2024-08-29 Firepower まとめ

提供:hkatou_Lab
2023年7月27日 (木) 13:50時点におけるHkatou (トーク | 投稿記録)による版
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Cisco の Adaptive Secure Appliance (ASA) の後継として、Firepower がリリースされています。

このページでは Firepower の動作についてまとめています。

Firepower のアーキテクチャ

FPR2100 以外の製品でソフトウェア転送となっており、基本的に ASIC を使用しません。

Firepowerデータパスのトラブルシューティング:概要

2100シリーズのデバイスは他のデバイスと大きく異なり、特定用途向け集積回路(ASIC)が存在します。 
従来のASA機能(Lina)はすべてASIC上で実行され、次世代ファイアウォール(NGFW)機能(Snort、
URLフィルタリングなど)はすべて従来のx86アーキテクチャ上で実行されます。

ASA と Firepower の違い

ASA

以前販売されていたアプライアンス製品で、レイヤ 4 までのフィルタリング、VPN などが動作する。

Firepower 上でも ASA OS として動作させることが可能な製品が存在する。

Firepower

仮想基盤を元にした、プラットフォーム製品となった。

Firepower eXtensible Operating System (FXOS) を仮想基盤として、2 つの動作モードが存在する。

  • ASA アプライアンス モード
    • レイヤ 4 までのフィルタリング、VPN 機能などを備える
  • FTD プラットフォーム モード
    • レイヤ 7 までを含み、脅威の監査などを行う
    • IPS / NGFW / FTD

動作モード

機種によっても動作可能なモードが異なり、両対応の場合はモード変更を行うことが可能。

また、ASA OS から FXOS , FXOS から ASA OS にログインすることもできる。

  • Firepower 1000 シリーズ : ASA アプライアンスモード
  • Firepower 2100 シリーズ : ASA アプライアンスモード、FTD プラットフォーム モード
  • Firepower 3100 シリーズ : ASA アプライアンスモード、FTD プラットフォーム モード
  • Firepower 4100 シリーズ : FTD プラットフォーム モード
  • Firepower 9300 シリーズ : FTD プラットフォーム モード

機能によってはどちらかの OS でのみ対応する場合があるため、切り替えて確認が必要なことがある。

Firepower Management Center (FMC)

Cisco Defense Orchestrator (CDO)

詳細は以下のドキュメントが詳しい。

Firepower1000/2100/3100シリーズ: ASA アプライアンスモードの概要紹介

冗長化

Firepower System: FTD HA: FTD冗長構成の組み方とトラブルシューティング (FMC利用時)


バックアップ・リストア

FMC で複数の FTD 統合管理している場合、コンフィグのバックアップを FMC に保存するか、FTD に保存するか検討する必要があります。

また、機能によってはリストアに対応しない機能もあります。

Firepower System 6.3以降: FTDのバックアップとリストア方法 (FMC管理時)

・FPR4100/9300利用時は、シャーシ管理用のOSであるFXOSの、バックアップとリストアが別途必要です。
・Flexconfigや、VPN、Certificate設定はリストアに対応しておらず、FTDリストア後の再設定が必要です

注意するべき内容

Portchannel のステータスが ASA OS から確認できない

ASA では Portchannel を管理せず、仮想基盤である FXOS で管理するようになったため。

Firepower2100-ASA: EtherChannelの設定確認方法

ASA for Firepower2100 シリーズでは、主にFXOSのCLIからEtherchannelの設定確認コマンドを実施します。

電源 off / 再起動は明示的に実施する

Firepower は仮想基盤上で FTD or ASA が動作するようになったため、電源 off , 再起動はコマンドや GUI から明示的に実施する必要があります。

Firepower System: FMCと FTDと FirePOWER Moduleの 再起動手順

Caution:

電源ケーブルの抜き差しや、電源ボタンのOFF/ONでの 再起動や システム停止は避けてください。 設定やデータベース情報などの破損やロストの原因に繋がる恐れがあります。

ちなみに電源スイッチで off にした場合、シャットダウン スクリプトが動作するため、安全に切れるようになっています。

インターフェース モードのパッシブは LACP の passive と異なり、SPAN でキャプチャすることによるモニター モードを意味する

Cisco Firepower Threat Defense コンフィギュレーション ガイド(Firepower Device Manager バージョン 6.4.0 用)

インターフェイス モード

インターフェイスごとに、次のいずれかのモードを設定できます。

ルーテッド

各レイヤ 3 ルーテッド インターフェイスに、固有のサブネット上の IP アドレスが必要です。通常、これらのインターフェイスをスイッチ、別のルータ上のポート、または ISP/WAN ゲートウェイに接続します。

パッシブ

パッシブ インターフェイスは、スイッチ SPAN(スイッチド ポート アナライザ)またはミラー ポートを使用してネットワーク全体を流れるトラフィックをモニタします。

CLI

FTD / ASA を移動する

FXOS: FTD: OSの構造とコマンドプロンプトの移動方法

FTD から ASA に CLI を変更し、ping 試験を行う

FTD: CLIからのPING試験について

system support diagnostic-cli