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編集の要約なし
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=== BGP 要件 ===
 
=== BGP 要件 ===
IPv4 IPv6 デュアル スタックで設定します。
+
IPv4 IPv6 デュアル スタックで設定します。router-id を Lo0 のアドレスで設定してください。
    
疎通するための設定を行います。
 
疎通するための設定を行います。
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  ipv6 unicast-routing
 
  ipv6 unicast-routing
 
  <nowiki>!
 
  <nowiki>!
interface GigabitEthernet1
+
  interface GigabitEthernet1
  description BGP-CE_Gi4
+
  description BGP-CE_Gi4
  ipv6 address 2001:DB8:203::1/64
+
  ipv6 address 2001:DB8:203::1/64
  ipv6 enable
+
  ipv6 enable
  ipv6 nd ra suppress all
+
  ipv6 nd ra suppress all
!
+
  !
router bgp 203
+
  router bgp 203
  bgp router-id 203.0.113.88
+
  bgp router-id 203.0.113.88
  bgp log-neighbor-changes
+
  bgp log-neighbor-changes
  neighbor 2001:DB8:203::2 remote-as 198
+
  neighbor 2001:DB8:203::2 remote-as 198
!
  −
  address-family ipv6
  −
  default-information originate
  −
  network ::/0
  −
  network 2001:DB8:203::/48
  −
  −
  neighbor 2001:DB8:203::2 activate
  −
  neighbor 2001:DB8:203::2 soft-reconfiguration inbound
  −
  exit-address-family
   
   !
 
   !
  ipv6 route 2001:DB8:203::/48 Null0 254
+
  address-family ipv6
  ipv6 route ::/0 Null0 254</nowiki>
+
    network</nowiki> ::/0
 +
  <nowiki> </nowiki>  network 2001:DB8:203::/48
 +
  <nowiki> </nowiki>
 +
<nowiki> </nowiki>  neighbor 2001:DB8:203::2 activate
 +
<nowiki> </nowiki>  neighbor 2001:DB8:203::2 soft-reconfiguration inbound
 +
<nowiki> </nowiki>  default-information originate
 +
<nowiki> </nowiki> exit-address-family
 +
<nowiki> </nowiki> <nowiki>!
 +
  ipv6 route</nowiki> ::/0 Null0 254
 +
  ipv6 route 2001:DB8:203::/48 Null0 254
    
|
 
|
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| colspan="3" |'''ipv6 nd ra suppress all'''
 
| colspan="3" |'''ipv6 nd ra suppress all'''
   −
ルータ間でルーティング プロトコルを動作させる場合、ルータを広告する ICMPv6 RA (ルータ アドバタイズメント) は無効化しましょう。
+
ルータ間でルーティング プロトコルを動作させる場合、ルータを広報する ICMPv6 RA (ルータ アドバタイズメント) は無効化しましょう。
    
* EVPN で RFC5549 を実装したい場合は、あえて有効化する場合もあります
 
* EVPN で RFC5549 を実装したい場合は、あえて有効化する場合もあります
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=== 総評 ===
 
=== 総評 ===
BGP でルート広告・受信する分には、IPv4 であっても IPv6 であってもそこまで違いはありません。
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BGP でルート広報・受信する分には、IPv4 であっても IPv6 であってもそこまで違いはありません。
    
同じような感覚で設定できます。
 
同じような感覚で設定できます。
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=== 要件 ===
 
=== 要件 ===
 +
router-id を Lo0 のアドレスで設定してください。
 +
 
OSPF で LAN のルートを送受信します。
 
OSPF で LAN のルートを送受信します。
   412行目: 414行目:  
* BGP-CE Lo0 と Core Lo0 間で ping 疎通が成功すること
 
* BGP-CE Lo0 と Core Lo0 間で ping 疎通が成功すること
 
* BGP-PE Lo0 と Core Lo0 間で ping 疎通が成功すること
 
* BGP-PE Lo0 と Core Lo0 間で ping 疎通が成功すること
 +
以下の設定は禁止します。
 +
 +
* BGP-PE の BGP ルートを、OSPF に再配布する
    
=== IPv4 IPv6 コンフィギュレーション比較 ===
 
=== IPv4 IPv6 コンフィギュレーション比較 ===
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'''default-information originate'''
 
'''default-information originate'''
   −
デフォルト ルートを OSPF に広告します。
+
デフォルト ルートを OSPF に広報します。
   −
BGP や Null0 ルートなどでデフォルト ルートを持っている場合に広告されます。
+
BGP や Null0 ルートなどでデフォルト ルートを持っている場合に広報されます。
   −
持っていなくても広告したい場合、alway オプションをつけると常に広告されます。
+
持っていなくても広報したい場合、alway オプションをつけると常に広報されます。
      581行目: 586行目:     
=== 総評 ===
 
=== 総評 ===
OSPF でルート広告・受信には、以下の異なる点があります。
+
OSPF でルート広報・受信には、以下の異なる点があります。
   −
* ルートを広告・受信する分には、OSPFv3 で IPv6 グローバル ユニキャストを設定する必要がない
+
* ルートを広報・受信する分には、OSPFv3 で IPv6 グローバル ユニキャストを設定する必要がない
 
** traceroute が分かりづらいため、設定したほうが良い
 
** traceroute が分かりづらいため、設定したほうが良い
 
* エリアの設定が router ospf モードか、インターフェース モードで行うかという違いがある
 
* エリアの設定が router ospf モードか、インターフェース モードで行うかという違いがある
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==== ゲートウェイ (Core) ====
 
==== ゲートウェイ (Core) ====
IPv4 は DHCP でデフォルト ゲートウェイを広告します。
+
IPv4 は DHCP でデフォルト ゲートウェイを広報します。
   −
IPv6 は ICMPv6 でデフォルト ゲートウェイを広告します。アドレスと DNS は DHCPv6 サーバから広告します。
+
IPv6 は ICMPv6 でデフォルト ゲートウェイを広報します。アドレスと DNS は DHCPv6 サーバから広報します。
    
==== ホスト (CPE) ====
 
==== ホスト (CPE) ====
688行目: 693行目:  
IPv6 は最初期に ICMPv6 で何でも配布しよう、と RFC で考えられていましたが、現在の ISP では DHCPv6 で配布するケースが多数です。
 
IPv6 は最初期に ICMPv6 で何でも配布しよう、と RFC で考えられていましたが、現在の ISP では DHCPv6 で配布するケースが多数です。
   −
このため、ICMPv6 ではアドレスの配布を停止するが、ゲートウェイの広告は行う、DHCPv6 サーバを使用する、という設定が必要になります。
+
このため、ICMPv6 ではアドレスの配布を停止するが、ゲートウェイの広報は行う、DHCPv6 サーバを使用する、という設定が必要になります。
   −
また、継続してゲートウェイの設定を広告・受信するため、マルチキャストの IPv6 ND RA が、定期的に送信・受信されることが重要です。
+
また、継続してゲートウェイの設定を広報・受信するため、マルチキャストの IPv6 ND RA が、定期的に送信・受信されることが重要です。
      706行目: 711行目:  
'''ipv6 nd prefix default no-advertise'''
 
'''ipv6 nd prefix default no-advertise'''
   −
ICMPv6 ND のアドレス広告を停止します。
+
ICMPv6 ND のアドレス広報を停止します。
       
'''ipv6 nd managed-config-flag'''
 
'''ipv6 nd managed-config-flag'''
   −
アドレスやプレフィックスの広告を DHCPv6 サーバに管理させます。
+
アドレスやプレフィックスの広報を DHCPv6 サーバに管理させます。
    
(デフォルトは ND RA)
 
(デフォルトは ND RA)
718行目: 723行目:  
'''ipv6 nd other-config-flag'''
 
'''ipv6 nd other-config-flag'''
   −
DNS サーバの広告を、DHCPv6 サーバに管理させます。
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DNS サーバの広報を、DHCPv6 サーバに管理させます。
      736行目: 741行目:     
=== 総評 ===
 
=== 総評 ===
IPv4 の DHCP は、IPv6 だと ICMPv6 ND RA でゲートウェイ アドレスを広告し、アドレスと DNS サーバは DHCPv6 サーバで配布します。
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IPv4 の DHCP は、IPv6 だと ICMPv6 ND RA でゲートウェイ アドレスを広報し、アドレスと DNS サーバは DHCPv6 サーバで配布します。
    
other や managed のフラグを変更することで DHCPv6 サーバ無し、という設定も可能であるため選択肢が多くなっており、多くの人はここで混乱していると思われます。
 
other や managed のフラグを変更することで DHCPv6 サーバ無し、という設定も可能であるため選択肢が多くなっており、多くの人はここで混乱していると思われます。
748行目: 753行目:  
BGP のステータスが Establish であること。
 
BGP のステータスが Establish であること。
   −
広告しているルートを確認できること。
+
広報しているルートを確認できること。
    
受信しているルートを確認できること。
 
受信しているルートを確認できること。
1,551行目: 1,556行目:  
IPv6 ND クライアントが有効になっていること。
 
IPv6 ND クライアントが有効になっていること。
   −
DHCPv6 がインターフェースにおいて、クライアント モードで有効になっていること。
+
DHCPv6 がクライアント モードで有効になっていること。
    
=== IPv4 IPv6 確認比較 ===
 
=== IPv4 IPv6 確認比較 ===

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