「2022-09-30 Edge Router-X を VyOS ベアメタルにリプレース」の版間の差分
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== Edge Router-X の良かった点 == | == Edge Router-X の良かった点 == | ||
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− | OSPF / BGP はまずまず動く | + | * コンパクトで 1U に 2 台を無理なく置ける |
+ | * OSPF / BGP はまずまず動く | ||
+ | * CLI が Juniper + Cisco ライクで使いやすい | ||
+ | * IPsec VPN が固定グローバル IP <-> NAT された固定グローバルで組める | ||
+ | * 軽量・コンパクトで OSPF / BGP がまずまず動くので、今後は検証環境を組むときに使い勝手が良さそう | ||
− | + | == ハードウェアの選定 == | |
+ | ハードウェアは以下の基準で選定し、シンクライアント用 PC の '''Fujitsu Futro S920''' にしました。 | ||
− | + | * 適価であること | |
+ | ** 2 拠点で最大 4 台導入するため、1 台 1 万円程度が望ましい | ||
+ | * 電源を off / on しても問題ないこと | ||
+ | ** ルータがハングアップしたとき、遠距離の家族でも復旧できるのが重要 | ||
+ | ** 申し訳ないが HDD 搭載は NG | ||
+ | * メーカー製ルータに近い接続が行えること | ||
+ | ** シリアルコンソールの管理や多ポートで冗長性が確保できる | ||
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+ | S920 の特徴は以下でした。 | ||
− | + | * CPU が AMD 4 コア | |
− | + | * 4GB メモリ | |
− | + | * SSD が小容量とはいえ付属してきた | |
− | + | * '''PCIe があり、NIC を増設'''できる | |
− | + | * '''RS-232C シリアルポートが 2 つ'''ついており、VyOS の起動ログを確認できる | |
− | + | * スペックが良い感じに低いので、ハイパーバイザを入れる気にならない | |
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− | + | 他に上げた候補は、以下があります。 | |
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− | + | 1 台買ってみましたが、PCIe 特殊配線 + PCI で、PCIe はライザーカードが手に入りませんでした。 | |
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− | + | PCI の 2x1G NIC を積んで妥協してます。 | |
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+ | [[ファイル:02-S920 Rear 10G.jpg|なし|フレーム|S920 背面 10G NIC 搭載]] | ||
+ | [[ファイル:03-S920 inside 10G.jpg|なし|フレーム|S920 内部 10G NIC 搭載]] | ||
+ | [[ファイル:04-S920 10G plus riser.jpg|なし|フレーム|S920 用 10G NIC と PCIe ライザー]] | ||
+ | [[ファイル:05-S920 4x1G Rear.jpg|なし|フレーム|S920 背面 4x1G NIC 搭載]] | ||
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== リプレース後のメリット == | == リプレース後のメリット == | ||
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=== ハードウェア === | === ハードウェア === | ||
2022年10月10日 (月) 08:25時点における版
Edge Router-X リプレースの背景
ハードウェア
- 新品が適価で手に入らないため、壊れたら保守できない (=高価ならしたくない)
- getic (旧 euro dk) で 1 年以上 Out of Stock (在庫なし)
- 半導体不足の影響だとしても、長期すぎる
- 2022/09 現在、Amazon.co.jp で \17,000 , Amazon.com で $110 程度
- 2019/07 に買ったときは、3 台買って 1 台辺り $58
- メモリ・ストレージが小さい
ソフトウェア
PPPoE Client の動作が不安定
- 1 ヶ月に 1 回ほどアクセスできなくなってしまう
- せめて crash して自動復旧してほしい
OSPF の動作が不安定
- ルーティングテーブルに載った宛先に、転送してくれない場合がある
- 再起動で復旧するため、コンフィグのミスではなさそう
- 時間経過で発生するため、トリガがわからない
L3VPN / L2VPN が遅い
- L3VPN は最大で -30Mbps 程度
- ipsec offload すると不安定なのでしたくない
ファームウェアのリリース タイミングがおかしい
- 開発体制が疑問 以前開発者がやめて長期間新 Ver がリリースされないことがあった
- 以前 v2.1 で NetFlow を正式に実装というアナウンスが出ていたが、全くリリースされない
- 1 年に 1 回 Hotfix は出ているが・・・
- もう少し頻繁に更新したい
Edge Router-X の良かった点
- コンパクトで 1U に 2 台を無理なく置ける
- OSPF / BGP はまずまず動く
- CLI が Juniper + Cisco ライクで使いやすい
- IPsec VPN が固定グローバル IP <-> NAT された固定グローバルで組める
- 軽量・コンパクトで OSPF / BGP がまずまず動くので、今後は検証環境を組むときに使い勝手が良さそう
ハードウェアの選定
ハードウェアは以下の基準で選定し、シンクライアント用 PC の Fujitsu Futro S920 にしました。
- 適価であること
- 2 拠点で最大 4 台導入するため、1 台 1 万円程度が望ましい
- 電源を off / on しても問題ないこと
- ルータがハングアップしたとき、遠距離の家族でも復旧できるのが重要
- 申し訳ないが HDD 搭載は NG
- メーカー製ルータに近い接続が行えること
- シリアルコンソールの管理や多ポートで冗長性が確保できる
S920 の特徴は以下でした。
- CPU が AMD 4 コア
- 4GB メモリ
- SSD が小容量とはいえ付属してきた
- PCIe があり、NIC を増設できる
- RS-232C シリアルポートが 2 つついており、VyOS の起動ログを確認できる
- スペックが良い感じに低いので、ハイパーバイザを入れる気にならない
他に上げた候補は、以下があります。
Fujitsu Futro S900
1 台買ってみましたが、PCIe 特殊配線 + PCI で、PCIe はライザーカードが手に入りませんでした。
PCI の 2x1G NIC を積んで妥協してます。
Lenovo ThinkCentre Tiny
適価で手に入れば別のエントリでも書いた通り、こちらのほうが良いでしょう。
ただ 1 万円を下回る金額では PC として使い物にならない = 中古市場にも
ほぼ出回らないため、入手が難しいと思います。
こちらを買うなら、ハイパーバイザ上の VM で良い気がします。
VyOS ベアメタルのハードウェア構成
種類 | 詳細 |
---|---|
シャーシ | シンクライアント Mini-ITX |
CPU | AMD G-Series GX-415GA (1.50 GHz, Quad Core, 2 MB) |
メモリ | DDR3 4GB |
ストレージ | mSATA 4GB |
シリアルポート | RS-232C 9pin x2 |
オンボード NIC | RTL8168g/8111g 1000 Base-T |
PCIe 3.0 4x LP | Intel PT Quad Port NIC 82571EB/82571GB |
OS | VyOS 1.4-rolling-202203110317 |
VyOS ベアメタルの費用
購入先 | 価格 | 個数 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
Fujitsu Futro S920 | eBay | 10,969 | 2 | 21,939 |
PCIe ライザーカード
SinLoon PCIE 8X Riser Card |
Amazon.co.jp | 1,299 | 2 | 2,598 |
Intel PT Quad Port NIC | 秋葉原処分場 | 1,000 | 2 | 2,000 |
合計 | 26,537 |
VyOS ベアメタルの写真
比較表
ハードウェア | ソフトウェア | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
コンパクト | 拡張性 | 速度 | 安定性 | 開発体制 | 拡張性 | |
Edge Router-X | ○ | ✕ | △ | △ | ✕ | △ |
VyOS VM | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
VyOS ベアメタル | △ | ○ | ◎ | ○ |
リプレース後のメリット
ハードウェア
- シリアル コンソール接続が可能になる
- NIC 変更でパフォーマンスアップ可能
- i350-T4 で XDP 有効化
- 10G NIC で NTT フレッツ光クロスに対応
- PCIe 無線 LAN / WWAN カードで AP / LTE 追加可能
- ストレージ容量を増加可能
ソフトウェア
- VyOS の Version 変更が可能になる
- ストレージ容量を気にせず Tailscale を追加可能
リプレース後のデメリット
ハードウェア
- ぎりぎり 1U で収まらない
ソフトウェア
- 今のところなし