「2024-01-17-19 JANOG53 参加レポート」の版間の差分

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IPv6 ND RA と DHCPv6 ってややこしいよね・・・
 
IPv6 ND RA と DHCPv6 ってややこしいよね・・・
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=== [https://www.janog.gr.jp/meeting/janog53/as2518/ BIGLOBE AS2518をまるごと仮想環境へ”コピー”してみた] ===
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[https://www.janog.gr.jp/meeting/janog53/wp-content/uploads/2024/01/janog53-as2518-takiguchi-pre.pdf 資料1]
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[https://www.janog.gr.jp/meeting/janog53/wp-content/uploads/2023/11/janog53_as2518_all.pdf 資料2]
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[https://www.janog.gr.jp/meeting/janog53/wp-content/uploads/2024/01/janog53_as2518_%E6%BB%9D%E5%8F%A3%E6%95%8F%E8%A1%8C.pdf 資料3]
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All 実機では難しい商用 NW を仮想環境で再現して、「NW 全体の動作を」「実際にやって確認」したい。
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==== BIGLOBE ====
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DC 10 拠点、L2SW / Router で 50 台以上、3.2Tbps 以上、ピア数 220 以上。
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月 20 件程度の作業に対して、障害を防ぐためのレビュー多すぎ問題がある。
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* ベテラン -> マネージャー (-> 部長)
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構成図を最新に保つことが難しい。
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===== 仮想環境の作成 =====
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商用環境のコンフィグを吸い出して、コンテナ NOS を生成する仕組みを構築し、テストベッドを使えるようにする。
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* iperf ノードや監視システムも同時にデプロイされる
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===== 仮想環境で確認できたこと =====
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show コマンドやトラフィック断の有無などは、仮想環境で確認でき、レビュー者の負担が減らせた
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===== 仮想環境できなかったこと =====
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Juniper の cPRD に統一したが、Cisco ルータの挙動は確認できていない。
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PNI は適用可能だが、IX / Transit ピアは非定型で対応できていない。
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外部 AS も再現したいが、コンフィグが無い。
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* 再現に必要な情報を別途与える
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コンフィグのデフォルメと網羅性の両立が難しい。
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* 商用コンフィグはデカすぎて扱うのがつらい
  
 
[[カテゴリ:レポート]]
 
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2024年1月19日 (金) 15:31時点における版

Day1

15:30 海外で日本のやり方が通用しないの、なぁぜなぁぜ? 東南アジアでのインターネットインフラを構築の実例から、グローバルでのオペレータ交流を考える

BBIX 立松さん : 資料

ケーブリングやばいよ
  • 海外はケーブリングがとてもやばいぞ !
品質とスピード
  • 日本の品質は海外案件に適用できない
    • 海外はスピード優先で、企画・設計・構築をやる必要がある
  • レンタカーはドライバー付きじゃないと、クルマを貸し出してくれない
    • 「今日は走れるクルマが少ないんだよー」「!?」
    • 車両ナンバーの末尾で、走行できる日が規制されている
  • DC に持ち込みは Quarantine (検疫) で 1 日必要
    • immunity test のために必要 : 電源に影響を及ぼさないかのチェックのため
    • 今回については、何もやってない (DC で 1 日放置)
税関で製品が止められる件

輸出の該非判定が必要、通関のために書類がいろいろ求められる。

  • Cisco はオンラインで書類を発行できたりする
  • 中古機材は持ち込むのが難しい
    • 新品はメーカーから書類を入手したり、ノウハウがあったり
    • 香港も厳しいらしい

NTT-Data 冨樫さん : 資料

ジャカルタで JKT-IX を立ち上げた話。

  • IX 単体で儲けるのではなく、コンテンツプロバイダなどのターゲット顧客を DC に誘致して、DC を拡販する
相互接続交渉が難航した話

日本人が交渉して 2-3 ヶ月接続できなかったのが、交渉先のボードメンバーと友達を交渉担当者にアサインすると 1 週間で妥結された。。

プライジング

2017 当時の IX マーケットだと、IX は $0

  • 費用を取ろうとすると、めっちゃ怒られた

シェア No.1 を取って、無料と高速プランに分けて課金できるようになった。

インドネシアの要求品質

同時複数ダウン時以外はトラブルシュートしない、通知しない。

利用者から要求がない品質は追わない。

他のメンバーからの問い合わせや、全体に影響する問題は妥協せず対応する。

特殊局が手掛けるIN地域研究室の紹介「インターネット業界の未来を創る技術者育成」

NTT 特殊局

光ファイバー・クロージャー・果物 (!?)

技術研究に適したコンピュータ・ネットワークを提供する。

パワーワード集

苦行センター

うちのメールサーバーにはアメリカ人が住んでいた

  • 最近は中国かロシアからのホームステイが多い

IN 地域 NW (インチキ NW)

イン地域研究室

  • サーバ・ネットワークを自由に触れる環境

霞が関 曼荼羅

僕がいなくなったらふすまが開くようになったらしい

  • ISP・検証用の機材を木造の 2 階自室に置いていたら、家が傾いていた
  • 実家 -> 東京に引っ越した

「NTT 東日本に就職すれば、ダークファイバーを使い放題だよね」

  • そう思っていた時代も僕にもありました

つぶらなひとみで「光ファイバ利用申請書類」を提出すると・・・

ブートストラップ問題

(登さん) ネットワークの初学者が学ぶための、書籍が古くなっていて入りづらくなってきていて、口伝になってしまっている

質疑応答 : NTT は金持ちだから成長しなかった ?

お金が自由に使えることで、不利になることがある。お金に制限があることで、知恵と工夫をする余地が生まれる。

  • Google : インチキサーバで企業
  • Amazon : Sun のサーバが高すぎたので、クラウドを作った

もの好き同士の連携が少なくなっているのでは。

Day2

400G時代の相互接続 〜100G-LR1って検討されてますか?〜

資料

100G-LR4 が高いので、100G-LR1 ってどう ? というセッション。

比較
規格 変調方式 波長数 FEC ブレークアウト メリット デメリット
100G-LR4 NRZ : 2 値 25G x 4 波長 任意 ? 使用実績が長い コストが高い
100G-LR1 PAM4 : 4 値 100G x 1 波長 必須 400G-PLR4 から可能 IC 部の微細化でコスト低減されそう

波長数が少ないため、HW コンポーネント数が低減 -> MTBF に好影響

リンクアップが遅い

データセンターネットワークでの輻輳対策どうしてる?

In-cast congestion

  • any src to 1 dest
  • 受信側で tail drop
  • 対処が難しい
  • 今回の発表のメイン対象

Fabric congestion

  • 不均衡なトラフィック分散

Out-cast congetion

Lossy

  • TCP 再送でカバー

Lossless

  • RDMA などでロスレスにする

対処策

  • 専用 NW
    • 専用構成が乱立
  • 輻輳対策 HW
    • コストが妥当なのか ?
  • バッファチューニング
    • これは実施していない

輻輳制御の手法

  • Deep Buffer
  • ECN , PFC
  • DCTC
  • H-TCP , CUBIC , BBR

Deep Buffer

GB 単位の HBM 大容量メモリでバースト トラフィックを吸収する

HoLB (Head of Line Blocking) 対策の VoQ

VoQ アーキテクチャと Buffer Broat (バッファによる遅延)

Loss-Based TCP 輻輳制御アルゴリズムだとバッファを埋め尽くすまで止まらない

  • AQM で先行してドロップさせる

ECN (Explicit Congestion Notification)

  • 受信側がフィードバックのために、送信側に Notification して、送信を抑制する

PFC (Priority-based Flow Control)

  • Traffic Class のキューから PAUSE フレームを送信する

Hadoop

In-cast Congestion が起きやすい Hadoop を検証ターゲットとした。

TeraSort
  • Hadoop に標準搭載されたベンチマーク

予想に反した検証結果

  • Deep Buffer のジョブ完了時間が、Shallow (短い) Buffer よりも長い (なんでや !)
    • Deep Buffer はドロップが抑えられているが、処理時間が長かった
  • 負荷が高くても Shallow (短い) Buffer のほうが、ジョブ完了時間が短かった
  • PFC のみ有効だと、InDiscards が増加し、OutDiscards は発生しない

予想通りだった検証結果

  • ECN を設定すると Drop がほぼ抑えられた
  • Deep Buffer よりも速く完了した

今後のアクション

  • Deep Buffer は必要ないかも

Day3

自作k6 Extension利用した NFVへの負荷計測手法の紹介

MVNO は HSS , PGW-C , PGW-U を BB Sakura で自作している。

「パフォーマンス測定ツールがなければ、作ればいいじゃない」

github に公開中。

知っておくと小回りがきく Ansibleの使い方

ansible-playbook 実行時に、-e (--extra-vars) +"@" を使う

  • 外部ファイルを指定して実行すると良い感じ

YAML 記述に中括弧 "{}" とカンマ "," を使う

  • Juniper の display set コンフィグみたいになるので見やすい

OpenStack on L3 Clos-NW First-Hop Redundancy by Open vSwitch & BGP in Yahoo! JAPAN network.

資料

次世代OpenStack NFV基盤の検証

資料

IPv6 シングル スタック環境で構築する OpenStack 基盤のナレッジ。

IPv6 ND RA と DHCPv6 ってややこしいよね・・・

BIGLOBE AS2518をまるごと仮想環境へ”コピー”してみた

資料1

資料2

資料3

All 実機では難しい商用 NW を仮想環境で再現して、「NW 全体の動作を」「実際にやって確認」したい。

BIGLOBE

DC 10 拠点、L2SW / Router で 50 台以上、3.2Tbps 以上、ピア数 220 以上。

月 20 件程度の作業に対して、障害を防ぐためのレビュー多すぎ問題がある。

  • ベテラン -> マネージャー (-> 部長)

構成図を最新に保つことが難しい。

仮想環境の作成

商用環境のコンフィグを吸い出して、コンテナ NOS を生成する仕組みを構築し、テストベッドを使えるようにする。

  • iperf ノードや監視システムも同時にデプロイされる
仮想環境で確認できたこと

show コマンドやトラフィック断の有無などは、仮想環境で確認でき、レビュー者の負担が減らせた

仮想環境できなかったこと

Juniper の cPRD に統一したが、Cisco ルータの挙動は確認できていない。

PNI は適用可能だが、IX / Transit ピアは非定型で対応できていない。

外部 AS も再現したいが、コンフィグが無い。

  • 再現に必要な情報を別途与える

コンフィグのデフォルメと網羅性の両立が難しい。

  • 商用コンフィグはデカすぎて扱うのがつらい