650行目: |
650行目: |
| | | |
| </syntaxhighlight>アップリンク モジュールのポート番号も、搭載しなくても show running-config に表示されます。 | | </syntaxhighlight>アップリンク モジュールのポート番号も、搭載しなくても show running-config に表示されます。 |
| + | |
| + | == スタティック ルーティングのベスト プラクティス == |
| + | |
| + | === name オプション === |
| + | スタティックルートには、name オプションを付けましょう。筆者は宛先の機器名を付与しています。 |
| + | |
| + | メリットとしては変更や削除をしやすくなる点が挙げられます。影響を受ける機器がコンフィグから読み取れるためです。 |
| + | |
| + | ==== name オプション例 ==== |
| + | <syntaxhighlight lang="diff"> |
| + | ip route 10.0.0.1 255.255.255.255 172.16.0.1 name L3SW_Lo0 |
| + | </syntaxhighlight> |
| + | |
| + | === next-hop と送信元インターフェース名指定 === |
| + | next-hop と送信元インターフェースを元に、送信元インターフェースが決定されます。 |
| + | |
| + | 両方設定するのが一番良いですが、インターフェースの指定は面倒なため、next-hop のみ設定する事例が多いです。 |
| + | |
| + | next-hop のみ指定する場合、再帰検索で next-hop を解決しようとしないか、把握しなければなりません。(後述のバッドプラクティスを参照) |
| + | |
| + | == スタティック ルーティングのバッド プラクティス == |
| + | |
| + | === 送信元インターフェース名のみを指定 === |
| + | next-hop と送信元インターフェースを元に、送信元インターフェースが決定されます。 |
| + | |
| + | 一見インターフェースを指定すれば良いように思えますが、基本的に使用するべきではありません。 |
| + | |
| + | next-hop を指定しないと、どの IP (=ルータ) 宛にパケットを送信しないといけないかわかりません。 |
| + | |
| + | このため、送信元インターフェースに多数の ARP エントリが登録されてしまい、CPU 負荷が高騰します。 |
| + | |
| + | * 参考 : [https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/docs/routers/7500-series-routers/41180-highcpu-processes.html プロセスによって CPU 使用率が高くなる場合のトラブルシューティング] |
| + | |
| + | ありがちな設定としては、デフォルトルートに WAN インターフェースのみを指定してしまうケースがあります。 |
| + | |
| + | PPPoE など、ARP を使用しない場合にはむしろインターフェース指定が一般的なため、違いを把握する必要があります。 |
| + | |
| + | * 参考 : [https://community.cisco.com/t5/tkb-%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9-%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88/pppoe-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E4%BE%8B/ta-p/3166456 PPPoE クライアントの設定例] |
| + | |
| + | === next-hop のみを指定 === |
| + | next-hop のみを指定した場合、冗長切替時に想定外の動作をするケースがあります。 |
| + | |
| + | 例えば主系インターフェース切断で、従系インターフェースのフローティング ルートに切り替えたいケースを想定します。 |
| + | |
| + | 主系断したものの、別のスタティックルートにより主系ルートの next-hop が再帰検索されてしまい、想定通りルートが切り替わらない場合があります。 |
| + | |
| + | 対策としては next-hop と主系インターフェース名を、スタティックルートに設定する、となります。 |
| + | |
| + | * 詳細 : [https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/docs/dial-access/floating-static-route/118263-technote-nexthop-00.html スタティックルートのネクストホップ IP アドレスの設定] |
| | | |
| == 文字列のバッドプラクティス == | | == 文字列のバッドプラクティス == |