「2024-11-12 Firepower まとめ」の版間の差分
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
Cisco の Adaptive Secure Appliance (ASA) の後継として、Firepower がリリースされています。 | |||
このページでは Firepower の動作についてまとめています。 | |||
== ASA と Firepower の違い == | == ASA と Firepower の違い == | ||
=== ASA === | === ASA === | ||
アプライアンス製品で、レイヤ 4 までのフィルタリング、VPN | アプライアンス製品で、レイヤ 4 までのフィルタリング、VPN などが動作する。 | ||
=== Firepower === | === Firepower === | ||
14行目: | 17行目: | ||
* FTD プラットフォーム モード | * FTD プラットフォーム モード | ||
** レイヤ 7 までを含み、脅威の監査などを行う | ** レイヤ 7 までを含み、脅威の監査などを行う | ||
** IPS / NGFW / FTD | |||
=== 動作モード === | |||
機種によっても動作可能なモードが異なり、両対応の場合はモード変更を行うことが可能。 | |||
また、ASA OS から FXOS , FXOS から ASA OS にログインすることもできる。 | また、ASA OS から FXOS , FXOS から ASA OS にログインすることもできる。 | ||
24行目: | 29行目: | ||
* Firepower 4100 シリーズ : FTD プラットフォーム モード | * Firepower 4100 シリーズ : FTD プラットフォーム モード | ||
* Firepower 9300 シリーズ : FTD プラットフォーム モード | * Firepower 9300 シリーズ : FTD プラットフォーム モード | ||
機能によってはどちらかの OS でのみ対応する場合があるため、切り替えて確認が必要なことがある。 | |||
=== Firepower Management Center (FMC) === | |||
=== Cisco Defense Orchestrator (CDO) === | |||
50行目: | 60行目: | ||
電源ケーブルの抜き差しや、電源ボタンのOFF/ONでの 再起動や システム停止は避けてください。 設定やデータベース情報などの破損やロストの原因に繋がる恐れがあります。 | 電源ケーブルの抜き差しや、電源ボタンのOFF/ONでの 再起動や システム停止は避けてください。 設定やデータベース情報などの破損やロストの原因に繋がる恐れがあります。 | ||
</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight>ちなみに電源スイッチで off にした場合、シャットダウン スクリプトが動作するため、安全に切れるようになっています。 | ||
=== インターフェース モードのパッシブは LACP の passive と異なり、SPAN でキャプチャすることによるモニター モードを意味する === | === インターフェース モードのパッシブは LACP の passive と異なり、SPAN でキャプチャすることによるモニター モードを意味する === |
2023年7月26日 (水) 16:28時点における版
Cisco の Adaptive Secure Appliance (ASA) の後継として、Firepower がリリースされています。
このページでは Firepower の動作についてまとめています。
ASA と Firepower の違い
ASA
アプライアンス製品で、レイヤ 4 までのフィルタリング、VPN などが動作する。
Firepower
仮想基盤を元にした、プラットフォーム製品となった。
FXOS を仮想基盤として、2 つの動作モードが存在する。
- ASA アプライアンス モード
- レイヤ 4 までのフィルタリング、VPN 機能などを備える
- FTD プラットフォーム モード
- レイヤ 7 までを含み、脅威の監査などを行う
- IPS / NGFW / FTD
動作モード
機種によっても動作可能なモードが異なり、両対応の場合はモード変更を行うことが可能。
また、ASA OS から FXOS , FXOS から ASA OS にログインすることもできる。
- Firepower 1000 シリーズ : ASA アプライアンスモード
- Firepower 2100 シリーズ : ASA アプライアンスモード、FTD プラットフォーム モード
- Firepower 3100 シリーズ : ASA アプライアンスモード、FTD プラットフォーム モード
- Firepower 4100 シリーズ : FTD プラットフォーム モード
- Firepower 9300 シリーズ : FTD プラットフォーム モード
機能によってはどちらかの OS でのみ対応する場合があるため、切り替えて確認が必要なことがある。
Firepower Management Center (FMC)
Cisco Defense Orchestrator (CDO)
詳細は以下のドキュメントが詳しい。
Firepower1000/2100/3100シリーズ: ASA アプライアンスモードの概要紹介
冗長化
Firepower System: FTD HA: FTD冗長構成の組み方とトラブルシューティング (FMC利用時)
注意するべき内容
Portchannel のステータスが ASA OS から確認できない
ASA では Portchannel を管理せず、仮想基盤である FXOS で管理するようになったため。
Firepower2100-ASA: EtherChannelの設定確認方法
ASA for Firepower2100 シリーズでは、主にFXOSのCLIからEtherchannelの設定確認コマンドを実施します。
電源 off / 再起動は明示的に実施する
Firepower は仮想基盤上で FTD or ASA が動作するようになったため、電源 off , 再起動はコマンドや GUI から明示的に実施する必要があります。
Firepower System: FMCと FTDと FirePOWER Moduleの 再起動手順
Caution:
電源ケーブルの抜き差しや、電源ボタンのOFF/ONでの 再起動や システム停止は避けてください。 設定やデータベース情報などの破損やロストの原因に繋がる恐れがあります。
ちなみに電源スイッチで off にした場合、シャットダウン スクリプトが動作するため、安全に切れるようになっています。
インターフェース モードのパッシブは LACP の passive と異なり、SPAN でキャプチャすることによるモニター モードを意味する
Cisco Firepower Threat Defense コンフィギュレーション ガイド(Firepower Device Manager バージョン 6.4.0 用)
インターフェイス モード
インターフェイスごとに、次のいずれかのモードを設定できます。
ルーテッド
各レイヤ 3 ルーテッド インターフェイスに、固有のサブネット上の IP アドレスが必要です。通常、これらのインターフェイスをスイッチ、別のルータ上のポート、または ISP/WAN ゲートウェイに接続します。
パッシブ
パッシブ インターフェイスは、スイッチ SPAN(スイッチド ポート アナライザ)またはミラー ポートを使用してネットワーク全体を流れるトラフィックをモニタします。
CLI
FTD / ASA を移動する
FXOS: FTD: OSの構造とコマンドプロンプトの移動方法
FTD から ASA に CLI を変更し、ping 試験を行う
system support diagnostic-cli