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| colspan="3" |
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| colspan="3" |'''ipv6 nd ra suppress all'''
==== ipv6 nd ra suppress all ====
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ルータ間でルーティング プロトコルを動作させる場合、ルータを広告する ICMPv6 RA (ルータ アドバタイズメント) は無効化しましょう。
 
ルータ間でルーティング プロトコルを動作させる場合、ルータを広告する ICMPv6 RA (ルータ アドバタイズメント) は無効化しましょう。
    
* EVPN で RFC5549 を実装したい場合は、あえて有効化する場合もあります
 
* EVPN で RFC5549 を実装したい場合は、あえて有効化する場合もあります
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'''address-family ipv6'''
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==== address-family ipv6 ====
   
デュアル スタックの IPv6 で BGP ピアを確立させる場合、ここで設定します。
 
デュアル スタックの IPv6 で BGP ピアを確立させる場合、ここで設定します。
   457行目: 457行目:  
商用でも筆者は見たことがありません。(逆はあり)
 
商用でも筆者は見たことがありません。(逆はあり)
   −
==== ipv6 route <内部ルート> Null0 254 ====
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'''ipv6 route <内部ルート> Null0 254'''
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BGP でルートを広報する場合、IGP でルートを持っている (=自 AS でルートを保持している) ことが必要です。
 
BGP でルートを広報する場合、IGP でルートを持っている (=自 AS でルートを保持している) ことが必要です。
   611行目: 612行目:  
OSPFv3 で address-family ipv4 と ipv6 を設定する方法もあります。
 
OSPFv3 で address-family ipv4 と ipv6 を設定する方法もあります。
   −
==== passive-interface default ====
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'''passive-interface default'''
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インターフェースの設定をデフォルトでパッシブとし、OSPF Hello を送信させないようにします。
 
インターフェースの設定をデフォルトでパッシブとし、OSPF Hello を送信させないようにします。
   620行目: 623行目:  
このように意図しない隣接関係の確立を防ぐため、特に複数のホストを収容するブロードキャスト ネットワークのホストでは passive-interface default が推奨される設定になります。
 
このように意図しない隣接関係の確立を防ぐため、特に複数のホストを収容するブロードキャスト ネットワークのホストでは passive-interface default が推奨される設定になります。
   −
==== no passive-interface <インターフェース ID> ====
+
 
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'''no passive-interface <インターフェース ID>'''
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OSPF 隣接関係を確立したいインターフェースは、no passive-interface で明示的に OSPF Hello を送受信させるようにします。
 
OSPF 隣接関係を確立したいインターフェースは、no passive-interface で明示的に OSPF Hello を送受信させるようにします。
   −
==== ip ospf network point-to-point / ipv6 ospf network point-to-point ====
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'''ip ospf network point-to-point / ipv6 ospf network point-to-point'''
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/30 や /64 など、参加しているホストが 1:1 接続の場合は、ネットワークタイプをポイントツーポイントに設定します。
 
/30 や /64 など、参加しているホストが 1:1 接続の場合は、ネットワークタイプをポイントツーポイントに設定します。
   629行目: 636行目:  
* 障害時の切り替え時間を短縮するため
 
* 障害時の切り替え時間を短縮するため
   −
==== default-information originate ====
+
 
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'''default-information originate'''
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デフォルト ルートを OSPF に広告します。
 
デフォルト ルートを OSPF に広告します。
   636行目: 645行目:  
持っていなくても広告したい場合、alway オプションをつけると常に広告されます。
 
持っていなくても広告したい場合、alway オプションをつけると常に広告されます。
   −
==== ip address / ipv6 address ====
+
 
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'''ip address / ipv6 address'''
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IPv4 では OSPF に IPv4 アドレスは必須ですが、IPv6 では OSPFv3 にグローバル ユニキャスト アドレスは必須ではありません。
 
IPv4 では OSPF に IPv4 アドレスは必須ですが、IPv6 では OSPFv3 にグローバル ユニキャスト アドレスは必須ではありません。
    
traceroute の経路確認のため、
 
traceroute の経路確認のため、
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==== ipv6 enable ====
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'''ipv6 enable'''
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IPv6 リンク ローカル アドレスを生成し、インターフェースで IPv6 を有効化します。
 
IPv6 リンク ローカル アドレスを生成し、インターフェースで IPv6 を有効化します。
   778行目: 791行目:  
また、継続してゲートウェイの設定を広告・受信するため、マルチキャストの IPv6 ND RA が、定期的に送信・受信されることが重要です。
 
また、継続してゲートウェイの設定を広告・受信するため、マルチキャストの IPv6 ND RA が、定期的に送信・受信されることが重要です。
   −
==== ipv6 address <リンク ローカル アドレス> link-local ====
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'''ipv6 address <リンク ローカル アドレス> link-local'''
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固定 IPv6 を設定するホストがいる環境では、設定するのが推奨です。
 
固定 IPv6 を設定するホストがいる環境では、設定するのが推奨です。
   787行目: 802行目:  
* Windows Firewall が fe80::/64 でフィルタリングしているため
 
* Windows Firewall が fe80::/64 でフィルタリングしているため
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==== ipv6 nd prefix default no-advertise ====
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'''ipv6 nd prefix default no-advertise'''
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ICMPv6 ND のアドレス広告を停止します。
 
ICMPv6 ND のアドレス広告を停止します。
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==== ipv6 nd managed-config-flag ====
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'''ipv6 nd managed-config-flag'''
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アドレスやプレフィックスの広告を DHCPv6 サーバに管理させます。
 
アドレスやプレフィックスの広告を DHCPv6 サーバに管理させます。
    
(デフォルトは ND RA)
 
(デフォルトは ND RA)
   −
==== ipv6 nd other-config-flag ====
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'''ipv6 nd other-config-flag'''
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DNS サーバの広告を、DHCPv6 サーバに管理させます。
 
DNS サーバの広告を、DHCPv6 サーバに管理させます。
   −
==== ipv6 dhcp server <Pool 名> ====
+
 
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'''ipv6 dhcp server <Pool 名>'''
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DHCPv6 サーバを有効にします。
 
DHCPv6 サーバを有効にします。
    
商用ではリレーエージェントで DHCPv6 サーバに転送するため、検証用のコマンドです。
 
商用ではリレーエージェントで DHCPv6 サーバに転送するため、検証用のコマンドです。
   −
==== ipv6 address autoconfig (default) ====
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'''ipv6 address autoconfig (default)'''
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受信した ICMPv6 ND RA のアドレスを使用します。
 
受信した ICMPv6 ND RA のアドレスを使用します。
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| colspan="3" |'''State/PfxRcd'''
==== State/PfxRcd ====
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数字が出ているのが正常で、Establish ステータス + 受信しているルート数を意味します。
 
数字が出ているのが正常で、Establish ステータス + 受信しているルート数を意味します。
    
Open や Connect は BGP が Up しておらず、異常を意味します。
 
Open や Connect は BGP が Up しておらず、異常を意味します。
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==== show ip bgp neighbors <Peer_IP> advertised-routes / show bgp ipv6 unicast neighbors <Peer_IP> advertised-routes ====
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'''show ip bgp neighbors <Peer_IP> advertised-routes / show bgp ipv6 unicast neighbors <Peer_IP> advertised-routes'''
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指定した BGP ピアに広報するプレフィックスを表示します。
 
指定した BGP ピアに広報するプレフィックスを表示します。
    
この例では自ルータが Null0 インターフェース宛ルートを持っているため、ネクストホップが 0.0.0.0 or :: になっています。
 
この例では自ルータが Null0 インターフェース宛ルートを持っているため、ネクストホップが 0.0.0.0 or :: になっています。
   −
==== show ip bgp neighbors <Peer_IP> received-routes / show bgp ipv6 unicast neighbors <Peer_IP> received-routes ====
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'''show ip bgp neighbors <Peer_IP> received-routes / show bgp ipv6 unicast neighbors <Peer_IP> received-routes'''
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指定した BGP ピアから受信しているプレフィックスを表示します。
 
指定した BGP ピアから受信しているプレフィックスを表示します。
   1,344行目: 1,373行目:  
ネクストホップに到達性がない場合、到達できないため有効なルートに選択されません。
 
ネクストホップに到達性がない場合、到達できないため有効なルートに選択されません。
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==== show ip route bgp / show ipv6 route bgp ====
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'''show ip route bgp / show ipv6 route bgp'''
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BGP のルーティング テーブルを表示します。
 
BGP のルーティング テーブルを表示します。
   1,581行目: 1,612行目:  
* リンク ローカル アドレスを複数のインターフェースで同一のプレフィックスを使用できない
 
* リンク ローカル アドレスを複数のインターフェースで同一のプレフィックスを使用できない
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==== show ip ospf interface brief / show ipv6 ospf interface brief ====
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'''show ip ospf interface brief / show ipv6 ospf interface brief'''
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指定したネットワーク タイプが表示されていること。
 
指定したネットワーク タイプが表示されていること。
    
ローカルとリモートで同一のタイプが表示されていること。
 
ローカルとリモートで同一のタイプが表示されていること。
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==== show ip ospf neighbor / show ipv6 ospf neighbor ====
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'''show ip ospf neighbor / show ipv6 ospf neighbor'''
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State が Full になっていること。
 
State が Full になっていること。
   −
==== show ip route ospf / show ipv6 route ospf ====
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'''show ip route ospf / show ipv6 route ospf'''
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OSPFv2 / OSPFv3 でルートを受信していること。
 
OSPFv2 / OSPFv3 でルートを受信していること。
   1,938行目: 1,975行目:  
|ポイント
 
|ポイント
 
| colspan="3" |設定でも同様ですが、IPv4 の DHCP は IPv6 だと ICMPv6 ND RA + DHCPv6 に変わっているため、コマンドも別々に取る必要があります。
 
| colspan="3" |設定でも同様ですが、IPv4 の DHCP は IPv6 だと ICMPv6 ND RA + DHCPv6 に変わっているため、コマンドも別々に取る必要があります。
==== show ip interface brief / show ipv6 interface Brief ====
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'''show ip interface brief / show ipv6 interface brief'''
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設定している IPv4 IPv6 を確認します。
 
設定している IPv4 IPv6 を確認します。
    
ping を打つ場合など、ここで表示された値をコピペして、対向側で ping を打つと確実性が高いオペレーションになります。
 
ping を打つ場合など、ここで表示された値をコピペして、対向側で ping を打つと確実性が高いオペレーションになります。
   −
==== show ip route / show ipv6 route ====
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'''show ip route / show ipv6 route'''
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DHCP クライアントの場合、デフォルト ルートはスタティック ルート扱いになります。
 
DHCP クライアントの場合、デフォルト ルートはスタティック ルート扱いになります。
    
DHCPv6 はデフォルト ルートを配布できないため、ICMPv6 ND RA を使ってデフォルト ゲートウェイが設定されていることを確認します。
 
DHCPv6 はデフォルト ルートを配布できないため、ICMPv6 ND RA を使ってデフォルト ゲートウェイが設定されていることを確認します。
   −
==== show ip interface Gi4 | in DHCP / show ipv6 dhcp interface ====
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'''show ip interface Gi4 | in DHCP / show ipv6 dhcp interface'''
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ホストで DHCP クライアント、DHCPv6 クライアントであることを確認します。
 
ホストで DHCP クライアント、DHCPv6 クライアントであることを確認します。
    
DHCPv6 はアドレスだけ (IANA) でなく、プレフィックスを受信する (IAPD) ことも可能です。
 
DHCPv6 はアドレスだけ (IANA) でなく、プレフィックスを受信する (IAPD) ことも可能です。
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==== show ip name-servers ====
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'''show ip name-servers'''
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DHCP と DHCPv6 で受信した DNS サーバ情報を確認します。
 
DHCP と DHCPv6 で受信した DNS サーバ情報を確認します。
  

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