IPv4 使いのための IPv6 入門

提供:hkatou_Lab

1981 年に IPv6 が最初にプロトコルとして制定されてから、40 年以上経過し、2011 年 6 月には World IPv6 Day が行われ 10 年以上が経過しました。

しかしながら ISP を除いてまだまだ案件が多い状況とは言い難く、苦手に思っている人が多いのではないかと思います。

このページでは IPv4 が使える人向けに、ISP の NW で IPv6 を構築するための情報を扱います。

ターゲット

IPv4 はだいたい設計・検証・構築できるけど、IPv6 に自信がない人向けです。

エンタープライズは範囲外で、主に ISP 向けの NW です。

扱うプロトコル

BGP

OSPFv2

OSPFv3

DHCP

DHCPv6

ICMPv6 ND RA (Neighbor Discovery Router Advertisement)

ドキュメント

まずは以下を読みましょう。無料版もあります。

プロフェッショナルIPv6 第2版


内容は網羅的になっていますので、最初からすべて読まなくても大丈夫です。

まずは目次からどのような機能があるのか、ざっと把握するようにして、辞書を引くように上記のドキュメントやコンフィギュレーション ガイドなどの情報を活用できるような状態を目指します。

ラボ

エンジニアであれば、検証環境で実際に動作するか、実証できるようにすることが求められます。

EVE-NG や CML , 実機を用いて検証できる環境を整えましょう。

ドキュメントを読んでも思ったようには動かせません。設定した通りに動きます。(動かせない)


次の段落以降で、筆者が作成した EVE-NG + Cisco CSR1000V で作成したラボの情報を記載します。

IPv6 で知っておいたほうが良いこと

  • ARP の役割は、ICMPv6 が行う
  • DHCP の役割は、DHCPv6 + ICMPv6 ND RA (Neighbor Discovery Router Advertisement) が行う

IP アドレッシング

文書用 IP アドレスを元に、サブネット分割して各ホストに割り当てました。

IPv4

  • 192.0.2.0/24 (TEST-NET-1) : LAN 用プライベート IP
    • /30 に分割して、OSPF P2P に使用
  • 198.51.100.0/24 (TEST-NET-2) : 内部用グローバル IP
    • 198.51.100.0/25 : CPE に使用
    • 198.51.100.128/25 : /32 単位で Loopback アドレスに使用
  • 203.0.113.0/24 (TEST-NET-3) : 外部用グローバル IP
    • BGP-PE に割り当て
    • 疎通確認の宛先に使用

IPv6

IPv6 は文書用アドレスが /32 1 つしかないため、/48 で複数にサブネット分割して使用します。

  • 2001:db8::/32
    • 2001:db8:203::/48 : BGP-PE
    • 2001:db8:192::/48 : OSPF P2P
    • 2001:db8:198::/48 : CPE
    • 2001:db8:254::/48 : Loopback
ネットワーク アドレス一覧
host Interface IPv4 Network IPv4 Host BGP IPv4 広報アドレス IPv6 Network IPv6 Host BGP IPv6 広報アドレス 備考
BGP-PE Lo0 203.0.113.88/32 .88 - 2001:db8:203:88::/128 ::88 - BGP / OSPF ルータ ID と疎通確認に使用

CPE からここに ping する

Gi1 203.0.113.0/30 .1 203.0.113.0/24 2001:db8:203::/64 :1 2001:db8:203::/48 BGP P2P セグメント

WAN 用ですべてのホストから疎通可能

BGP-CE Gi4 .2 198.51.100.0/24 :2 2001:db8:192::/48

2001:db8:198::/48

2001:db8:254::/48

Lo0 198.51.100.254/32 .254 - 2001:db8:254::/128 :254 - BGP / OSPF ルータ ID と疎通確認に使用
Gi1 192.0.2.0/30 .1 - 2001:db8:192::/64 :1 - OSPF P2P セグメント

LAN 用で BGP-PE には疎通不可

Core Gi4 .2 - :2 -
Lo0 198.51.100.253/32 .253 - 2001:db8:254::/128 :253 - OSPF ルータ ID と疎通確認に使用
Gi1 198.51.100.0/25 .1 - 2001:db8:198::/64 :1 -
CPE Gi4 .11 - :11 - グローバル IP を模擬

BGP-PE までアクセスさせる

構成図

この例では CSR1000V IOS-XE 17.03.04a を使用しています。

 
20240514_IPv6_Lab_Diagram

要件

BGP-PE Lo0 と CPE Gi4 が IPv4 と IPv6 で通信できること。

どのコマンドで正常性が確認できるか洗い出すこと。

疎通確認

最終的に以下の疎通が取れるのが想定になります。

ping / traceroute
host IPv4 IPv6 備考
CPE ping 203.0.113.88

Type escape sequence to abort.

Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 203.0.113.88, timeout is 2 seconds:

!!!!!

Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 2/2/3 ms


traceroute 203.0.113.88

Type escape sequence to abort.

Tracing the route to 203.0.113.88

VRF info: (vrf in name/id, vrf out name/id)

  1 198.51.100.1 1 msec 2 msec 2 msec

  2 192.0.2.1 2 msec 3 msec 2 msec

  3 203.0.113.1 5 msec *  4 msec

ping 2001:DB8:203:88::88

Type escape sequence to abort.

Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 2001:DB8:203:88::88, timeout is 2 seconds:

!!!!!

Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 2/2/3 ms


traceroute 2001:DB8:203:88::88

Type escape sequence to abort.

Tracing the route to 2001:DB8:203:88::88

  1 2001:DB8:198::1 3 msec 2 msec 2 msec

  2 2001:DB8:192::1 3 msec 3 msec 2 msec

  3 2001:DB8:203::1 4 msec 4 msec 4 msec

サンプルコンフィグ

IPv4 と IPv6 でコンフィグを比較します。

例示しているコンフィグは、IPv4 と IPv6 でそれぞれ抜き出しているため、実際には混合されて show running-config で表示されます。

各プロトコルのコンフィグは、デフォルトで表示されないようにしてあるため、ラボで試してできないときに見てみると良いと思います。

BGP コンフィグ

BGP 要件

IPv4 IPv6 デュアル スタックで設定します。

疎通するために最低限の設定を行います。

  • グローバル IP を BGP で対向 AS に広報します
  • アドレスファミリは IPv4 , IPv6 それぞれに設定します

IPv4 IPv6 コンフィギュレーション比較

IPv4 vs IPv6
host IPv4 IPv6 備考
BGP-PE ip routing

!

interface GigabitEthernet1

description BGP-CE_Gi4

ip address 203.0.113.1 255.255.255.252


!

router bgp 203

bgp router-id 203.0.113.88

bgp log-neighbor-changes

neighbor 203.0.113.2 remote-as 198

!

address-family ipv4

  network 0.0.0.0

  network 203.0.113.0

  no neighbor 2001:DB8:203::2 activate

  neighbor 203.0.113.2 activate

  neighbor 203.0.113.2 soft-reconfiguration inbound


  default-information originate

exit-address-family

!

ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Null0 254

ip route 203.0.113.0 255.255.255.0 Null0 254

ipv6 unicast-routing

!

interface GigabitEthernet1

description BGP-CE_Gi4

ipv6 address 2001:DB8:203::1/64

ipv6 enable

ipv6 nd ra suppress all

!

router bgp 203

bgp router-id 203.0.113.88

bgp log-neighbor-changes

neighbor 2001:DB8:203::2 remote-as 198

!

address-family ipv6


  default-information originate

  network ::/0

  network 2001:DB8:203::/48

  neighbor 2001:DB8:203::2 activate

  neighbor 2001:DB8:203::2 soft-reconfiguration inbound

exit-address-family

!

ipv6 route 2001:DB8:203::/48 Null0 254

ipv6 route ::/0 Null0 254

BGP-CE ip routing

!

interface GigabitEthernet4

description BGP-PE_Gi1

ip address 203.0.113.2 255.255.255.252


!

router bgp 198

bgp router-id 198.51.100.254

bgp log-neighbor-changes

neighbor 203.0.113.1 remote-as 203

!

address-family ipv4

  network 198.51.100.0


  no neighbor 2001:DB8:203::1 activate

  neighbor 203.0.113.1 activate

  neighbor 203.0.113.1 soft-reconfiguration inbound

exit-address-family

!

ip route 198.51.100.0 255.255.255.0 Null0 254


ipv6 unicast-routing

!

interface GigabitEthernet4

description BGP-PE_Gi1

ipv6 address 2001:DB8:203::2/64

ipv6 enable

ipv6 nd ra suppress all

!

router bgp 198

bgp router-id 198.51.100.254

bgp log-neighbor-changes

neighbor 2001:DB8:203::1 remote-as 203

!

address-family ipv6

  network 2001:DB8:192::/48

  network 2001:DB8:198::/48

  network 2001:DB8:254::/48

  neighbor 2001:DB8:203::1 activate

  neighbor 2001:DB8:203::1 soft-reconfiguration inbound

exit-address-family

!

ipv6 route 2001:DB8:192::/48 Null0 254

ipv6 route 2001:DB8:198::/48 Null0 254

ipv6 route 2001:DB8:254::/48 Null0 254

ポイント ipv6 nd ra suppress all

ルータ間でルーティング プロトコルを動作させる場合、ルータを広告する ICMPv6 RA (ルータ アドバタイズメント) は無効化しましょう。

  • EVPN で RFC5549 を実装したい場合は、あえて有効化する場合もあります

address-family ipv6

デュアル スタックの IPv6 で BGP ピアを確立させる場合、ここで設定します。

IPv4 BGP ピアで IPv6 ネットワークを受信・広報することも可能と思われますが、v6 ルーティングに v4 ネクストホップを使うのは特別な設定が要ると思われます。

商用でも筆者は見たことがありません。(逆はあり)

ipv6 route <内部ルート> Null0 254

BGP でルートを広報する場合、IGP でルートを持っている (=自 AS でルートを保持している) ことが必要です。

この例では Null0 インターフェース宛のルートを持つことで、常に IGP でルートを持つように設定しています。

総評

BGP でルート広告・受信する分には、IPv4 であっても IPv6 であってもそこまで違いはありません。

同じような感覚で設定できます。

OSPF コンフィグ

要件

OSPF で LAN のルートを送受信します。

  • OSPFv2 で IPv4
  • OSPFv3 で IPv6

IPv4 IPv6 コンフィギュレーション比較

IPv4 vs IPv6
host IPv4 IPv6 備考
BGP-CE ip routing

!

interface Loopback0

description Router-ID

ip address 198.51.100.254 255.255.255.255


!

interface GigabitEthernet1

description Core_Gi4

ip address 192.0.2.1 255.255.255.252

. .

. ip ospf network point-to-point

!

router ospf 1

router-id 198.51.100.254

passive-interface default

no passive-interface GigabitEthernet1

network 192.0.2.0 0.0.0.3 area 0.0.0.0

network 198.51.100.254 0.0.0.0 area 0.0.0.0

default-information originate

ipv6 unicast-routing

!

interface Loopback0

description Router-ID

ipv6 address 2001:DB8:254::254/128

ipv6 ospf 1 area 0.0.0.0

!

interface GigabitEthernet1

description Core_Gi4

ipv6 address 2001:DB8:192::1/64

ipv6 enable

ipv6 nd ra suppress all

ipv6 ospf 1 area 0.0.0.0

ipv6 ospf network point-to-point

!

ipv6 router ospf 1

router-id 198.51.100.254

default-information originate

passive-interface default

no passive-interface GigabitEthernet1

.

.


Core ip routing

!

interface Loopback0

description Router-ID

ip address 198.51.100.253 255.255.255.255


!

interface GigabitEthernet4

description BGP-CE_Gi1

ip address 192.0.2.2 255.255.255.252



ip ospf network point-to-point

!

router ospf 1

router-id 198.51.100.253

passive-interface default

no passive-interface GigabitEthernet4

network 192.0.2.0 0.0.0.3 area 0.0.0.0

network 198.51.100.0 0.0.0.127 area 0.0.0.0

network 198.51.100.253 0.0.0.0 area 0.0.0.0

ipv6 unicast-routing

!

interface Loopback0

description Router-ID

ipv6 address 2001:DB8:254::253/128

ipv6 ospf 1 area 0.0.0.0

!

interface GigabitEthernet4

description BGP-CE_Gi1

ipv6 address 2001:DB8:192::2/64

ipv6 enable

ipv6 nd ra suppress all

ipv6 ospf 1 area 0.0.0.0

ipv6 ospf network point-to-point

!

ipv6 router ospf 1

router-id 198.51.100.253

passive-interface default

no passive-interface GigabitEthernet4

.

.

.


ポイント IPv4 の OSPFv2 では、OSPF に参加させるインターフェースを router ospf 配下の network で指定し、IPv6 の OSPFv3 ではインターフェースで指定する点が異なります。

OSPFv3 で address-family ipv4 と ipv6 を設定する方法もあります。


passive-interface default

インターフェースの設定をデフォルトでパッシブとし、OSPF Hello を送信させないようにします。

IPv4 では network , IPv6 では area を指定することで、OSPF に参加させることが可能です。

このとき OSPF が動作しているホストが存在すると、OSPF ネイバーが意図せず隣接関係を確立してしまう場合があります。

このように意図しない隣接関係の確立を防ぐため、特に複数のホストを収容するブロードキャスト ネットワークのホストでは passive-interface default が推奨される設定になります。


no passive-interface <インターフェース ID>

OSPF 隣接関係を確立したいインターフェースは、no passive-interface で明示的に OSPF Hello を送受信させるようにします。


ip ospf network point-to-point / ipv6 ospf network point-to-point

/30 や /64 など、参加しているホストが 1:1 接続の場合は、ネットワークタイプをポイントツーポイントに設定します。

  • 隣接関係の確立を早めるため
  • 障害時の切り替え時間を短縮するため


default-information originate

デフォルト ルートを OSPF に広告します。

BGP や Null0 ルートなどでデフォルト ルートを持っている場合に広告されます。

持っていなくても広告したい場合、alway オプションをつけると常に広告されます。


ip address / ipv6 address

IPv4 では OSPF に IPv4 アドレスは必須ですが、IPv6 では OSPFv3 にグローバル ユニキャスト アドレスは必須ではありません。

traceroute の経路確認のため、


ipv6 enable

IPv6 リンク ローカル アドレスを生成し、インターフェースで IPv6 を有効化します。

OSPFv3 はルーティングにリンク ローカル アドレスを使用するため、このコマンドか、手動でリンク ローカル アドレスを設定することが必要です。

総評

OSPF でルート広告・受信には、以下の異なる点があります。

  • ルートを広告・受信する分には、OSPFv3 で IPv6 グローバル ユニキャストを設定する必要がない
    • traceroute が分かりづらいため、設定したほうが良い
  • エリアの設定が router ospf モードか、インターフェース モードで行うかという違いがある

ゲートウェイ (Core) とホスト (CPE) コンフィグ

要件

固定 IPv4 IPv6 をデュアル スタックで設定します。

ゲートウェイ (Core)

IPv4 は DHCP でデフォルト ゲートウェイを広告します。

IPv6 は ICMPv6 でデフォルト ゲートウェイを広告します。アドレスと DNS は DHCPv6 サーバから広告します。

ホスト (CPE)

IPv4 : DHCP で IP アドレスと DNS サーバ情報、デフォルト ゲートウェイを取得します。

IPv6 : DHCPv6 で IP アドレス DNS サーバ情報を取得します。デフォルト ゲートウェイは ICMPv6 ND RA で取得します。

IPv6 コンフィギュレーション比較

IPv4 vs IPv6
host IPv4 IPv6 備考
Core ip routing

!

ip dhcp excluded-address 198.51.100.1 198.51.100.10

!

ip dhcp pool IPv4

network 198.51.100.0 255.255.255.128

default-router 198.51.100.1

dns-server 8.8.8.8

!

interface GigabitEthernet1

description CPE_Gi4


ip address 198.51.100.1 255.255.255.128



ipv6 unicast-routing

!


ipv6 dhcp pool IPv6

address prefix 2001:DB8:198::/64


dns-server 2001:4860:4860::8888

!

interface GigabitEthernet1

description CPE_Gi4

ipv6 address FE80::198:1 link-local

ipv6 address 2001:DB8:198::1/64

ipv6 enable

ipv6 nd prefix default no-advertise

ipv6 nd managed-config-flag

ipv6 nd other-config-flag

ipv6 dhcp server IPv6

CPE ip routing

!

interface GigabitEthernet4

description Core_Gi1

ip address dhcp



ipv6 unicast-routing

!

interface GigabitEthernet4

description Core_Gi1

ipv6 address dhcp

ipv6 address autoconfig default

ipv6 enable

ipv6 nd ra suppress all

ipv6 dhcp client request vendor

ポイント IPv4 と異なる最大の点は、ゲートウェイの設定は ICMPv6 で配布する点が IPv4 と最も異なる点です。

IPv6 は最初期に ICMPv6 で何でも配布しよう、と RFC で考えられていましたが、現在の ISP では DHCPv6 で配布するケースが多数です。

このため、ICMPv6 ではアドレスの配布を停止するが、ゲートウェイの広告は行う、DHCPv6 サーバを使用する、という設定が必要になります。

また、継続してゲートウェイの設定を広告・受信するため、マルチキャストの IPv6 ND RA が、定期的に送信・受信されることが重要です。


ipv6 address <リンク ローカル アドレス> link-local

固定 IPv6 を設定するホストがいる環境では、設定するのが推奨です。

これはルータをリプレースした際にリンク ローカル アドレスが変わってしまい、ホストのデフォルト ルート ネクストホップも変化してしまうためです。

また、fe80::/64 となるように設定します。

  • Windows Firewall が fe80::/64 でフィルタリングしているため


ipv6 nd prefix default no-advertise

ICMPv6 ND のアドレス広告を停止します。


ipv6 nd managed-config-flag

アドレスやプレフィックスの広告を DHCPv6 サーバに管理させます。

(デフォルトは ND RA)


ipv6 nd other-config-flag

DNS サーバの広告を、DHCPv6 サーバに管理させます。


ipv6 dhcp server <Pool 名>

DHCPv6 サーバを有効にします。

商用ではリレーエージェントで DHCPv6 サーバに転送するため、検証用のコマンドです。


ipv6 address autoconfig (default)

受信した ICMPv6 ND RA のアドレスを使用します。

default オプションをつけた場合は、RA のデフォルト ゲートウェイをルーティング テーブルにインストールします。

総評

IPv4 の DHCP は、IPv6 だと ICMPv6 ND RA でゲートウェイ アドレスを広告し、アドレスと DNS サーバは DHCPv6 サーバで配布します。

other や managed のフラグを変更することで DHCPv6 サーバ無し、という設定も可能であるため選択肢が多くなっており、多くの人はここで混乱していると思われます。

動作確認

各プロトコルの確認方法も、デフォルトで表示されないようにしてあるため、ラボで試してできないときに見てみると良いと思います。

BGP 確認

BGP 確認要件

BGP のステータスが Establish であること。

広告しているルートを確認できること。

受信しているルートを確認できること。

IPv4 IPv6 確認コマンド比較

IPv4 vs IPv6
host IPv4 IPv6 備考
BGP-PE show ip bgp summary

BGP router identifier 203.0.113.88, local AS number 203

BGP table version is 6, main routing table version 6

3 network entries using 744 bytes of memory

3 path entries using 408 bytes of memory

2/2 BGP path/bestpath attribute entries using 576 bytes of memory

1 BGP AS-PATH entries using 24 bytes of memory

0 BGP route-map cache entries using 0 bytes of memory

0 BGP filter-list cache entries using 0 bytes of memory

BGP using 1752 total bytes of memory

BGP activity 9/1 prefixes, 9/1 paths, scan interval 60 secs

3 networks peaked at 00:14:13 May 14 2024 UTC (02:29:34.128 ago)

Neighbor        V           AS MsgRcvd MsgSent   TblVer  InQ OutQ Up/Down  State/PfxRcd

203.0.113.2     4          198     172     171        6    0    0 02:32:04        1

.

show ip bgp neighbors 203.0.113.2 advertised-routes

BGP table version is 6, local router ID is 203.0.113.88

Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal,

              r RIB-failure, S Stale, m multipath, b backup-path, f RT-Filter,

              x best-external, a additional-path, c RIB-compressed,

              t secondary path, L long-lived-stale,

Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

RPKI validation codes: V valid, I invalid, N Not found

     Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path

*>   0.0.0.0          0.0.0.0                  0         32768 i

*>   203.0.113.0      0.0.0.0                  0         32768 i

Total number of prefixes 2

.

show ip bgp neighbors 203.0.113.2 received-routes

BGP table version is 6, local router ID is 203.0.113.88

Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal,

              r RIB-failure, S Stale, m multipath, b backup-path, f RT-Filter,

              x best-external, a additional-path, c RIB-compressed,

              t secondary path, L long-lived-stale,

Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

RPKI validation codes: V valid, I invalid, N Not found

     Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path

*>   198.51.100.0     203.0.113.2              0             0 198 i

Total number of prefixes 1

.

.

.

.

.

show ip route bgp

Codes: L - local, C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP

       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area

       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2

       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, m - OMP

       n - NAT, Ni - NAT inside, No - NAT outside, Nd - NAT DIA

       i - IS-IS, su - IS-IS summary, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2

       ia - IS-IS inter area, * - candidate default, U - per-user static route

       H - NHRP, G - NHRP registered, g - NHRP registration summary

       o - ODR, P - periodic downloaded static route, l - LISP

       a - application route

       + - replicated route, % - next hop override, p - overrides from PfR

       & - replicated local route overrides by connected

Gateway of last resort is 0.0.0.0 to network 0.0.0.0

B     198.51.100.0/24 [20/0] via 203.0.113.2, 03:29:19


show bgp ipv6 unicast summary

BGP router identifier 203.0.113.88, local AS number 203

BGP table version is 6, main routing table version 6

5 network entries using 1360 bytes of memory

5 path entries using 800 bytes of memory

2/2 BGP path/bestpath attribute entries using 576 bytes of memory

1 BGP AS-PATH entries using 24 bytes of memory

0 BGP route-map cache entries using 0 bytes of memory

0 BGP filter-list cache entries using 0 bytes of memory

BGP using 2760 total bytes of memory

BGP activity 9/1 prefixes, 9/1 paths, scan interval 60 secs

5 networks peaked at 00:24:51 May 14 2024 UTC (02:20:17.295 ago)

Neighbor        V           AS MsgRcvd MsgSent   TblVer  InQ OutQ Up/Down  State/PfxRcd

2001:DB8:203::2 4          198     164     163        6    0    0 02:22:36        3

.

show bgp ipv6 unicast neighbors 2001:DB8:203::2 advertised-routes

BGP table version is 6, local router ID is 203.0.113.88

Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal,

              r RIB-failure, S Stale, m multipath, b backup-path, f RT-Filter,

              x best-external, a additional-path, c RIB-compressed,

              t secondary path, L long-lived-stale,

Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

RPKI validation codes: V valid, I invalid, N Not found

     Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path

*>   ::/0             ::                       0         32768 i

*>   2001:DB8:203::/48

                      ::                       0         32768 i

Total number of prefixes 2

show bgp ipv6 unicast neighbors 2001:DB8:203::2 received-routes

BGP table version is 6, local router ID is 203.0.113.88

Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal,

              r RIB-failure, S Stale, m multipath, b backup-path, f RT-Filter,

              x best-external, a additional-path, c RIB-compressed,

              t secondary path, L long-lived-stale,

Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

RPKI validation codes: V valid, I invalid, N Not found

     Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path

*>   2001:DB8:192::/48

                      2001:DB8:203::2          0             0 198 i

*>   2001:DB8:198::/48

                      2001:DB8:203::2          0             0 198 i

*>   2001:DB8:254::/48

                      2001:DB8:203::2          0             0 198 i

Total number of prefixes 3

show ipv6 route bgp

IPv6 Routing Table - default - 9 entries

Codes: C - Connected, L - Local, S - Static, U - Per-user Static route

       B - BGP, R - RIP, H - NHRP, I1 - ISIS L1

       I2 - ISIS L2, IA - ISIS interarea, IS - ISIS summary, D - EIGRP

       EX - EIGRP external, ND - ND Default, NDp - ND Prefix, DCE - Destination

       NDr - Redirect, RL - RPL, O - OSPF Intra, OI - OSPF Inter

       OE1 - OSPF ext 1, OE2 - OSPF ext 2, ON1 - OSPF NSSA ext 1

       ON2 - OSPF NSSA ext 2, la - LISP alt, lr - LISP site-registrations

       ld - LISP dyn-eid, lA - LISP away, le - LISP extranet-policy

       lp - LISP publications, a - Application, m - OMP

B   2001:DB8:192::/48 [20/0], tag 198

     via FE80::5200:FF:FE02:3, GigabitEthernet1

B   2001:DB8:198::/48 [20/0], tag 198

     via FE80::5200:FF:FE02:3, GigabitEthernet1

B   2001:DB8:254::/48 [20/0], tag 198

     via FE80::5200:FF:FE02:3, GigabitEthernet1

BGP-CE show ip bgp summary

BGP router identifier 198.51.100.254, local AS number 198

BGP table version is 4, main routing table version 4

3 network entries using 744 bytes of memory

3 path entries using 408 bytes of memory

2/2 BGP path/bestpath attribute entries using 576 bytes of memory

1 BGP AS-PATH entries using 24 bytes of memory

0 BGP route-map cache entries using 0 bytes of memory

0 BGP filter-list cache entries using 0 bytes of memory

BGP using 1752 total bytes of memory

BGP activity 8/0 prefixes, 8/0 paths, scan interval 60 secs

3 networks peaked at 00:14:13 May 14 2024 UTC (02:32:52.950 ago)

Neighbor        V           AS MsgRcvd MsgSent   TblVer  InQ OutQ Up/Down  State/PfxRcd

203.0.113.1     4          203     175     176        4    0    0 02:35:23        2

.

show ip bgp neighbors 203.0.113.1 advertised-routes

BGP table version is 4, local router ID is 198.51.100.254

Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal,

              r RIB-failure, S Stale, m multipath, b backup-path, f RT-Filter,

              x best-external, a additional-path, c RIB-compressed,

              t secondary path, L long-lived-stale,

Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

RPKI validation codes: V valid, I invalid, N Not found

     Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path

*>   198.51.100.0     0.0.0.0                  0         32768 i

Total number of prefixes 1

.

.

.

.

.

show ip bgp neighbors 203.0.113.1 received-routes

BGP table version is 4, local router ID is 198.51.100.254

Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal,

              r RIB-failure, S Stale, m multipath, b backup-path, f RT-Filter,

              x best-external, a additional-path, c RIB-compressed,

              t secondary path, L long-lived-stale,

Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

RPKI validation codes: V valid, I invalid, N Not found

     Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path

*>   0.0.0.0          203.0.113.1              0             0 203 i

*>   203.0.113.0      203.0.113.1              0             0 203 i

Total number of prefixes 2

.

.

show ip route bgp

Codes: L - local, C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP

       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area

       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2

       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, m - OMP

       n - NAT, Ni - NAT inside, No - NAT outside, Nd - NAT DIA

       i - IS-IS, su - IS-IS summary, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2

       ia - IS-IS inter area, * - candidate default, U - per-user static route

       H - NHRP, G - NHRP registered, g - NHRP registration summary

       o - ODR, P - periodic downloaded static route, l - LISP

       a - application route

       + - replicated route, % - next hop override, p - overrides from PfR

       & - replicated local route overrides by connected

Gateway of last resort is 203.0.113.1 to network 0.0.0.0

B*    0.0.0.0/0 [20/0] via 203.0.113.1, 03:31:28

      203.0.113.0/24 is variably subnetted, 3 subnets, 3 masks

B        203.0.113.0/24 [20/0] via 203.0.113.1, 03:32:09

show bgp ipv6 unicast summary

BGP router identifier 198.51.100.254, local AS number 198

BGP table version is 6, main routing table version 6

5 network entries using 1360 bytes of memory

5 path entries using 800 bytes of memory

2/2 BGP path/bestpath attribute entries using 576 bytes of memory

1 BGP AS-PATH entries using 24 bytes of memory

0 BGP route-map cache entries using 0 bytes of memory

0 BGP filter-list cache entries using 0 bytes of memory

BGP using 2760 total bytes of memory

BGP activity 8/0 prefixes, 8/0 paths, scan interval 60 secs

5 networks peaked at 00:25:02 May 14 2024 UTC (02:23:03.379 ago)

Neighbor        V           AS MsgRcvd MsgSent   TblVer  InQ OutQ Up/Down  State/PfxRcd

2001:DB8:203::1 4          203     166     167        6    0    0 02:25:34        2

.

show bgp ipv6 unicast neighbors 2001:DB8:203::1 advertised-routes

BGP table version is 6, local router ID is 198.51.100.254

Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal,

              r RIB-failure, S Stale, m multipath, b backup-path, f RT-Filter,

              x best-external, a additional-path, c RIB-compressed,

              t secondary path, L long-lived-stale,

Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

RPKI validation codes: V valid, I invalid, N Not found

     Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path

*>   2001:DB8:192::/48

                      ::                       0         32768 i

*>   2001:DB8:198::/48

                      ::                       0         32768 i

*>   2001:DB8:254::/48

                      ::                       0         32768 i

Total number of prefixes 3

show bgp ipv6 unicast neighbors 2001:DB8:203::1 received-routes

BGP table version is 6, local router ID is 198.51.100.254

Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal,

              r RIB-failure, S Stale, m multipath, b backup-path, f RT-Filter,

              x best-external, a additional-path, c RIB-compressed,

              t secondary path, L long-lived-stale,

Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

RPKI validation codes: V valid, I invalid, N Not found

     Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path

*>   ::/0             2001:DB8:203::1          0             0 203 i

*>   2001:DB8:203::/48

                      2001:DB8:203::1          0             0 203 i

Total number of prefixes 2

.

show ipv6 route bgp

IPv6 Routing Table - default - 13 entries

Codes: C - Connected, L - Local, S - Static, U - Per-user Static route

       B - BGP, R - RIP, H - NHRP, I1 - ISIS L1

       I2 - ISIS L2, IA - ISIS interarea, IS - ISIS summary, D - EIGRP

       EX - EIGRP external, ND - ND Default, NDp - ND Prefix, DCE - Destination

       NDr - Redirect, RL - RPL, O - OSPF Intra, OI - OSPF Inter

       OE1 - OSPF ext 1, OE2 - OSPF ext 2, ON1 - OSPF NSSA ext 1

       ON2 - OSPF NSSA ext 2, la - LISP alt, lr - LISP site-registrations

       ld - LISP dyn-eid, lA - LISP away, le - LISP extranet-policy

       lp - LISP publications, a - Application, m - OMP

B   ::/0 [20/0], tag 203

     via FE80::5200:FF:FE01:0, GigabitEthernet4

B   2001:DB8:203::/48 [20/0], tag 203

     via FE80::5200:FF:FE01:0, GigabitEthernet4

.

.

ポイント State/PfxRcd

数字が出ているのが正常で、Establish ステータス + 受信しているルート数を意味します。

Open や Connect は BGP が Up しておらず、異常を意味します。


show ip bgp neighbors <Peer_IP> advertised-routes / show bgp ipv6 unicast neighbors <Peer_IP> advertised-routes

指定した BGP ピアに広報するプレフィックスを表示します。

この例では自ルータが Null0 インターフェース宛ルートを持っているため、ネクストホップが 0.0.0.0 or :: になっています。


show ip bgp neighbors <Peer_IP> received-routes / show bgp ipv6 unicast neighbors <Peer_IP> received-routes

指定した BGP ピアから受信しているプレフィックスを表示します。

neighbor <Peer_IP> soft-reconfiguration inbound 設定が必要です。

この表示は BGP の RIB を意味します。

ネクストホップに到達性がない場合、到達できないため有効なルートに選択されません。


show ip route bgp / show ipv6 route bgp

BGP のルーティング テーブルを表示します。

この表示は FIB を意味します。

OSPF 確認

要件

隣接関係を確立したい OSPF インターフェースで有効になっていること。

OSPF 隣接関係が確立されていること。

IPv4 IPv6 確認比較

IPv4 vs IPv6
host IPv4 IPv6 備考
BGP-CE show ip ospf interface brief

Interface    PID   Area            IP Address/Mask    Cost  State Nbrs F/C

Lo0          1     0.0.0.0         198.51.100.254/32  1     LOOP  0/0

Gi1          1     0.0.0.0         192.0.2.1/30       1     P2P   1/1


show ip ospf neighbor

Neighbor ID     Pri   State           Dead Time   Address         Interface

198.51.100.253    0   FULL/  -        00:00:31    192.0.2.2       GigabitEthernet1


show ip route ospf

Codes: L - local, C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP

       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area

       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2

       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, m - OMP

       n - NAT, Ni - NAT inside, No - NAT outside, Nd - NAT DIA

       i - IS-IS, su - IS-IS summary, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2

       ia - IS-IS inter area, * - candidate default, U - per-user static route

       H - NHRP, G - NHRP registered, g - NHRP registration summary

       o - ODR, P - periodic downloaded static route, l - LISP

       a - application route

       + - replicated route, % - next hop override, p - overrides from PfR

       & - replicated local route overrides by connected

Gateway of last resort is 203.0.113.1 to network 0.0.0.0

      198.51.100.0/24 is variably subnetted, 4 subnets, 3 masks

O        198.51.100.0/25 [110/2] via 192.0.2.2, 03:34:12, GigabitEthernet1

O        198.51.100.253/32 [110/2] via 192.0.2.2, 03:34:12, GigabitEthernet1

show ipv6 ospf interface brief

Interface    PID   Area            Intf ID    Cost  State Nbrs F/C

Lo0          1     0.0.0.0         12         1     LOOP  0/0

Gi1          1     0.0.0.0         7          1     P2P   1/1


show ipv6 ospf neighbor

            OSPFv3 Router with ID (198.51.100.254) (Process ID 1)

Neighbor ID     Pri   State           Dead Time   Interface ID    Interface

198.51.100.253    0   FULL/  -        00:00:32    10              GigabitEthernet1


show ipv6 route ospf

IPv6 Routing Table - default - 13 entries

Codes: C - Connected, L - Local, S - Static, U - Per-user Static route

       B - BGP, R - RIP, H - NHRP, I1 - ISIS L1

       I2 - ISIS L2, IA - ISIS interarea, IS - ISIS summary, D - EIGRP

       EX - EIGRP external, ND - ND Default, NDp - ND Prefix, DCE - Destination

       NDr - Redirect, RL - RPL, O - OSPF Intra, OI - OSPF Inter

       OE1 - OSPF ext 1, OE2 - OSPF ext 2, ON1 - OSPF NSSA ext 1

       ON2 - OSPF NSSA ext 2, la - LISP alt, lr - LISP site-registrations

       ld - LISP dyn-eid, lA - LISP away, le - LISP extranet-policy

       lp - LISP publications, a - Application, m - OMP

O   2001:DB8:198::/64 [110/2]

     via FE80::5200:FF:FE03:3, GigabitEthernet1

O   2001:DB8:254::253/128 [110/1]

     via FE80::5200:FF:FE03:3, GigabitEthernet1

Core show ip ospf interface brief

Interface    PID   Area            IP Address/Mask    Cost  State Nbrs F/C

Lo0          1     0.0.0.0         198.51.100.253/32  1     LOOP  0/0

Gi4          1     0.0.0.0         192.0.2.2/30       1     P2P   1/1

Gi1          1     0.0.0.0         198.51.100.1/25    1     DR    0/0

.

show ip ospf neighbor

Neighbor ID     Pri   State           Dead Time   Address         Interface

198.51.100.254    0   FULL/  -        00:00:36    192.0.2.1       GigabitEthernet4

.

.

show ip route ospf

Codes: L - local, C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP

       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area

       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2

       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, m - OMP

       n - NAT, Ni - NAT inside, No - NAT outside, Nd - NAT DIA

       i - IS-IS, su - IS-IS summary, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2

       ia - IS-IS inter area, * - candidate default, U - per-user static route

       H - NHRP, G - NHRP registered, g - NHRP registration summary

       o - ODR, P - periodic downloaded static route, l - LISP

       a - application route

       + - replicated route, % - next hop override, p - overrides from PfR

       & - replicated local route overrides by connected

Gateway of last resort is 192.0.2.1 to network 0.0.0.0

O*E2  0.0.0.0/0 [110/1] via 192.0.2.1, 03:33:47, GigabitEthernet4

      198.51.100.0/24 is variably subnetted, 4 subnets, 2 masks

O        198.51.100.254/32 [110/2] via 192.0.2.1, 03:33:47, GigabitEthernet4

show ipv6 ospf interface brief

Interface    PID   Area            Intf ID    Cost  State Nbrs F/C

Lo0          1     0.0.0.0         12         1     LOOP  0/0

Gi1          1     0.0.0.0         7          1     DR    0/0

Gi4          1     0.0.0.0         10         1     P2P   1/1

.

show ipv6 ospf neighbor

            OSPFv3 Router with ID (198.51.100.253) (Process ID 1)

Neighbor ID     Pri   State           Dead Time   Interface ID    Interface

198.51.100.254    0   FULL/  -        00:00:33    7               GigabitEthernet4

.

show ipv6 route ospf

IPv6 Routing Table - default - 8 entries

Codes: C - Connected, L - Local, S - Static, U - Per-user Static route

       B - BGP, R - RIP, H - NHRP, I1 - ISIS L1

       I2 - ISIS L2, IA - ISIS interarea, IS - ISIS summary, D - EIGRP

       EX - EIGRP external, ND - ND Default, NDp - ND Prefix, DCE - Destination

       NDr - Redirect, RL - RPL, O - OSPF Intra, OI - OSPF Inter

       OE1 - OSPF ext 1, OE2 - OSPF ext 2, ON1 - OSPF NSSA ext 1

       ON2 - OSPF NSSA ext 2, la - LISP alt, lr - LISP site-registrations

       ld - LISP dyn-eid, lA - LISP away, le - LISP extranet-policy

       lp - LISP publications, a - Application, m - OMP

OE2 ::/0 [110/1], tag 1

     via FE80::5200:FF:FE02:0, GigabitEthernet4

O   2001:DB8:254::254/128 [110/1]

     via FE80::5200:FF:FE02:0, GigabitEthernet4

.

.

ポイント IPv4 の OSPFv2 でも IPv6 の OSPFv3 でも、確認するポイントはあまり変わりません。

IPv6 の場合はネクスト ホップがリンク ローカル アドレスになる点は、把握しておいたほうが良いでしょう。

  • リンク ローカル アドレスを複数のインターフェースで同一のプレフィックスを使用できない


show ip ospf interface brief / show ipv6 ospf interface brief

指定したネットワーク タイプが表示されていること。

ローカルとリモートで同一のタイプが表示されていること。


show ip ospf neighbor / show ipv6 ospf neighbor

State が Full になっていること。


show ip route ospf / show ipv6 route ospf

OSPFv2 / OSPFv3 でルートを受信していること。

OSPF ではエリアに属しているインターフェースのプレフィックスが、OSPF ルートにインストールされます。

ゲートウェイ (Core) とホスト (CPE) 確認

要件

ARP エントリに MAC アドレスが表示されること。

IPv6 ネイバーにグローバル ユニキャストアドレスとリンク ローカル アドレスが表示されること。

ゲートウェイ (Core)

IPv4 DHCP サーバが有効になっていること。

IPv6 ND RA が有効になっていること。

DHCPv6 がインターフェースにおいて、サーバ モードで有効になっていること。

ホスト (CPE)

IPv4 DHCP クライアントが有効になっていること

IPv6 ND クライアントが有効になっていること。

DHCPv6 がインターフェースにおいて、クライアント モードで有効になっていること。

IPv4 IPv6 確認比較

IPv4 vs IPv6
host IPv4 IPv6 備考
Core show ip interface brief

Interface              IP-Address      OK? Method Status                Protocol

GigabitEthernet1       198.51.100.1    YES manual up                    up

.

.

.

.

.

show ip arp Gi1

Protocol  Address          Age (min)  Hardware Addr   Type   Interface

Internet  198.51.100.1            -   5000.0003.0000  ARPA   GigabitEthernet1

Internet  198.51.100.14         104   5000.0004.0003  ARPA   GigabitEthernet1


show ip dhcp binding

Bindings from all pools not associated with VRF:

IP address      Client-ID/              Lease expiration        Type       State      Interface

                Hardware address/

                User name

198.51.100.14   0063.6973.636f.2d35.    May 15 2024 02:32 AM    Automatic  Active     GigabitEthernet1

                3030.302e.3030.3034.

                2e30.3030.332d.4769.

                34


show ipv6 interface brief

GigabitEthernet1       [up/up]

    FE80::198:1

    2001:DB8:198::1


show ipv6 neighbors Gi1

ND cache expire time is 14400 seconds

IPv6 Address                              Age Link-layer Addr State Interface

2001:DB8:198:0:9465:2DA7:8F08:1B80          0 5000.0004.0003  REACH Gi1

FE80::5200:FF:FE04:3                        0 5000.0004.0003  REACH Gi1


show ipv6 interface Gi1 | in router

  ND router advertisements are sent every 200 seconds

  ND router advertisements live for 1800 seconds

  ND advertised default router preference is Medium


show ipv6 dhcp binding

Client: FE80::5200:FF:FE04:3

  DUID: 00030001001E14D86300

  Username : unassigned

  VRF : default

  IA NA: IA ID 0x000A0001, T1 43200, T2 69120

    Address: 2001:DB8:198:0:9465:2DA7:8F08:1B80

            preferred lifetime 86400, valid lifetime 172800

            expires at May 16 2024 02:32 AM (166036 seconds)


show ipv6 dhcp interface

GigabitEthernet1 is in server mode

  Using pool: IPv6

  Preference value: 0

  Hint from client: ignored

  Rapid-Commit: disabled

CPE show ip interface brief

Interface              IP-Address      OK? Method Status                Protocol

<snip>

GigabitEthernet4       198.51.100.14   YES DHCP   up                    up

.


show ip arp Gi4

Protocol  Address          Age (min)  Hardware Addr   Type   Interface

Internet  198.51.100.14           -   5000.0004.0003  ARPA   GigabitEthernet4

Internet  198.51.100.1          110   5000.0003.0000  ARPA   GigabitEthernet4


show ip route

Codes: L - local, C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP

       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area

       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2

       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, m - OMP

       n - NAT, Ni - NAT inside, No - NAT outside, Nd - NAT DIA

       i - IS-IS, su - IS-IS summary, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2

       ia - IS-IS inter area, * - candidate default, U - per-user static route

       H - NHRP, G - NHRP registered, g - NHRP registration summary

       o - ODR, P - periodic downloaded static route, l - LISP

       a - application route

       + - replicated route, % - next hop override, p - overrides from PfR

       & - replicated local route overrides by connected

Gateway of last resort is 198.51.100.1 to network 0.0.0.0

S*    0.0.0.0/0 [254/0] via 198.51.100.1

      198.51.100.0/24 is variably subnetted, 2 subnets, 2 masks

C        198.51.100.0/25 is directly connected, GigabitEthernet4

L        198.51.100.14/32 is directly connected, GigabitEthernet4


show ip interface Gi4 | in DHCP

  Address determined by DHCP

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

show ip name-servers

2001:4860:4860::8888

8.8.8.8

show ipv6 interface brief

<snip>

GigabitEthernet4       [up/up]

    FE80::5200:FF:FE04:3

    2001:DB8:198:0:9465:2DA7:8F08:1B80


show ipv6 neighbors Gi4

ND cache expire time is 14400 seconds

IPv6 Address                              Age Link-layer Addr State Interface

2001:DB8:198::1                             0 5000.0003.0000  REACH Gi4

FE80::198:1                                 0 5000.0003.0000  REACH Gi4


show ipv6 route

IPv6 Routing Table - default - 3 entries

Codes: C - Connected, L - Local, S - Static, U - Per-user Static route

       B - BGP, R - RIP, H - NHRP, I1 - ISIS L1

       I2 - ISIS L2, IA - ISIS interarea, IS - ISIS summary, D - EIGRP

       EX - EIGRP external, ND - ND Default, NDp - ND Prefix, DCE - Destination

       NDr - Redirect, RL - RPL, O - OSPF Intra, OI - OSPF Inter

       OE1 - OSPF ext 1, OE2 - OSPF ext 2, ON1 - OSPF NSSA ext 1

       ON2 - OSPF NSSA ext 2, la - LISP alt, lr - LISP site-registrations

       ld - LISP dyn-eid, lA - LISP away, le - LISP extranet-policy

       lp - LISP publications, a - Application, m - OMP

ND  ::/0 [2/0]

     via FE80::198:1, GigabitEthernet4

LC  2001:DB8:198:0:9465:2DA7:8F08:1B80/128 [0/0]

     via GigabitEthernet4, receive

L   FF00::/8 [0/0]

     via Null0, receive

.


show ipv6 dhcp interface

GigabitEthernet4 is in client mode

  Prefix State is IDLE (0)

  Information refresh timer expires in 22:05:55

  Address State is OPEN

  Renew for address will be sent in 10:05:55

  List of known servers:

    Reachable via address: FE80::198:1

    DUID: 00030001001E493C5C00

    Preference: 0

    Configuration parameters:

      IA NA: IA ID 0x000A0001, T1 43200, T2 69120

        Address: 2001:DB8:198:0:9465:2DA7:8F08:1B80/128

                preferred lifetime 86400, valid lifetime 172800

                expires at May 16 2024 02:32 AM (165955 seconds)

      DNS server: 2001:4860:4860::8888

      Information refresh time: 0

  Prefix Rapid-Commit: disabled

  Address Rapid-Commit: disabled


show ip name-servers

2001:4860:4860::8888

8.8.8.8

ポイント 設定でも同様ですが、IPv4 の DHCP は IPv6 だと ICMPv6 ND RA + DHCPv6 に変わっているため、コマンドも別々に取る必要があります。


show ip interface brief / show ipv6 interface brief

設定している IPv4 IPv6 を確認します。

ping を打つ場合など、ここで表示された値をコピペして、対向側で ping を打つと確実性が高いオペレーションになります。


show ip route / show ipv6 route

DHCP クライアントの場合、デフォルト ルートはスタティック ルート扱いになります。

DHCPv6 はデフォルト ルートを配布できないため、ICMPv6 ND RA を使ってデフォルト ゲートウェイが設定されていることを確認します。


show ip interface Gi4 | in DHCP / show ipv6 dhcp interface

ホストで DHCP クライアント、DHCPv6 クライアントであることを確認します。

DHCPv6 はアドレスだけ (IANA) でなく、プレフィックスを受信する (IAPD) ことも可能です。


show ip name-servers

DHCP と DHCPv6 で受信した DNS サーバ情報を確認します。

個別に確認するコマンドは、IOS-XE に無いようです。

リファレンス

Cisco Cloud Services Router 1000V シリーズ コンフィギュレーション ガイド