464行目: |
483行目: |
| | | |
| * 投入コンフィグを作成する場合、no shutdown が必要 | | * 投入コンフィグを作成する場合、no shutdown が必要 |
| + | |
| + | ==== Catalyst 9500 <ref name=":0">Interface and Hardware Components Configuration Guide, Cisco IOS XE Fuji 16.9.x (Catalyst 9500 Switches) |
| + | |
| + | [https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/lan/catalyst9500/software/release/16-9/configuration_guide/int_hw/b_169_int_and_hw_9500_cg/configuring_interface_characteristics.html#concept_hhl_zbr_b1b Default Ethernet Interface Configuration] |
| + | |
| + | '''Operating mode''' |
| + | |
| + | Layer 3 or routed port for C9500-32C, C9500-32QC, C9500-48Y4C, and C9500-24Y4C models of the Cisco Catalyst 9500 Series Switches |
| + | |
| + | '''Port enable state''' |
| + | |
| + | All ports are enabled.</ref> : ==== |
| + | スイッチポートで Vlan1 が割り当てられています。 |
| + | |
| + | インターフェースは有効になっています。 |
| + | |
| + | ==== Catalyst 9500 ハイパフォーマンス -16.11 以前 <ref name=":0" /> : ==== |
| + | ルーテッドポートで Vlan は割り当てられていません。 |
| + | |
| + | インターフェースは有効になっています。 |
| + | |
| + | ==== Catalyst 9500 ハイパフォーマンス 16.11.1 以降 <ref>Release Notes for Cisco Catalyst 9500 Series Switches, Cisco IOS XE Gibraltar 16.11.x |
| + | |
| + | [https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/lan/catalyst9500/software/release/16-11/release_notes/ol-16-11-9500.html#task_wfn_vrl_ghb Changing the Default Interface and Upgrading or Downgrading in Install Mode (for Cisco Catalyst 9500 Series Switches - High Performance Only)] |
| + | |
| + | '''Purpose''' |
| + | |
| + | Starting in Cisco IOS XE Gibraltar 16.11.1, the above mentioned devices will bootup with interfaces in the default Layer 2 state. In all earlier releases, the default is Layer 3. |
| + | |
| + | '''Reason for this Change''' |
| + | |
| + | The default interface is changed to Layer 2, to enable day 0 discovery when using Cisco Digital Network Architecture (DNA) Center (or Cisco DNA Center).</ref> : ==== |
| + | スイッチポートで Vlan1 が割り当てられています。 |
| + | |
| + | インターフェースは有効になっています。 |
| | | |
| === 投入コンフィグは、デフォルト コンフィグを考慮して作成します === | | === 投入コンフィグは、デフォルト コンフィグを考慮して作成します === |
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554行目: |
| プラットフォーム非依存のプロトコルは、Cisco IOS の場合、共通のコードを使用しており、挙動も同じになる場合が多いです。 | | プラットフォーム非依存のプロトコルは、Cisco IOS の場合、共通のコードを使用しており、挙動も同じになる場合が多いです。 |
| | | |
− | 共通のコードからマージするタイミングによるため、一緒にならない場合もあります。
| + | 共通のコードから機種ごとのコードへマージするタイミングによるため、一緒にならない場合もあります。 |
| | | |
| ルーティングプロトコルの場合、スイッチよりもルータのほうが高機能なケースが多いです。 | | ルーティングプロトコルの場合、スイッチよりもルータのほうが高機能なケースが多いです。 |
| | | |
− | * 例) Catalyst 9500 スイッチは BGP PIC-Edge に対応しません | + | * 例) Catalyst 9500 スイッチは BGP PIC-Edge に対応しません <ref>[https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/lan/catalyst9500/software/release/16-11/release_notes/ol-16-11-9500.html#concept_gyh_m21_mgb__unsupp-1611x-9500 Unsupported Features—Cisco Catalyst 9500 Series Switches] |
| + | |
| + | Border Gateway Protocol (BGP) Additional Paths</ref> |
| | | |
| === IOS と NX-OS === | | === IOS と NX-OS === |
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585行目: |
| </syntaxhighlight>机上作成時のクオリティをアップさせます。 | | </syntaxhighlight>机上作成時のクオリティをアップさせます。 |
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− | L2SW のコンフィグを多数作成する場合、理想的には jinja2 テンプレートから .csv のパラメータシートを読み込んでコンフィグを生成させると良いです。 | + | L2SW のコンフィグを多数作成する場合、jinja2 テンプレートから .csv のパラメータシートを読み込んでコンフィグを生成させる、などの方法を用いると生成もレビューも楽できて良いです。 |
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| === Stack / VSS で 1 号機と 2 号機のポートを比較 === | | === Stack / VSS で 1 号機と 2 号機のポートを比較 === |
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635行目: |
| </syntaxhighlight>上記の例では Port-Channel 番号は同一なのが正しく、description は異なるのが正しいです。 | | </syntaxhighlight>上記の例では Port-Channel 番号は同一なのが正しく、description は異なるのが正しいです。 |
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− | 同一が正しいのか、異なるのが正しいのか、判断できるようになりましょう。
| + | 同一が正しいのか、異なるのが正しいのか、気付ける + 判断できるようになりましょう。 |
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| == インターフェース コンフィグの TIPS == | | == インターフェース コンフィグの TIPS == |
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| === Catalyst 2k / 3k は、provision コマンドでインターフェース コンフィグを作成できます === | | === Catalyst 2k / 3k は、provision コマンドでインターフェース コンフィグを作成できます === |
− | Catalyst 2k / 3k の場合は、provision コマンドを使用することで、指定する SKU のインターフェース コンフィグを事前投入することができます。 | + | Catalyst 2k / 3k の場合は、provision コマンドを使用することで、指定する SKU (=型式) のインターフェース コンフィグを事前投入することができます。 |
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| ラボの機器で provision して投入コンフィグを作成、実機が届いたら投入することで、事前に実機で答え合わせした上で、投入コンフィグを作成できます。 | | ラボの機器で provision して投入コンフィグを作成、実機が届いたら投入することで、事前に実機で答え合わせした上で、投入コンフィグを作成できます。 |
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793行目: |
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| 2023/12/12 provision コマンドについて追記 | | 2023/12/12 provision コマンドについて追記 |
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| + | 2024/01/30 スタティックルートについて追記 |
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| == リファレンス == | | == リファレンス == |