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編集の要約なし
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'''デスクトップ PC 退役後に、サーバとして余生を送らせる'''と、長期に渡って使用できため、投資効率が良い。
 
'''デスクトップ PC 退役後に、サーバとして余生を送らせる'''と、長期に渡って使用できため、投資効率が良い。
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個別最適化したほうが良いケースもあるため、判断基準が難しい。
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個別最適化したほうが良いケースもあるため、判断基準が難しいが・・・
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=== 退役してサーバにしたときに、多コア CPU・多メモリ・100G NIC を搭載できるとベター ===
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=== 退役してサーバにしたときに、多コア CPU・多メモリ・100G NIC 換装できるとベター ===
ESXi : Nested で NSX-T が検証できる程度には・・・
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ESXi : Nested で NSX-T が検証できる程度には CPU / メモリが欲しい
    
EVE-NG : メモリ使用量の多い VM で BGP-EVPN を組めること
 
EVE-NG : メモリ使用量の多い VM で BGP-EVPN を組めること
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=== 価格とパフォーマンスのバランスが優れていること ===
 
=== 価格とパフォーマンスのバランスが優れていること ===
コストは主要部品で 10 万円程度、トータルで 15 万円程度を目指す。
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コストは主要部品で 10 万円程度、トータルで 15 万円程度を目指す。(達成できるとは言っていない)
    
現在使用している ThinkCentre M715q Ryzen5 2400GE Pro 4C8T の Passmark 7555 を超えること。
 
現在使用している ThinkCentre M715q Ryzen5 2400GE Pro 4C8T の Passmark 7555 を超えること。
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有機 EL や PS5 で 4K120fps が使用されてきているため、PC を対応可能にしておきたい。
 
有機 EL や PS5 で 4K120fps が使用されてきているため、PC を対応可能にしておきたい。
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また、同時に低遅延技術も考慮して機器を選定する。]
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また、同時に FreeSync などの低遅延技術も考慮して機器を選定する。
    
=== AI に使用できること ===
 
=== AI に使用できること ===
これで GPU が必須に。
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この要件で GPU が必須に。
    
絵 : Stable Diffusion
 
絵 : Stable Diffusion
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AI 絵は RTX3060 12G が入門向けらしいが、もっと安いのにしたかった・・・
 
AI 絵は RTX3060 12G が入門向けらしいが、もっと安いのにしたかった・・・
   −
== 他のハードウェアを選定しなかった理由 ==
+
== 他プラットフォームとの比較 ==
 
  −
=== Intel Core ===
  −
 
  −
* 12 世代以降の E コアに ESXi が対応していない
  −
* E コアについて、サーバ OS のプロセス スケジューリングの情報が少ない
  −
 
  −
* 世代ごとに Socket が変わりすぎ
  −
** 中古 CPU でアップグレードしづらい
  −
 
  −
=== Intel Xeon ===
  −
 
  −
* 前回組んだのでパス
  −
** 中華マザー + 中古 CPU で安く組むとコスト パフォーマンスが良い
  −
*** 前に Xeon Ivy Bridge-EP でやった
  −
* 多コア狙いだと、2 Socket = 高コスト + E-ATX or SSI-EEB のでかいケースになるのが痛い
  −
* 今後新型のアーキテクチャが、ビッグコアで期待薄
  −
 
  −
=== AMD Ryzen ===
  −
 
  −
* ESXi に公式対応しない
  −
** HCL (Hardware Compatibility List) に Ryzen が無い
  −
** Intel NIC 搭載マザーが無い or 少ない
  −
* 新品マザーボードが高すぎる
  −
** 多い VRM フェーズ数で高クロック狙うわけでは無いし・・・
  −
* DDR5 でコスト・帯域幅のメリットを享受できるのは、まだまだ先
  −
* PCIe のレーン数が 24 と少ない
  −
* 8 コアより多いと CPU が高すぎる
  −
** 中古ならありだったかも
  −
 
  −
=== AMD Ryzen Thread Ripper ===
  −
 
  −
* 新品が高すぎる
  −
* DC で大量に出回らないと思われるため、中古でも高止まりしそう
  −
 
  −
=== Mini-ITX ===
  −
 
  −
* EPYC で Mini-ITX はキワモノで、価格が高すぎるしメモリスロットも少ない
  −
* Ryzen / EPYC Embeded も探していたが、コストパフォーマンスが良くない
  −
** マザーが高いし CPU がオンボードで交換できない
  −
 
  −
=== 比較表 ===
   
{| class="wikitable"
 
{| class="wikitable"
 
|+CPU 比較まとめ (2023/12 の価格)
 
|+CPU 比較まとめ (2023/12 の価格)
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|28 (4.0)
 
|28 (4.0)
 
|}
 
|}
 +
EPYC は 16 コアで安くて PCIe レーン数・最大メモリ容量が多いところがチャームポイント。
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 +
== 他のハードウェアを選定しなかった理由 ==
 +
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=== Intel Core ===
 +
 +
* 12 世代以降の E コアに ESXi が対応していない
 +
* E コアについて、サーバ OS のプロセス スケジューリングの情報が少ない
 +
 +
* 世代ごとに Socket が変わりすぎ
 +
** 中古 CPU でアップグレードしづらい
 +
* Windows には無難でトラブルが無さそう
 +
* 高負荷時に熱と消費電力が多い
 +
 +
=== Intel Xeon ===
 +
 +
* 前回組んだのでパス
 +
** 中華マザー + 中古 CPU で安く組むとコスト パフォーマンスが良い
 +
*** 前に Xeon Ivy Bridge-EP でやった
 +
* 多コア狙いだと、2 Socket = 高コスト + E-ATX or SSI-EEB のでかいケースになるのが痛い
 +
* 今後新型のアーキテクチャが、ビッグコアで期待薄
 +
 +
=== AMD Ryzen ===
 +
 +
* ESXi に公式対応しない
 +
** HCL (Hardware Compatibility List) に Ryzen が無い
 +
** Intel NIC 搭載マザーが無い or 少ない
 +
* 新品マザーボードが高すぎる
 +
** 多い VRM フェーズ数で高クロック狙うわけでは無いし・・・
 +
* Socket AM5 の DDR5 でコスト・帯域幅のメリットを享受できるのは、まだまだ先
 +
* PCIe のレーン数が 24 と少ない
 +
* 8 コアより多いと CPU が高すぎる
 +
** 中古ならありだったかも
 +
 +
=== AMD Ryzen Thread Ripper ===
 +
 +
* 新品が高すぎる
 +
* DC で大量に出回らないと思われるため、中古でも高止まりしそう
 +
 +
=== Mini-ITX ===
 +
 +
* EPYC で Mini-ITX はキワモノで、価格が高すぎるしメモリスロットも少ない
 +
* Ryzen / EPYC Embeded も探していたが、コストパフォーマンスが良くない
 +
** マザーが高いし CPU がオンボードで交換できない
 +
* サイズ的には好みだが、PCIe が GPU 以外にも欲しい
 +
 +
=== メーカー製ワークステーション ===
 +
 +
* ケースのサイズがでかいのが多い
 +
** HP OMEN とか
 +
* 中古 PC の Xeon 搭載機も見たが、部屋に置きたくない大きさだった
    
=== まとめ ===
 
=== まとめ ===
 
'''マルチ スレッドなら価格が 3 分の 1 でパフォーマンスは 4 分の 3''' もしくは'''価格が同じでパフォーマンスが 2 倍'''なので、コストパフォーマンスはかなり高い。
 
'''マルチ スレッドなら価格が 3 分の 1 でパフォーマンスは 4 分の 3''' もしくは'''価格が同じでパフォーマンスが 2 倍'''なので、コストパフォーマンスはかなり高い。
   −
ただしシングル スレッドは性能が出ないため、ゲームが目的ならクロック・シングル スレッド性能が高い CPUJ のほうが向く。
+
ただしシングル スレッドは性能が出ないため、ゲームが目的ならクロック・シングル スレッド性能が高い CPU のほうが向く。
    
ただ、Core / Ryzen は 18,000 円台で 8 コアが買えないため、選択肢にならなかった。
 
ただ、Core / Ryzen は 18,000 円台で 8 コアが買えないため、選択肢にならなかった。
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CPU / MB / メモリ / NVMe / ケース / 電源の最小構成で 10 万円程度から。
 
CPU / MB / メモリ / NVMe / ケース / 電源の最小構成で 10 万円程度から。
   −
=== 8 スロットで大容量のメモリ + オクタ チャネルの高帯域幅 ===
+
=== 8 スロットで大容量のメモリ + オクタ チャネル (8ch) の高帯域幅 ===
 
8 スロットあると 8GB x 8 や 16GB x 4 のように選択肢が多く取れる。
 
8 スロットあると 8GB x 8 や 16GB x 4 のように選択肢が多く取れる。
   −
* 今回の購入品は 16GB x4 でクアッドチャネル
+
* 今回の購入品は 16GB x4 なのでクアッド チャネル (4ch)
    
また、DDR5 にリプレースされて中古に出回る、DDR4 ECC Reg が今後安くなることが見込まれる。
 
また、DDR5 にリプレースされて中古に出回る、DDR4 ECC Reg が今後安くなることが見込まれる。
    
新品で DDR5 8 枚挿しマザーは、価格が高すぎるためパス。
 
新品で DDR5 8 枚挿しマザーは、価格が高すぎるためパス。
 +
 +
=== 豊富な PCIe 帯域幅 ===
 +
GPU で x16 レーン使っても、100G NIC と PCIe <-> NVMe 変換ボードをフル帯域幅で使用できる。
 +
 +
また、PCIe -> NVMe を 4 枚搭載して、PCIe x16 を x4 4 つで分割して使用することも可能。
    
=== 将来的に CPU / メモリのアップグレード パスが豊富 ===
 
=== 将来的に CPU / メモリのアップグレード パスが豊富 ===
303行目: 318行目:  
ここはコストをかけて Noctua メインに。通常時はほぼ無音、GPU 使用時に少し音がするくらい。
 
ここはコストをかけて Noctua メインに。通常時はほぼ無音、GPU 使用時に少し音がするくらい。
   −
CPU は思ったよりも温度が低く、負荷をかけても室温 28 度で 65 度程度までしか上がらない。
+
CPU は思ったよりも温度が低く、室温 28 度のアイドル時で 45 度程度、負荷をかけても 65 度程度までしか上がらない。
 
== デメリット ==
 
== デメリット ==
    
=== そのままでは Windows11 非対応 ===
 
=== そのままでは Windows11 非対応 ===
EPYC 7002 世代は Windows11 に対応しているが、要 TPM2.0 モジュール追加 (でイケそう)。
+
[https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-supported-amd-processors EPYC 7002 世代は Windows11 に対応している]が、要 TPM2.0 モジュール追加 (でイケそう)。
 +
 
 +
筆者は TPM 無効化 USB メモリを作成してインストールした。
    
=== 高いアイドル消費電力 ===
 
=== 高いアイドル消費電力 ===
317行目: 334行目:  
休止状態にも対応しない。
 
休止状態にも対応しない。
   −
=== メモリの低い単体帯域幅 ===
+
すぐに動作させたいときは、モバイル PC やタブレットを使えば良いとして割り切った。
今どき DDR4-2133 は見たこと無い。。筆者は速さを体感できないのでヨシ !
+
 
 +
=== (筆者が購入した) メモリの低い単体帯域幅 ===
 +
今どき DDR4-2133 は見たこと無い。。2023 年の自作界隈では DDR4 なら 3200 が標準って気がします。
 +
 
 +
筆者はメモリの速度を体感できないのでヨシ !
    
* DDR4-3200 ECC Reg は価格が高かった・セット品の選択肢になかった
 
* DDR4-3200 ECC Reg は価格が高かった・セット品の選択肢になかった
   −
ただクアッドチャネルで動かしても 17GB/s x 4ch = 68GB/s になるので、Ryzen のデュアルチャネル DDR5-5600 65.68GB/s と同じくらいで悪くない。
+
ただクアッド チャネルで動かしてすら 17GB/s x 4ch = 68GB/s の帯域幅になるので、Ryzen のデュアル チャネル DDR5-5600 65.68GB/s と同じくらいで全体の帯域幅としては悪くない。
 +
 
 +
Registered は Buffer の分レイテンシは落ちる。
    
== 詳細な構成 ==
 
== 詳細な構成 ==
391行目: 414行目:  
|ESXi にしたときにも動く Samsung で
 
|ESXi にしたときにも動く Samsung で
 
|-
 
|-
| rowspan="6" |MB 搭載
+
| rowspan="7" |MB 搭載
 
|グラフィックボード
 
|グラフィックボード
 
|MSI
 
|MSI
412行目: 435行目:  
|4,799
 
|4,799
 
|
 
|
 +
|-
 +
|<s>ネットワーク</s>
 +
|<s>Intel</s>
 +
|[https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/products/39776/intel-ethernet-converged-network-adapter-x520da2.html <s>X520-DA2</s>]
 +
|<s>10G SFP+ x2</s>
 +
|<s>1</s>
 +
|<s>7,277</s>
 +
|<s>なんかてきとうに挿しておこう感</s>
 
|-
 
|-
 
|ネットワーク
 
|ネットワーク
 
|Intel
 
|Intel
|[https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/products/39776/intel-ethernet-converged-network-adapter-x520da2.html X520-DA2]
+
|[https://www.intel.com/content/www/us/en/products/sku/58954/intel-ethernet-converged-network-adapter-x540t2/specifications.html Intel X540-T2]
|10G SFP+ x2
+
|10G-T x2
 
|1
 
|1
|7,277
+
|6,795
|なんかてきとうに挿しておこう感
+
|スイッチ側が 10G-T 対応ポートに空きがあったので買い直し
 
|-
 
|-
 
|TPM
 
|TPM
444行目: 475行目:  
|1
 
|1
 
|1,101
 
|1,101
|
+
|マザーボードの USB2.0 ピンヘッダに接続
 
|-
 
|-
 
| rowspan="2" |ケース系
 
| rowspan="2" |ケース系
450行目: 481行目:  
|玄人志向
 
|玄人志向
 
|[https://www.kuroutoshikou.com/product/detail/krpw-bk650w-85-.html KRPW-BK650W/85+]
 
|[https://www.kuroutoshikou.com/product/detail/krpw-bk650w-85-.html KRPW-BK650W/85+]
|650W 120mm ファン
+
|650W
 +
奥行14cm
 +
 
 +
12cm静音ファン搭載
 
80PLUS認証 BRONZE
 
80PLUS認証 BRONZE
   457行目: 491行目:  
|7,673
 
|7,673
 
|セミプラグインで選定
 
|セミプラグインで選定
 +
実に静かで良き
 
|-
 
|-
 
|ケース
 
|ケース
569行目: 604行目:     
* USB メモリに別のものを使用
 
* USB メモリに別のものを使用
* ピンヘッダの USB3.0 -> 本体背面の USB 2.0 ポートに接続を変更
+
* フロントポートと接続した内部ピンヘッダの USB3.0 -> 本体背面の USB 2.0 ポートに接続を変更
    
Boot 領域が壊れた場合も、IPMI のライセンスを買えば復旧可能らしいが・・・
 
Boot 領域が壊れた場合も、IPMI のライセンスを買えば復旧可能らしいが・・・
576行目: 611行目:  
回転数が低すぎて、止まっていると誤認識されているように見える。
 
回転数が低すぎて、止まっていると誤認識されているように見える。
   −
SuperMicro の FAN Mode は Optimal Speed で回転数を下げる設定であっても、Standard であっても挙動は変わらない。
+
SuperMicro の FAN Mode は Optimal Speed で回転数を下げる設定であっても、Standard であっても挙動は変わらないように見える。
 +
 
 +
* 導入時期が冬なので、回転数を上げるしきい値に達していないかも
   −
高回転でうるさいのが問題なため、Low Noise Adapter で対処。
+
高回転でうるさいのが問題なため、Low Noise Adapter で回転数を上げて対処。
    
負荷がかかって暖かくなると発生しないようだ。
 
負荷がかかって暖かくなると発生しないようだ。
588行目: 625行目:     
=== USB 接続の Sound Blaster が USB 認識で Flap して、使用できない ===
 
=== USB 接続の Sound Blaster が USB 認識で Flap して、使用できない ===
治ってない。
+
治ってません。HDMI でサウンドを出しているので、実害無し。
 +
[[カテゴリ:PC]]

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