2023-12-01 12 万円から始める EPYC PC 生活

提供:hkatou_Lab

デスクトップ PC として AMD EPYC 搭載機を構築したので、選定理由も含めてまとめました。

(12 万円で収まったとは言ってない)

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現状のユースケース

現在はデスクトップ PC に Lenovo ThinkCentre M715q を使用。

Web ブラウジング

  • Youtube / ニコニコ動画
  • IT 系情報収集
  • Twitter (X)

ゲーム (ちょっとだけ)

3D ゲームはやらない、レトロを含む 2D ゲームはちょっとやるため、次期 PC では低遅延化したい。

  • 東方 Project
  • ストリートファイター アニバーサリー コレクション
  • カプコン ファイティング コレクション
  • Steam のドット絵系

これらを快適に楽しめる機器を選定する。

こんなんスペック必要ないやん。

コンセプト

初期はデスクトップ PC として導入する

AI 絵の生成をやってみたい。

長期に渡って使用できる・部品個別にアップグレードできること

申し訳ないが Socket がころころ変わりまくる Intel は NG.

デスクトップ PC 退役後に、サーバとして余生を送らせると、長期に渡って使用できため、投資効率が良い。

個別最適化したほうが良いケースもあるため、判断基準は難しいが・・・

退役してサーバにしたときに、多コア CPU・多メモリ・100G NIC 換装できるとベター

ESXi : Nested で NSX-T が検証できる程度には CPU / メモリが欲しい (=増設できるようなキャパが欲しい)

EVE-NG : メモリ使用量の多い VM で BGP-EVPN を組めること

Intel DPDK : 100G NIC を挿して、Cisco Trex でトラフィック ジェネレートしたい

  • PCIe のレーン数が多く必要

コンパクトかつ静音性に優れること

できれば Mini-ITX で組みたいが・・・PCIe スロットの数から難しい。

価格・パフォーマンスが良いなら、ある程度大きくても良し。

自作 PC の ATX ミドルタワー サイズは NG. 最大でも Micro-ATX マザー向けサイズのケースとする。

冷却は簡易水冷か Noctua でコストをかけて、静音性を確保する。

価格とパフォーマンスのバランスが優れていること

コストは主要部品で 10 万円程度、トータルで 15 万円程度を目指す。(達成できるとは言っていない)

現在使用している ThinkCentre M715q Ryzen5 2400GE Pro 4C8T の Passmark 7555 を超えること。

6 コア以上は必須。中古で安く or ThinkCentre M75q-2 のように新品でも安い機種を選定する。

高フレームレート・低遅延に対応できること

有機 EL や PS5 で 4K120fps が使用されてきているため、PC を対応可能にしておきたい。

また、同時に FreeSync などの低遅延技術も考慮して機器を選定する。

AI に使用できること

この要件で GPU が必須に。

絵 : Stable Diffusion

多数のパラメータをローカルに持って推論させるやつ (未調査) もやれること。

豊富な I/O を持つこと

USB ポートは 10 個程度ほしい。

PCIe は GPU と NIC が挿せれば良いため、Micro-ATX が良さそう。

ハードウェア要件

現状の把握とコンセプトを固めたところで、要件としてまとめてみると・・・

必須要件

導入時に 6 コア以上で、多コア・多メモリにアップグレードできること
4K120fps / 低遅延技術に対応すること
  • ディスクリート GPU じゃないと選択肢がほぼ無い
    • 最近統合 GPU ばっかりだったので、たまには使いたい
  • 4K を含むマルチディスプレイ : できれば 4 つ
  • AMD FreeSync or NVIDIA G-Sync Compatible 対応
多くの USB ポートを持つこと
コンパクトかつ静音
  • スペック次第である程度は妥協する

任意要件

IPMI があるといいなぁ
  • サーバをお守りするときに便利すぎるため
5Gbps 以上のネットワーク インターフェース
  • ネットワーク屋なので速いやつ

ストレージの容量はそこそこで OK

  • 10G NAS があるので、NVMe で 1250MB/s でれば OK

選定した主要ハードウェア

上記を元に選定した結果、中古の AMD EPYC 第 2 世代を主軸に据えた構成の自作 PC とした。

主要部品を中古にして価格を下げて、その分スペックを上げた。

メーカー品では Xeon 搭載のワークステーションや、15 万円くらいのエントリー ゲーミング PC が近いかんじ。

他には Lenovo ThinkStation P3 Ultra が近いけど、価格はだいぶ高くなる。小型高性能はメーカーじゃないとできない。

自作になったのは、ケースに Q500L が見つかったことで、ATX でも Mircro-ATX サイズでコンパクトになるのが特に大きい。

主要部品
種類 メーカー 型式 スペック 備考
CPU AMD EPYC 7282 16C32T 中古 : 64 コアまで可能で豊富なラインアップ
MB SuperMicro H11SSL or H12SSL 3 PCIe x16

3 PCIe x8

中古 : EPYC 1,2 世代対応

メモリ 2TB まで

IPMI あり

オンボードで 1G x2 Intel NIC

MEM DDR4 8GB x 4 中古 : 今 16GB で 32GB あれば困らない
GPU NVIDIA GeForce RTX 3060
Case Cooler Master Q500L Micro-ATX サイズの ATX ケース
PS 650W

AI 絵は RTX3060 12G が入門向けらしいが、もっと安いのにしたかった・・・

他プラットフォームとの比較

CPU 比較まとめ (2023/12 の価格)
比較ポイント EPYC 7282 Core-i3

13100F

Core-i 5

14600K

Ryzen 7

7800X3D

価格 17,277 17,810 49,800 51,307
コア数 16 4 P : 6

E : 8

8
クロック 2.8 - 3.2Ghz 3.4 -4.5Ghz 3.5 - 5.3Ghz 4.2 - 5.0Ghz
Passmark

Single Thread Rating

1829 3608 4309 3757
Passmark

CPU Mark

29496 14644 39972 34473
最大メモリ 2TB

(コスト面で現実的なのは

256GB 程度)

128GB 192GB 128GB
PCIe レーン数 128 (4.0)

(H11SSL は 3.0 まで)

20 (5.0) 20 (5.0) 28 (4.0)

EPYC は 16 コアで安くて PCIe レーン数・最大メモリ容量が多いところがチャームポイント。

比較について考察

EPYC は マルチ スレッドなら価格が 3 分の 1 でパフォーマンスは 4 分の 3 もしくは価格が同じでパフォーマンスが 2 倍なので、コストパフォーマンスはかなり高い。

ただしシングル スレッドは性能が出ないため、ゲームが目的ならクロック・シングル スレッド性能が高い CPU のほうが向く。

ただ、Core / Ryzen は 18,000 円台で 8 コアが買えないため、選択肢にならなかった。

筆者はブラウザのタブも多くて 20 くらいしか開かないし、正直デスクトップ向けとして EPYC は微妙だと思う。

Ryzen 7000 と EPYC 7002 のブロック ダイアグラムの比較

PCIe レーン数が多いとなぜ良いのか、ブロック ダイアグラムを比較。

H13SAE-MF ブロック ダイアグラム

 
H13SAE-MF-block-diagram

チップセットに多く接続されるため、高 I/O は不安。25G や 100G NIC を挿すには、PCIe x8 まで or GPU の x16 接続を諦めるのが現実的。

PC 用途なら特に困らない。主要な部品のみ抜き出すと、以下の構成となる。

H13SAE-MF ブロック ダイアグラム 簡易版

Ryzen 7000
X670
- PCIe 5.0 Lanes 24 + 4
	 8 ----------- x16
                    |
	        +-------+
	        |
	 8 --- MUX --- x 8
	 4 M.2
	 4 M.2
	 4
	 |
	B650 Chipset
	 1 : LAN1
	 1 : LAN2
	 4 : 1 PCIe 4.0 x4
	 1 : BMC AST2600

H11SSL ブロック ダイアグラム

 
H11SSL-Block-Diagram

EPYC はチップセットが存在しない (=IOD で内蔵されている) ため、ほぼすべての機器が CPU 直結となっている。

H11-SSL ブロック ダイアグラム 簡易版

EPYC 2nd gen + H11
- PCIe 3.0 Lanes 96
	IOD
	48 : 3 PCIe x16
	24 : 3 PCIe x8
	 4 : M.2
	 1 : BMC AST2500
	 1 : LAN1
	 2 : LAN1
	 1 : USB2.0 Header
	 1 : USB3.0 Rear
	 1 : USB3.0 Type A
	 1 : TUSB7340 USB Contoller
	 8 : SAS

PCIe レーン数多すぎ。。

他のハードウェアを選定しなかった理由

Intel Core

  • 12 世代以降の E コアに ESXi が対応していない
  • E コアについて、サーバ OS のプロセス スケジューリングの情報が少ない
  • 世代ごとに Socket が変わりすぎ
    • 中古 CPU でアップグレードしづらい
  • Windows には無難でトラブルが無さそう
  • 高負荷時に熱と消費電力が多い

Intel Xeon

  • 前回組んだのでパス
    • 中華マザー + 中古 CPU で安く組むとコスト パフォーマンスが良い
      • 前に Xeon Ivy Bridge-EP でやった
  • 多コア狙いだと、2 Socket = 高コスト + E-ATX or SSI-EEB のでかいケースになるのが痛い
  • 今後新型のアーキテクチャが、ビッグコアで期待薄

AMD Ryzen

  • ESXi に公式対応しない
    • HCL (Hardware Compatibility List) に Ryzen が無い
    • Intel NIC 搭載マザーが無い or 少ない
  • 新品マザーボードが高すぎる
    • 多い VRM フェーズ数で高クロック狙うわけでは無いし・・・
  • Socket AM5 の DDR5 でコスト・帯域幅のメリットを享受できるのは、まだまだ先
  • PCIe のレーン数が 24 + 4 と少ない
  • 8 コアより多いと CPU が高すぎる
    • 中古ならありだったかも

AMD Ryzen Thread Ripper

  • 新品が高すぎる
  • DC で大量に出回らないと思われるため、中古でも高止まりしそう

Mini-ITX

  • EPYC で Mini-ITX はキワモノで、価格が高すぎるしメモリスロットも少ない
  • Ryzen / EPYC Embeded も探していたが、コストパフォーマンスが良くない
    • マザーが高いし CPU がオンボードで交換できない
  • サイズ的にはもっとも好みだが、PCIe が GPU 以外にも欲しい

メーカー製ワークステーション

  • ケースのサイズがでかいのが多い
    • HP OMEN とか
  • 中古 PC の Xeon 搭載機も見たが、部屋に置きたくない大きさだった
  • Lenovo の ThinkStation Ultra が一番近いかも (ただし新品の値段が高い)

メリット

16 コア + 64GB メモリ搭載機として安価

CPU / MB / メモリ / NVMe / ケース / 電源の最小構成で 12 万円程度から。

OS / 格安 GPU を足しても 14 万円程度。

8 スロットで大容量のメモリ + オクタ チャネル (8ch) の高帯域幅

8 スロットあると 8GB x 8 や 16GB x 4 のように選択肢が多く取れる。

  • 今回の購入品は 16GB x4 なのでクアッド チャネル (4ch)

また、DDR5 にリプレースされて中古に出回る、DDR4 ECC Reg が今後安くなることが見込まれる。

新品で DDR5 8 枚挿しマザーは価格が高すぎるため、大容量を積みたい場合はコスト面で DDR4 が優位。


ただし EPYC の SKU によってはメモリと直結されないコアがあるため、レイテンシが不利になる。

豊富な PCIe 帯域幅

GPU で x16 レーン使っても、100G NIC と PCIe <-> NVMe 変換ボードを増設してもフル帯域幅で使用できる。

また、PCIe -> NVMe を 4 枚搭載して、PCIe x16 を x4 4 つで分割して使用することも可能。

将来的に CPU / メモリのアップグレード パスが豊富

中古の CPU 32 or 64 コア・メモリ 256GB (32G x 8) を、現実的なコストで狙えるマザーボード。

それぞれ 2-3 万円くらいの市場価格に下落 + サーバに退役するタイミングで購入するのが良い。

IPMI でリモート電源 Off / On , 温度監視

サーバにしたときにリモートで電源 On して検証、終了後に電源 Off できるのは大きい。

ここは PiKVM で代替も可能だった。

静音性が高い

ここはコストをかけて Noctua メインに。通常時はほぼ無音、GPU 使用時に少し音がするくらい。

CPU は思ったよりも温度が低く、室温 28 度のアイドル時で 45 度程度、負荷をかけても 65 度程度までしか上がらない。

デメリット

そのままでは Windows11 非対応

EPYC 7002 世代は Windows11 に対応しているが、要 TPM2.0 モジュール追加 (でイケそう)。

筆者は TPM 無効化 USB メモリを Rufus で作成してインストールした。

高いアイドル消費電力

全体で 100W 程度。第 7 世代 Ryzen9 搭載機と同じくらいらしいので、EPYC だから著しく高いというわけでは無さそう。

アイドル時は Intel 系のほうが省電力。

S3 スタンバイ非対応・起動が遅い

サーバ用 CPU / マザーゆえ致し方なし。特に S3 スタンバイ無しは個人的に痛い。

休止状態にも対応しない。

すぐに動作させたいときは、モバイル PC やタブレットを使えば良いとして割り切った。

(筆者が購入した) メモリの低い単体帯域幅

今どき DDR4-2133 は見たこと無い。。2023 年の自作界隈では DDR4 なら 3200 が標準って気がします。

筆者はメモリの速度を体感できないのでヨシ !

  • DDR4-3200 ECC Reg は価格が高かった・セット品の選択肢になかった

ただクアッド チャネルで動かしてすら 17GB/s x 4ch = 68GB/s の帯域幅になるので、Ryzen のデュアル チャネル DDR5-5600 65.68GB/s と同じくらいで全体の帯域幅としては悪くない。

Registered は Buffer の分レイテンシは落ちる。

PCIe 4.0 , 5.0 に非対応

CPU は 4.0 に対応しているが、マザーボードは 4.0 非対応品を選択した。(4.0 対応は価格が 4 万円高くなる)

SSD と NVMe で 500MB/s と 3,500MB/s の差があるが、体感はあまり変わらないため、PCIe 3.0 -> 4.0 も体感は難しいと判断。

詳細な構成

購入先リスト

Amazon : 大体ここ

eBay : CPU / MB / Memory

Tsukumo : Amazon で買えない or 高い Noctua をここで

構成リスト

EPYC デスクトップ PC
大項目 小項目 メーカー 型式 主要スペック 価格 備考
主要部品 CPU AMD EPYC 7282 2.8 - 3.2 Ghz

16 コア 32 スレッド

1 64,430 eBay 中古 3 点セット これ以外は新品

8GB x4 と価格差が少なかったため、16GB x4 とした


EPYC は高クロック・それなりのコア数のものがデスクトップ用途に良さそう

H12 は PCIe 4.0 だが、6 -> 10 万円程度に上がるため、投資コストを回収できないと判断してやめた

マザー ボード (MB) SuperMicro MBD-H11SSL-C

H11SSL-C

3 PCI-E 3.0 x16

3 PCI-E 3.0 x8

M.2 Interface: 1 PCI-E 3.0 x4

1
メモリ Samsung M393A2G40DB0-CPB2Q

DDR4-2133 ECC Registered

16GB

2133Mhz

17GB/s

4
SSD Samsung MZ-V7S2T0B/EC

970 EVO Plus

M.2 2280

2TB

3,500MB/秒

1 13,720 ESXi にしたときにも動く Samsung で

Solidigm でも可

MB 搭載 Slot 6 : グラフィックボード MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC

VD7553

VRAM 12GB 1 39,191 Stable Diffusion は RTX3060 + 12GB が入門用に向いているらしい

長さがケースに収まるか、確認して購入した

GPUサポート nkomax ‎SSZJ-L 1 969
Slot 2 : USB カード Inateck KU5211

3 x USB Type-A

2 x USB Type-Cポート

PCIe USB 3.2 Gen 2

帯域幅20 Gbps

1 4,799
Slot 1 : ネットワーク Intel X520-DA2 10G SFP+ x2 1 7,277 なんかてきとうに挿しておこう感
ネットワーク Intel Intel X540-T2 10G-T x2 1 6,795 スイッチ側が 10G-T 対応ポートに空きがあったので買い直し

新規 10G スイッチ + DAC にしたのでやめた

TPM Supermicro AOM-TPM-9655V TPM 1.2 1 1,664 TPM 1.2 なのに買ってしまった。。
TPM DQXY TPM2.0暗号化セキュリティモジュール TPM 2.0 1 1,590 TPM 2.0 の ASUS 互換品

ASIN B09M9YCZRZ

ピン数・アサインが違うため、使用できない

TPM Supermicro AOM-TPM-9665V TPM 2.0 1 2969
USB ブラケット CHENYANG 2 ポート 1 1,101 マザーボードの USB2.0 ピンヘッダに接続
ケース系 電源 玄人志向 KRPW-BK650W/85+ 650W

奥行14cm

12cm静音ファン搭載 80PLUS認証 BRONZE

セミプラグイン

1 7,673 セミプラグインで選定

実に静かで良き

ケース Cooler Master MCB-Q500L-KANN-S01

MasterBox Q500L

386 (L) x 230 (W) x 381 (H) mm

3.83 kg ATX

1 7,874 ATX 対応で最小クラスの体積
冷却系 CPU クーラー Noctua NH-U12S TR4-SP3 最大ノイズ 22.4 dBA

回転数 300 - 1500 rpm

1 12,980 グリス・L.N.A・追加ファン用クリップなどが付属

高さがケースに収まるか、確認して購入した

CPU グリス 親和産業 SMZ-01R

OC Master

1 1,028 CPU クーラーに付属するため、必要なかった
NVMe ヒートシンク MHQJRH ‎SRP-02 1 999
上部吸気ファン Noctua NF-A14-PWM 120x25mm

最大回転速度:1500 RPM

最大回転速度:1200 RPM

  • L.N.A使用時

最小回転速度:300 RPM

140.2 m3/h (スタンダード)

115.5 m3/h (L.N.A使用時)

2 3,280

3,080

L.N.A. (Low Noise Adapter) で回転数低下
排気ファン ? ? 120x25mm - ケース Q500L に付属

L.N.A. で回転数低下させた

ファン関係 SilverStone SST-CPF05 PWM制御 ファン回転数減速ケーブル 1 1,210
ソフトウェア OS Microsoft Windows 11 Home 日本語版 1 15,336
ライセンス SuperMicro SFT-OOB-LIC BIOS を IPMI からアップデート 1 3,754 Non-boot 領域をふっとばしたので購入

結果的には必要なかった

Wiredzone 産

合計額 194,442

最小構成 + スペックを抑えて CPU / MB / MEM / SSD / Case / PS / CPU Cooler で、12 万円台から始めることも可能。

EPYC + Windows11 最小構成
大項目 小項目 メーカー 型式 主要スペック 価格 備考
主要部品 CPU AMD EPYC 7282 2.8 - 3.2 Ghz

16 コア 32 スレッド

1 64,430
マザー SuperMicro MBD-H11SSL-C

H11SSL-C

3 PCI-E 3.0 x16

3 PCI-E 3.0 x8

M.2 Interface: 1 PCI-E 3.0 x4

1
メモリ Samsung M393A2G40DB0-CPB2Q

DDR4-2133 ECC Registered

16GB

2133Mhz

17GB/s

4
SSD KIOXIA SSD-CK1.0N3G2/N M.2 2280

512GB

Read 2,100MB/s , Write 1,700MB/s

1 4,680
MB 搭載 グラフィックボード MSI MSI GeForce GT710 GDDR3 2GB

VD5931

1 5,709 オンボードだと D-Sub 9pin なので、

流石に接続できるモニタが限られる

TPM Supermicro AOM-TPM-9665V TPM 2.0 1 2969
ケース系 電源 玄人志向 KRPW-BK650W/85+ 650W

奥行14cm

12cm静音ファン搭載 80PLUS認証 BRONZE

セミプラグイン

1 7,673
ケース Cooler Master MCB-Q500L-KANN-S01

MasterBox Q500L

386 (L) x 230 (W) x 381 (H) mm

3.83 kg ATX

1 7,874
冷却系 CPU クーラー Noctua NH-U12S TR4-SP3 最大ノイズ 22.4 dBA

回転数 300 - 1500 rpm

1 12,980
ソフトウェア OS Microsoft Windows 11 Home 日本語版 1 15,336
合計額 121,651

もっと安くもできるが、EPYC を選択するなら 16 コアを選ばないと優位性が低下するため、そのままにした。

CPU Cooler が Socket SP3 用で種類が少なく、価格も高いのがネック。

発生したトラブル

Windows11 でオプションのアップデートをしたら、起動しなくなった

SuperMicro のロゴで止まるのを 3 回繰り返したら、勝手に切り戻って起動するようになった。

BIOS アップデートで Non-Boot 領域が更新できなかった

Erase 0% で止まった。。幸い Boot 領域は更新できていたため、再起動は可能だった。

症状としては IPMI で温度が見られないなど、起動に関係しない領域が破壊された程度で済んだ模様。

以下で対応して 2 回目のアップデートは成功した。

  • USB メモリに別のものを使用
  • フロントポートと接続した内部ピンヘッダの USB3.0 -> 本体背面の USB 2.0 ポートに接続を変更

Boot 領域が壊れた場合も、IPMI のライセンスを買えば復旧可能らしいが・・・

Noctua のファンが 0 rpm で誤認識されて、高回転になるのを繰り返す

回転数が低すぎて、止まっていると誤認識されているように見える。

SuperMicro の FAN Mode は Optimal Speed で回転数を下げる設定であっても、Standard であっても挙動は変わらないように見える。

  • 導入時期が冬なので、回転数を上げるしきい値に達していないかも

高回転でうるさいのが問題なため、Low Noise Adapter で回転数を下げて対処。

負荷がかかって暖かくなると発生しないようだ。

BIOS アップデート + すべてのファンを低速化してからは、ほぼ再発していない or 低頻度。

HDMI だと 4K モニタでたまにブラックアウトする

Display Port に変更して問題なし。

GeForce RTX 3060 の HDMI ポート経由で LG 32UD99-W と接続すると、G-Sync Compatible が動作しない

Display Port に変更して問題なし。Display Port -> HDMI 変換は NG.

また、HDMI はケーブルの品質をかなり選ぶ模様で、何度か表示がおかしかった。

4K 以上は Display Port が無難。

USB 接続の Sound Blaster が USB 認識で Flap して、使用できない

治ってません。HDMI でサウンドを出しているので、実害無し。

USB2.0 ポートで Web カメラが認識できない

Web カメラ自体は 2.0 のものだが、USB3.0 ポート接続なら問題なし。

PCIe に挿した USB カードでケーブルを抜き差しすると、たまに電源 off /on される

iPad / iPhone で確認。USB カード側の抜き差しで発生し、iPad / iPhone 側では発生しない。 USB カードの不具合か。